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Ateralbus

団長：葦野・詞波

入り組んだその路地には
先客らしい、幾つもの遺骸が横たわっていて。
半分だけ向こう側に渡っている者もいた。
時折生者を見ては、元気な者は恵みを乞い。
元気を失った者は、ひどく濁った目で
こちらを睨めつけた。

自分がいつその仲間入りするのかは
その濁った目に映る己の瞳が
いったい何色なのかで大体分かるらしい。

―――

そんな路地の突き当たり。
102F Nefjor Street、古いアートハウス。
白黒の世界しか映せなかった頃の遺物だ。
もう何世代もの間、誰も寄り付かない。

―――

廃墟特有の、人間臭さを忘れた匂いが不快で。
扉も床も、とっくに朽ちて、全てが軋む。
すこしだけ。
路地裏の住人の悲鳴と怨嗟に、似ていた。

―――
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入り組んだその路地には
先客らしい、幾つもの遺骸が横たわっていて。
半分だけ向こう側に渡っている者もいた。
時折生者を見ては、元気な者は恵みを乞い。
元気を失った者は、ひどく濁った目で
こちらを睨めつけた。

自分がいつその仲間入りするのかは
その濁った目に映る己の瞳が
いったい何色なのかで大体分かるらしい。

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そんな路地の突き当たり。
102F Nefjor Street、古いアートハウス。
白黒の世界しか映せなかった頃の遺物だ。
もう何世代もの間、誰も寄り付かない。

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廃墟特有の、人間臭さを忘れた匂いが不快で。
扉も床も、とっくに朽ちて、全てが軋む。
すこしだけ。
路地裏の住人の悲鳴と怨嗟に、似ていた。

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