12/23 22:20 アリューシルにて
美聖・らふる 2020年12月23日
「本当によろしかったのですか?」
「何がだ、軍曹」
「奴らの協力を受け入れる等……他の四家に何と言われるか」
「……やむを得まい。ネバーランドは力をつけすぎた。昨今では積極的に他国の抗争に介入している」
「それはそうですが……」
「アグニ公国の一件、ケンドリックスの一件、放置しておけば今以上の力をつけかねない」
「…………」
「要は考え方の問題だ。彼らが提供した“アレ”がタダものでないのは百も承知、その上で上手く利用してやればよい」
「……エリオール様」
「要は知られなければよいのだ。――――話は終わりだ、行くぞ」
「――はっ」
「……私はかの方についていくと決めた、どうあろうと従うのみだ」
「だが…………」
「“影(シャッテン)”が秘密裏に我らに提供した“あの機体”を見ていると……」
「どうにも、嫌な予感が拭えぬのだ……」
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