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【🌧】この足の向く先

コノハ・ライゼ　2021年6月26日

コノハ・ライゼ　2021年6月26日
（幾許か悩ましげに眉を寄せ、塔を交互に見上げる。機械仕掛けも、誰かの居た名残も、今の自分に無いモノであるならナンだって興味深い。楽しいかそうでないかはこの目で見てから決めれば良いのだ）（――問題は、東と西どちらから味わうか。宙に向けた指先が、二つの塔をなぞるように動く）

ロキ・バロックヒート　2021年6月30日
――ねぇねぇ、美人なお兄さん。（ゆるい甘めの声が壁に反響し、君の耳に届いたのは、唐突だった）（気配も足音も、先程までしなかった。だのに、それは隙だらけで油断だらけの）君に選ばれる幸運な方は、どっちかなぁ？……悩むよねぇ、こんなに東と西に分かれてちゃ、さ。（まるでさっきまで隣に居たかのように言葉を続けて、裸足がくるりと回れば。ああ、どちらが東でどちらが西だったっけ？）

コノハ・ライゼ　2021年7月2日
（甘やかすような心地よい声だった。だから不意の呼び掛けにも穏やかに、否定さえせず、声の主を見る）ふふ、オレはいつだって平等に愛したいンだけどねぇ。まあ悩むのも楽しみのスパイス、あのコ達なりの歓迎の仕方だったり？　（踊るかの仕草を目で追って、こてりと首を傾げてみせた）ね、こーゆー時あなたならどう決めるのかしら。

ロキ・バロックヒート　2021年7月5日
へぇ、平等に愛したいんだ。どうして？（それは好奇心からの疑問。声の調子はそのまま、少し弾んだいろが混じる）ふふ、そうかも。だってどっちも、こっちはどう？面白いよ、楽しいよ――って誘ってくれるんだもの。　んー、なにか決めたりするのは苦手なんだけど。そうだねぇ。運命の女神が選ぶコイントス、なんてどう？（ゆるいダンスの軌跡を描き終わった袖の中から、ひょっこり出した手に鈍く光るのは。どこの世界のものかわからぬ通貨の一枚だ）

コノハ・ライゼ　2021年7月6日
どうして？　（まったく思いがけない問いだ、と言わんばかりの顔で。見つめたまま考えているのか暫く口を閉ざし、やがて緩く綻ばせる）考えたコトなかったなぁ。でも食わず嫌いも好き嫌いもしたくないの、勿体無いじゃナイ。――おや、カミサマの思し召しってヤツ。イイわね、そうしましょ！　（君からの提示には二つ返事だし、一緒に行くのを疑いもしない。手品じみて現れた一枚に手を合わせ喜んで、弾む足で一歩近付いた）表なら東、裏なら西ってトコロかしら。……にしても決めるのが苦手って、チョット意外だったわ。（こんな風に言葉を交わすのは初めてだろう。だから傍目からの勝手な印象ダケドと付け足して）

ロキ・バロックヒート　2021年7月9日
（考えてくれるのを、嬉しそうに微笑んだまま見守るよう。急かしたりもせずのんびりと応えを待つ）ふぅん。なるほど、なるほど。勿体ない。（反芻もして、何度か蜂蜜色を瞬いた）じゃあ君にとっては、どれも味わいたいもので、どんなものでも愛せるものなの？――しかも、とても深くに根ざしている。（確認みたいな問い掛けと、興味深げな嘆息と）（君があまりに受け入れてくれるから、一緒に行こうよ、なんて誘い文句を忘れてた）じゃあ、表と裏はそれで行こう。　意外かなぁ？……んー、なんていうの？正確に云えば、選ぶのが苦手なのかも。この塔たちみたいにさ、どちらを選んでも面白そうって時とか。それかどちらを選んでも良いなら、選ばなくなっちゃう。（馴れ馴れしいとでも云えるぐらい、受け答えは旧友めいて気安い。そして、いくよ、と声を掛けて）【偶数：表、奇数：裏】

