SW式シナリオの型:英雄の旅
マリス・ザントマン 2019年1月21日
ついに、TWでも序盤からSFネタを扱うようになったね。
せっかくだから、この機会に元ネタへの理解を深めてみよう!
いろいろな大作映画や、人気漫画のストーリーには
共通のパターンがあるんだ。
【ヒーローズ・ジャーニーの12段階】
1〜12までの項目を、アナログ時計の数字だと思ってね!
(スタート地点:日常の世界)
1.平凡な日常:キャラクターの日常描写
2.非日常への誘い:日常から非日常へのきっかけの描写
3.非日常の拒絶:非日常に対する葛藤の描写
4.師との出会い:葛藤を克服し非日常へ移行する描写
5.事件の発端:非日常の本格的な到来の描写
6.試練、仲間、宿敵との出会い:新しい世界での新しい経験の描写
7.ストーリーの深淵の描写:物語の大テーマの描写
(最も日常から離れた場所)
8.最大のチャレンジ:試練の克服の描写
9.勝利:勝利の末、得た結果の描写
10.帰路:日常の奪還の描写
11.復活:進化と再生の描写
12.帰路:エンディングの描写
(そして、日常の世界へ)
詳しい解説はこちら!
スターウォーズに学ぶ!熱狂を生むシナリオ作成の12ステップ
https://bazubu.com/starwars-3457.html
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マリス・ザントマン 2019年1月21日
ボクとマリカちゃんが夢の世界で出会って、地球(UDCアース)へ来るまでにも。いろいろなお話があったんだ。それをこの骨組みに当てはめて、あらすじを作ってみるよ。
マリス・ザントマン 2019年1月25日
【1:平凡な日常】マリカ:ここはドリームランド。望めば何でも手に入る、文字通りの夢の国。だけどひとつだけ、どうしても叶わない願いがあった。それは…「地球へ帰る」こと。
マリス・ザントマン 2019年1月26日
マリカ:あたしは10歳のときに、夢の国へつれてこられて。それからほとんどずっと、ここで過ごしてきた。他にもたくさんの人が、地球から連れてこられたみたい。中には毎日楽しく暮らしてる人もいるけど、どこか違和感があったの。
マリス・ザントマン 2019年1月26日
【2:非日常への誘い】マリス:どこか遠い世界。「敵の追っ手」から逃れるため、行き先の分からない「ゲート」へ飛び込んだボク。そしたら、出た先は…ドリームランドだったんだ。
マリス・ザントマン 2019年1月26日
マリカ:あたしね、変な子を見たの。普通に暮らす分には、何の不自由も無いはずのドリームランドで。大通りで行き倒れになってる、不思議な女の子…。道行く人々は、自分の欲を満たすことしか頭になくて(そして、願えばすぐに叶う)。誰も彼女のことなんか眼中にない…でもあたしは違った。あの子はきっと、外の世界から来た。彼女なら、もしかしてここから出る方法を知ってるかも。だからあたしは、彼女を自分の家へ連れて帰ることにしたの。
マリス・ザントマン 2019年1月26日
【3:非日常の拒絶】マリカ:「ここから出るなんて、無理よ」 // マリス:行き倒れになってたボクを介抱してくれて、ご飯まで食べさせてくれた親切な女の子、マリカちゃん。彼女はもともと地球人で…ともかく、詳しい事情は聞かせてもらったよ。この街と、住人のこととか。地球へ帰ることが、マリカちゃんの願いだったけど。ボクが通ってきたのはどうやら偶発的にできた時空のひずみらしくて。再現性は無いことを伝えると、彼女はひどくがっかりした様子でボクにこう言ったんだ。 // 「あなたも、お気の毒にね。ここから出るなんて、やっぱり無理なのよ」
マリス・ザントマン 2019年1月29日
