【N-15】海月の水槽
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年6月16日
UDCアースの有名水族館である。
何やらクラゲばかりを集めた巨大な水槽が出来たというので、物見遊山にやって来た。それこそ新し物好きの性とでもいえる。
薄暗い場所では何やら声も潜まるもので、誰かが押した解説ボタンのアナウンスと、周囲の人々の微かな声が揺らぐ他に、静かな空間に響く音は何もない。
※1:1。どなたさまでも。
※置きレス気味。
※キリのいいところ、もしくは一ヶ月以上発言なしで〆。
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ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年6月16日
(特段相手のいないこの竜はといえば、漣のような話し声のさなかで一人、ごく楽しげに水槽を見詰めている)(不規則な動きで泳ぐ――というより流されている――クラゲの群れに、ライトが当たって透明感を強調する。解説に耳を遣りながらも、大半の意識は水槽の下側に向いている)(愛らしい形はそのまま、ぽてんと落ちているものがちらほらいるが、あれは生きているのだろうか)
ロキ・バロックヒート 2020年6月17日
(行き交うひとの中、ぺったり、と水槽に張り付いて見ている小柄な男が居た。そこそこの時間そうしているが、誰も周りに居ない辺りはおひとりさまのよう。君と同じくというべきか、見ているのは専ら底の方だったが――不意にくるりとそちらの方へ振り向いた)(もしかしたら眼が合った、かもしれない)
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年6月17日
(身長差にして丁度25cmばかり。視線が交錯したのは、この竜が下を見ていて、君がふと見上げたからだろう。金の眸同士が一瞬でも絡まれば、へらりと相好を崩して、君の方へ歩み寄る)――なあ、なあ。あの下に落ちてる奴らは、生きてると思うか?(気安いのは常だが、そう子供っぽく問うたのは、君が知らない顔ではなかったから。グリモアベースでよく見る顔だ――正式な自己紹介は、まだしていなかった気がするけれど)
ロキ・バロックヒート 2020年6月18日
(最初に視界に入ったのは胸辺りで、そこから見上げて顔を見た。ぱちくりと眼が瞬いたのは、同じく何度か見たことがあったから。そのまま聞かれてきょとんとしたあと)生きてるけどさ、全然動かないよねぇ。見てなかったらひょっとしたら動くかなーと思って、(振り向いたら君が居たんだよね、と。こちらもにこりと人懐こく笑う)こんにちは、竜の子。おしごと?はおやすみなんだね。
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年6月19日
そうか、生きてるのか! じゃあ、そのうち上手く流れにも戻れるかもなァ(ぱっと顔を輝かせて笑う。振り向く君の言葉に応じるような笑みの質は、図体に似つかわしくないあどけなさをしていたかも知れない)こんにちは、黒のカミサマ。生命体であることだし、たまには休まないとなァ。そちらも、今日はオフという奴か?
ロキ・バロックヒート 2020年6月20日
うん、魂はあるから大丈夫だよ。そーいえば、クラゲは自力じゃ泳げないんだっけ。(音声解説かなにかでそんなことを聞いた気がする。一度ころんとしてるのをちらりとしてから、その笑顔を見上げる)クラゲ、好きなんだねぇ。ちょっと意外。(意外といえばその雰囲気も。なんだか可愛らしい。その感想を今は言わずに、口元に笑みだけ浮かべて)えー黒のカミサマってなんかかっこいーなぁ。ふふ。ロキっていうよ。 うんうん。ひとは働きすぎだしね。実は警備員でしたーとかいわれたら、サボりの提案をしていたところ。(なんて)んー、俺様はおしごとは特にないし、ずーっとオフかも。
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年6月21日
魂が見えるのか? 流石はカミサマだな。あァ、こう……漂ってるのが可愛いだろう? クラゲ。癒される(ころころ水流に転がされるさまは、少し可哀想でもあるのだが。庇護の対象になりそうな、可愛いものは大体好きなのだ)ふはは、格好良いであろう? カミサマの知り合いは二人目だから、「黒のカミサマ」だ。私はニルズヘッグと言うよ。よろしくな、ロキ!(破顔一笑、名を口に馴染ませるように。そういえばこの名の元となった神話に、そんな名前の神がいた気がする――君とは関係ないかも知れないけれど)(続いた声に首を傾いで、)おや、そうなのか。カミサマにも色々あるんだなァ。ずっと仕事なのも大変そうだが、ずっと仕事がないのも大変そうだ。
ロキ・バロックヒート 2020年6月26日
