〜アックス＆ウィザーズ・龍脈火山帯〜
帝竜『ガイオウガ』。
それは、燃え盛る炎の如き巨怪であった。
全てを灼き尽くし、あらゆる生命の存在を許さぬ、圧倒的な炎。
燃え盛る死と炎の大地を闊歩するのは、唯一、ガイオウガより生まれた『炎の獣』の群れのみ。竜、虎、狼といった様々な形状を持つ異形の炎獣達は、ガイオウガに言上する。
「垓王牙ヨ、猟兵ガコノ地ニヤッテキマス！」
「奴ラハ未ダ群体！ 全ニシテ壱デアル垓王牙ヨリ劣ル存在」
「……シカシ、我等ハ知ッテイマス！」
「例エ『再孵化』ニヨリ記憶ガ失ワレヨウト、ソノ魂ガ覚エテイマス」
「間違イアリマセン。アノ者達ハ全テヲ破壊スル『牙』！」
「ヒトタビネジ伏セヨウトモ、何度デモ喰ライツク魂ノ持チ主！」
「我等ガ偉大ナル垓王牙ヨ！ アナタ様ガ敗北スル可能性モ十二分ニアリマス！」
「備エメサレヨ、偉大ナル垓王牙！」