書架の王『ブックドミネーター』


〜アリスラビリンス・時間凍結城〜


 そろそろ、刻限か。
 ……見ているな、「六番目の猟兵」達よ。
 いずれ、私の未来見の臣民ハビタントも取り戻しに行くが、今はその時ではない。
 私には他に、命を賭ける場所があるのだ。

 群竜大陸での戦いぶりは、実に見事だった。
 だが、「アックス&ウィザーズ」にはまだ、知られざる大陸がある。
 其の大陸の名は「天上界」
 ヴァルギリオスに封印されし、美しき天の牢獄に、私の求める答がある。その為ならば、私自らが出ることも吝かではない。

 私に「侵略蔵書」は無い。書を司る者である私は、全ての書の力を扱える。
 ゆめゆめ油断せぬ事だ。私は強く、オウガ・オリジンは更に強い。何を守り誰と戦うか、常に考え続けるが良い。

 戦場で会おう、六番目の猟兵達よ。