【4:師との出会い】マリス:「だいじょうぶ、キミを必ずここから連れ出すよ」ボクは、夢渡りの民。夜、寝ている間に精神だけ身体から抜け出して…「ドリームウェイ」と呼ばれる秘密の抜け道を通り、無数に存在する異世界を行き来する者だよ。同じことを、夢を見るすべての知的生物が毎晩経験してる。だから、マリカちゃんもきっと地球へ帰れるよ。
マリス・ザントマン 2019年2月9日
【5:事件の発端】マリカ:「それは『悪夢の迷宮』。夢の国に連れて来られた人を、現実世界へ帰さないためのものよ」 // マリス:ドリームランドから脱出する方法を探していたボクは、街を取り囲む高い壁に注目したんだ。マリカちゃんは、悪夢の迷宮に挑んで帰って来た者はいないって言うけど。ボクはこう考えた。「それはね、脱出に成功した人がいる証拠だよ!」こうして、ボクたちの迷宮探索が始まったんだ。
マリス・ザントマン 2019年2月10日
【6:試練、仲間、宿敵との出会い】マリス:「『悪夢の迷宮』はね…七つの世界に暮らす人々の記憶が集まり形を成した、とてつもないスケールのダンジョンだったんだ。これは手強い!」 // マリカ:迷宮には、悪夢から生まれた怪物がうろついてて…正直逃げ帰りたくなったわ。でもね、マリスが教えてくれたの。キミも夢の力で戦える、想像してごらんって。その通りにしたら…あたしはお姫様風のネグリジェとナイトキャップ姿になってて。三日月の形をしたベッドを呼び出し、怪物にぶつけていたのよ。
マリス・ザントマン 2019年2月11日
マリス:そして、ボクたちは迷宮の奥にただもんじゃない気配の主を見つける。あれが、迷宮のボス…!? // マリカ:あれは流石に、手に負えない。そう思ったあたしたちは、物陰に隠れて様子をうかがうことにしたの。ボスと手下のやり取りをね。
マリス・ザントマン 2019年2月25日
マリカ:ボスみたいのは、眠ってるみたい。それに手下が…「我らが主ヒュプノス様、夢の力を捧げます」って!? // マリス:どうやらそのために、マリカちゃんたち地球の人々を夢の国に連れ去ってたみたいだね。
マリス・ザントマン 2019年2月27日
マリカ:…!? 手下がどこかに通じる「門」を開いて、出発しようとしてるわよ! // マリス:よし、チャンス!状況からしてあいつらまた、地球へ人さらいにいくとこだね。これで地球へ帰れるよ、マリカちゃん!(手下が出発した後、鉢合わせしないようにタイミングをずらして門へ飛び込むふたり)
マリス・ザントマン 2019年2月27日
【7.ストーリーの深淵の描写】マリカ:「何よこれ!?この鎖どうすれば…?」 // マリス:門の中の亜空間に飛び込んだ途端、マリカちゃんを地球へ返すまいと。謎の鎖が実体化して、彼女を夢の世界に引き戻そうとしたんだ。しかも!
マリス・ザントマン 2019年2月27日
「愚かな人間め、ひとたび夢の国に囚われた者がそう簡単に脱出できると思うなよ」 // マリス:ボクたちは、邪神ヒュプノスのしもべを名乗る闇神官と。迷宮の門番ミノタウロスの待ち伏せを受けてしまったんだ。こうなったら、戦うしかない! // マリカ:地球へ帰るため、あたしも戦うわ。やるわよマリス!(バトルコスチュームのナイトウェア姿に) // 「その鎖は、お前自身の心の鎖。軟弱な意志や半端な覚悟では、とうてい断ち切れんぞ」
マリス・ザントマン 2019年3月20日
【8.最大のチャレンジ】マリカ:「マリス、あなたが行って!鎖に縛られないあなたなら、地球に行ける」 マリス:「マリカちゃんを、置いていけないよ!」 // マリス:ボクたちは、ふたりで力を合わせて「ヒュプノスのしもべ」を退けたんだけど。門番のミノタウロスが倒せない!危機に陥ったとき、マリカちゃんが勇気ある決断をしたんだ。
マリス・ザントマン 2019年3月20日
マリカ:「地球には、邪神教団と戦うUDC組織の人たちがいる。マリスがあたしの身体に入って、あたしを目覚めさせるの。そうすれば彼らは、きっと力を貸してくれるはずよ!」 マリス:「その勇気があれば、いつかきっと。キミは鎖を断ち切れる」
