〜アックス&ウィザーズ・生々流転沼〜
わたしに、『再孵化』以前の記憶はありません。
わたしは本当に、かつて界を渡るものだったのでしょうか。
そして本当に、このように逞しく、美しい姿をしていたのでしょうか。
いずれにしろ、今のわたしが『存在してはならないこと』は分かります。
意思だけではとても抑えきれない破壊の力が、肉体にみなぎっています。
誰かがわたしを殺してくれなければ、わたしは世界を殺してしまう。
わたしを殺してくれる勇士の訪れを、
わたしは、待っています……。