ロキ・バロックヒート　2021年7月9日
（まだ明るい時間。宙に放られたコインが一瞬煌いて、ぱしっと手の甲と手の平で挟んだ。女神が選んだ方を君にも見えるようにして）裏だね。よーし、一先ず西の塔に行こうよ。（よいしょとコインをまた手品めいて引っ込めてから。長い袖から中途半端に出した手を君に向けた）ね。コノハくん、だったよね。エスコートは要る？（にこにこ笑いながら、気紛れに言い出す。断られてもさして気にもしないだろう）

コノハ・ライゼ　2021年7月13日
（やはり、空気が心地良い。だからか素直にそうよ、と。重ねられた問いに当然の事のように頷いた）モチロン経験重ねて判断はするけれど、初めてのモノならナンだって。……深く？　よく分からないケド、アナタにはそう見える？　（問いの形はしているが、コチラも確認の意味が強いのだろう。それよりも気安いやり取りを楽しんで、体を揺らす）まあ、モッタイナイ。無欲なのねぇ、それとも優しいからかしら。（そうして煌めくコインの行方を追いかけて）

コノハ・ライゼ　2021年7月13日
――OK、西ね。ヒトが住めるようになってるとか聞いたケド……、（袖口から覗く手を少しの間見つめてしまったのは、純粋に驚いたのだろう。視線を上げその笑顔を見れば、驚きはわくわくとした期待へ変わり）ふふ、何だか新鮮。ええ、ええ。呼び捨てで構わないわ、ロキちゃん……今はロキと呼んだ方が素敵ネ。じゃじゃ馬で良ければゼヒに。（躊躇いなく申し出を受け、けれどしおらしい仕草で手を重ねた）（女神の導きで神に手を引かれ、ナンて冒険の始まりにこれ以上なく御誂え向きではないか。塔へ踏み入る足だって浮かれて弾むというモノだ）

ロキ・バロックヒート　2021年7月13日
うん。だって、訊ねてから理由を考えるぐらいだったから。ポリシーとかそういうのよりも、ずーっと根っこにあるんだなぁって。性質とも呼べるものなのかも。それはとってもすごいことだと思うよ。（ゆるゆる頷いて、述べて）無欲、優しい。そうなのかなぁ。（首が傾く。癖っ毛が跳ねて、肩を滑り落ちた）選べないって云うと、それがひとか誰かのものだと、どっちも大抵怒るんだ。だから、あんまり良くないのかなぁって思ってた。（でも選べないんだよねぇ、と。悩みでもない悩みのような、深刻ではない様子で）

ロキ・バロックヒート　2021年7月14日
そういえば居住区らしいね。間借とかしても良いのかなぁ。お泊まりの下見みたいになったりして。（楽しみで弾んだ声で、期待を膨らませて。重ねられた手にも喜んで、ひんやりとした手が緩く力を篭める）わぁ。受けてくれてありがとう、コノハく……コノハ。うん、ロキで良いよ。じゃじゃ馬？なぁに、神様を振り回してくれるの？（それも良いね、と悪戯っぽく笑う。そうして、くるりと半身を進めて、西へ歩み始めた）こちらへどうぞ、美人さん。（なんて）

コノハ・ライゼ　2021年7月17日
へぇ……凄いわね、そんな事まで分かってしまうの。（何の含みもなく素直に感心した声で。その後首傾げ語る様子が何だか幼くも見えたものだから、余計にそう感じたのかもしれない。仕草を追ってから、そうねぇ、と空を見る）ふふ、ソレ選んだって選ばなくったって誰かは怒るヤツじゃナイ？　だから良し悪しには関係ないわ。（選ぶ側と選ばれる側は違うし、全部を選ぶコトと全部を選ばないコトはどちらも平等とも言える。悩む感じではないから、答えのない事を冗談のように言って、笑った）