マリス・ザントマン 2019年3月20日
マリス:こうして、ボクはマリカちゃんを信じて。単身で地球へ向かうことにしたんだ。
マリス・ザントマン 2019年3月20日
【9.勝利】「何?マリカが目覚めただって!?」 // マリス:ボクが目を覚ますと、そこは大きな病院だった。どういうわけか、みんなすごくあわてていてね。そして自分の手を見、鏡で顔を確かめると…ボクは、マリカちゃんの身体に入っていたんだ。
マリス・ザントマン 2019年3月20日
【10.帰路】マリス:「実は、ボクはね…マリカちゃんから頼まれたんだ」 // マリス:しばらくの間、ボクは「マリカ」として。周囲の様子をうかがっていたよ。ここが、UDC組織ヨーロッパ支部の管轄下にある病院だってこと。マリカちゃんが「クライン・レビン症候群」という奇病により、およそ10年の間ほとんど眠ったままだったこと。そして今、突然目覚めたこと。医学の常識をくつがえす出来事に、お医者さんはUDC(アンディファインド・クリーチャー)との関連を疑い出したこと。だからボクは、これまでの夢の国での出来事を話してみることにしたんだ。
マリス・ザントマン 2019年3月20日
【11.復活】「マリス。あなたとマリカとのつながりは、UDCを呼び出し使役できるシャーマンのそれに似てるわ。あなたなら、あるいは…」 // UDC組織に属するシャーマンから、アドバイスを受けたボクは。組織でシャーマンとしてのトレーニングを積み、マリカちゃんを地球に召喚する実験をすることになったんだ。これで、ボクはマリカちゃんを助けられる…それは、一心に修行に打ち込んだよ。すべては、マリカちゃんと再会するため。
マリス・ザントマン 2019年3月20日
【12.エンディングの描写】マリカ:「マリス?あなたなのね…!」 マリス:「マリカちゃん!会いたかったよ」 // やがてボクは、あのネグリジェにナイトキャップ姿の特徴的なマリカちゃんを召喚できるようになった(サモニング・ガイスト)。続いて、実体のある姿で呼び出すことにもね(オルタナティブ・ダブル)。術を覚えるのが異様に早く、これは「ユーベルコード」と呼ばれるものの領域に達している。UDC組織からそう言われたボクたちは、新たな事実を知らされる。ボクとマリカちゃんは、もはや「生命体の埒外」と呼ばれる存在であり、それゆえに「猟兵としての戦い」の日々から逃れられないと…やれやれだね。
マリス・ザントマン 2019年3月20日
マリス:こうしてボクは、マリカちゃんと再会し。ふたりでひとりの猟兵としてやっていくことになったんだ。正直、戦いは飽きたんだけどね… // マリカ:そう?あたしは、毎日が刺激的でとっても楽しいわよ!
マリス・ザントマン 2019年3月27日
さて、ここからもう一回りして。続編となる、マリカちゃんが邪神の支配を脱して自由を取り戻す物語が始まるよ。ちょっと、みんなにも参加してもらえるルールを考えようか。
マリス・ザントマン 2019年3月27日
【エンディング条件】7つの「悪夢の迷宮」の完全制覇。 // マリス&マリカのレベルが20以上になると、最初の迷宮「Terror Wars -悪霊の帝国-」に挑戦可能となる。中は「スターシップワールドやSF映画にまつわる伝承・妄想・悪夢から生まれた迷宮」で、第六猟兵本編とは異なる展開・ボスキャラが待ち構えている。この迷宮を制覇+マリス&マリカがレベル30以上で「次の迷宮」へ挑戦可能。本編でオブリビオン・フォーミュラが倒されている世界なら、攻略難易度が下がる。
マリス・ザントマン 2019年3月27日
遊んでなくても構わないけど「ペルソナQ」か「ペルソナQ2」、あるいは「世界樹の迷宮」シリーズをプレイしていると。イメージの助けになるかもね。