コノハ・ライゼ　2021年7月17日
（涼しげな手に己の手を任せる。容姿を褒められるのには慣れているのかさらりと謝辞を返し）あら、さっそく手綱を握られた気分。余裕があるヒトを振り回すのは難しいのよ。（けれど嫌そうでも悔しそうでもなく。手を引いてくれる人がいるから、余所見しても安心と塔を見上げついて行く）ナルホド、泊まれたら面白そう！　別荘みたい。高いトコが見晴らし良さそうでイイかなあ……ロキは旅行やお泊りはよくする？　どんなトコが好きかしら。

ロキ・バロックヒート　2021年7月23日
わかるっていうか、そう、なんだろうなぁって。たぶん。色んな子を見て来たんだけど、君みたいに平等に愛すること、を自然にしているひとは中々居ないんじゃないかなぁ。（だからすごいことなんだよ、と）あはは、そうだよねぇ、どっちかは喜ぶし怒るし哀しむよね。あ、でも、だから選ばないんじゃないんだ。選ぶ必要性を感じない、が正しいのかも。（選べと云われても、なぜ選ばなきゃならないんだろう、と思う。君の軽い調子につられつつ、ひとつずつ認識を確かめていくような）

ロキ・バロックヒート　2021年7月23日
（少し引いても解けないような、それなりの力を篭めて握る。きょろきょろとこちらも見回してはいるけれど、そこはエスコート役、路を任せてくれる様子にも嬉しそうに笑って、歩を進めてゆく）余裕だなんて。これからコノハと歩くことにどきどきしていて――そう、緊張はしているかもしれないよ。ちょっとだけ。（人差し指を軽く唇にあててみせて）高いところ良いねぇ。一度上まで登っちゃう？最上階はどんな部屋かなぁ。　俺様は、そうだね。色んな世界を渡っているから、毎日旅行してるようなものかも。ひとの営みを見ていくのが好きかな。君はどう？

コノハ・ライゼ　2021年7月26日
あら嬉し、褒められちゃった。それこそ節操無しとか強欲とかよく言われるのヨ。（どちらでも不快ではないが、すごいと言われたら嬉しいものだ。相槌の声も楽しげに、確かめるように紡がれる言葉を興味深く追う。例えるならそこから何かを学びとるように）必要性……かあ。ソレは分かる気がするなぁ。ふふ、にしてもアナタ、余程沢山選ばされてきたのねぇ。カミサマってそーゆーモノかしら。（労うかの音。未知への関心は誰に向けるでもなく、あ、と口に手を当て）オレも選ばせちゃってたわぁ、ゴメン。（言った所で、やはり空気は軽いのだ）

コノハ・ライゼ　2021年7月26日
……緊張？ （目をぱちくり。それから噴き出すように笑って）ロキ、アナタほんとヒトを喜ばせるのが上手なのねえ！　でもじゃあ、どきどきをちょっとだけじゃなく出来たらイイんだけど。（そうして握られた「手綱」を押し付け返すよう歩く速度を上げる）行きマショ最上階！　素敵な見晴らしならどきどきポイント加算だわ。――営み。流石と言うかスケールが大きいわネ。オレもヒトを見るのは好きダケド……、（そこまで考えた事なかったなぁ、と目指す先を仰ぐ。彼処なら自分にもそんな目線が持てるだろうか）そうだなあ、オレもあちこち気儘に行く方。ヒトが多い場所が好きで、忘れ去られたような何もナイ場所も好き。どこまでも見えそうな高いトコも、閉ざされた地下深くも好き。だから気が向けばドコへでも行っちゃう。ネ、良い場所だったらお泊まりの許可もらいマショ。（なんて気の早い戯れまで飛び出して）

ロキ・バロックヒート　2021年7月28日
節操なしも強欲も素敵なのになぁ。なんにも望まないよりは良いよ。つまるところ、どっちも欲しいんでしょう？それもただ欲しがるんじゃなくてさ、手に入れようって手を尽くすんだろうし。（その努力は讃えるべきで、ひとにしかできない。ただそう思うから）えー、わかっちゃう～？あはは、いいよいいよ。選べない時の選び方もばっちりだったでしょ？（ひらひらと手を振って、コインを出してまた引っ込める仕草は、矢張り手品めいて）

ロキ・バロックヒート　2021年7月28日
ふふ、ホントだよ？俺様の心臓に手でもあててみる？　――わ、（瞬きの間に、君がほんの近くに。眼を見開いたあと、浮かべるのは笑みだ）すごい。思わずどきっとしちゃった。塔のてっぺんに行くまでどきどきポイントがすごいことになりそう。（ちゃんとエスコートしていられるかなぁ。なんて呟きつつ、歩調は上げないでいる。合わせて、並ぶような速さで）ひとがすることとか、造り出したものは全部好きなんだけどさ。コノハもひとを見るのが好きなの？仲間だね。（ゆったりと、君が挙げるひとつひとつに頷く。共感の）全部、眼に浮かぶようだよ。俺様もそういうところ好き。コノハとだと、色んな所が楽しめそう。あは、許可もらえたらお泊り会でもする？（楽しそうな提案に、計画を立てていっちゃう）

コノハ・ライゼ　2021年7月31日
ええそう、そうよ。どちらも、どれも、欲しいと思ったら全部味わいたい――だから、その為の手は抜かないの。（謙遜など欠片もなく。称賛へ誇らしく、挑み掛かるかの笑みを見せた。デモ、とそれも直ぐに綻ばせ）好きでそうしてるなら、望まないのだって素直で良いわ。つまり、ドッチもスゴくて素敵じゃない！ （己にはないモノを比較する気はない。そう感じたのなら、それが全てだと。緩く軽く宣うその空気のまま、見え隠れした硬貨に何度も頷いた）ばっちり素敵。オレも真似しちゃおうかなぁ、今度投げ方教えてよ。

コノハ・ライゼ　2021年7月31日
ふふふ、どの位のドキドキか確めてみたいケド。生命の音はオレには毒だからやめておくわ。（並び歩くのが楽しいのか、それ以上急く事もなく。浮き足立つのはゆらゆら揺れる姿勢に現れて）わあい、同好の士ってヤツね！ 嬉しいなあ、あまり性格や嗜好を誉められたり共感されるコトないから。とっても新鮮！ いろんなトコ行ってみたいねぇ……うん、先ずはお泊まり会。食事は任せてよ、オレ作るの得意だから……それでネ、（次々と楽しみの計画を練って語れば、最上階迄の道程だってきっとあっという間。其処からゆっくり味わいながら降りてくるのだって、とても心弾む時間に違いない）（だって誰かと分け合った方がずっと美味しいっていうもの。どきどきポイントは、果たしてどちらの方が多く貯まるやら）

ロキ・バロックヒート　2021年7月31日
ああ、手に入れたモノを味わう君は――（最高に綺麗なんだろうなぁ。その笑みを見て一度蜜色を丸くしてから、心中で呟く。いつか見られるだろうか、そんな期待を抱きながら）ふふ、俺様のことも褒めてくれるの？ありがとうね。　ん、良いよ良いよ。コノハも、今度これで決めてみる？（後で教えてあげるね、と。軽やかに階段を上ってゆく）

ロキ・バロックヒート　2021年7月31日
えー、そうなの？　毒？（きょとんとして気にはしつつも、今はエスコートの方が先。最上階まではあと少しだろうから）あはは、実は似た者だったりして。なんてね。　料理得意なの？すごーい。ご飯が楽しみになっちゃう。そうだ、夜にいっぱいお話をしようよ。あとね、（笑い声をあげながら、あれこれと計画を立てて。その期待でもわくわく、どきどきしてしまう）（逆の塔へゆけば、また違う話題が花開くのだろう。東西の塔が齎した味わいを噛み締めながら、やっぱりどっちも選べないね、なんて云う気がした）

【〆】