ふふー、すごいでしょー。嘘だよって云ったらどうする?(なんて返しつつ)フワフワしてるのは確かに可愛いね。好きな種類とかある?俺様あの頭に花ついてるの好きだなー。(あれあれ、と指差して)へぇ、二人目なんだ。そっちのかみさまはなんていうの? ニルズヘッグ。ああ――終末を生き延びる竜の名だ。親が付けたの?それとも君が?(気になったことはさくさくと聞く方。気軽な分、もし答えなくとも気にしない体で)司るものにもよるしね、死神とか管理職っぽいのは大変そうだなぁ。そーかな、君はおしごとがないと落ち着かない方?あ、やってるのは猟兵だけかな?(兼業している者も多くいるから。そう聞く)
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年6月29日
えっ、嘘なのか?(素直に狼狽えて首を傾ぎつつ、水槽へと目を遣った)あァ、あいつ。可愛いな! 私はああいう――小さいのが好きだ(言いながら、指すのはごく小さな、見逃してしまいそうな一団だ)もう一人は「日陰のカミサマ」だよ。ロキとは逆で、肌が真っ白なんだ(友人を思い浮かべながら、はたと瞬いて、)――あァ、カミサマとあればやはりご存知か。名を付けたのは父親だよ。黄昏の竜の借り物さ(こちらも気軽に応じた。話せないことは多くない)私は……兼業といえば兼業だな。ヒーローショーの悪役とか、あとは一応、軍の籍も持ってる。こっちはハリボテだがな。
ロキ・バロックヒート 2020年7月2日
あはは、冗談だよぉ。あんまりにも君があっさり信じるものだからさ。(つい。その反応も素直だったので、笑いも漏らす)小さいの?へー、あんなところにも居たんだ。(ちっちゃいね可愛いねぇ。届かないけど水槽越しに細っこい指がつついた)あぁ、なんか知ってる気がするー。《日陰》って云ってたの。ちらっとだけ遊んだぐらいだけど、面白かったから覚えているよ。 うん、まぁほら、俺様もそっちの神話っぽい名前だし。父親が付けたんだ?どういう由来で付けたのかなぁ。その燃える眼かな。(水槽をつついていた指が、すいとそちらを示して)ヒーローショー?面白そう。でも悪役なの?意外だなぁ。軍の方はそれっぽいのに。
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年7月4日
なァんだ、揶揄われただけか? 人が悪いなァ(喉を鳴らして首を傾げた。気にする様子はない)おう、ほら、あっちにも。可愛いなァ(隣の君を真似して水槽を小突きながら、)お、本当か? カミサマコネクションという奴だなァ(頷いてから、指された焔を撫でるようにしてみせる)ふは、こいつもまァ、そうかな。これでも呪われた身だから、きっとその辺が由来だよ(左目を伏せて笑った)そうそう。悪役なんだ。舞台に連れ去るときは本気で泣かれるが、悪くないぞ!
ロキ・バロックヒート 2020年7月5日
君はあんまり怒らなさそうだねぇ。(なんとなくで言う)クラゲ、触手が長-いやつもいるじゃない。岩とかに絡まんないか気になるなぁ。(なんにもない水槽によく入れられてるあれだ)こねくしょん。っていうほど、同族に会ったことはないかもね。君と同じぐらいの遭遇率だよ。 ふぅん、呪われてるんだ。いたい?くるしい?(案じるような響きはなく、ただ確認するような。火の熱さを知らない者が炎に触れようとするみたいに、燃える眼に手を伸ばす)あはは、君は背もおっきいし、ちょー怖そう。子どもにとってはすごく迫力あるだろうなぁ。子どもも好き?
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年7月9日
ふは。そう見えるか?(首を傾いで問うてみる。怒らねばならないとき以外は怒らないのは事実だ)あァ、いるよなァ。引っかかったら千切れちまうんだろうか。痛そうだな……(ゆらりと、無意識に尾を揺らした。眉間に寄った皺を一つ首を振って払って、)(伸びてくる指先を止めなかったのは、君が焼かれたりしないカミサマだからだ)まァ――普通に生きてるよりかは、痛くて苦しいんじゃないのかな。生まれたときから「これ」だと、そんなもんだ、くらいにしか感じないがな(淡々と声を零してから、くつりと喉奥を鳴らすさまは、些か悪役めいているだろうか)子供は大好きだよ。ヒーローショーもそうだが、公園なんかで一緒に遊んでるのも楽しい。反応にあんまり裏表がないからかなァ……。
ロキ・バロックヒート 2020年7月11日
うん。なんだかねぇ、大抵のことは笑って済ませそうな気がするよ。俺様は怒るのを見るのが好きなんだけど、中々なさそうだ。(かといってわざわざ怒らせるつもりもないらしく、君の笑顔を見るだけにして)痛いのかなぁ。引っ掛かってそのまま動けなくなるかもしれない。(尻尾の動きは視界のそと。それでも思うことはあるらしい顔にちょっと笑う)……そっか。君は――強いのかな。(可哀想と憐れむのも、同情するのも違う。偉いね、なんて褒めるのも違う気がして。陳腐な疑問のような言葉しか出てこなかった。止めないのなら、体温の低い指先が炎と目元に少し触れるかもしれない)あぁ、確かに悪役っぽい。ふふ。ヒーローショーといえば被り物のイメージなんだけど、その笑い方はかっこいいな。裏表がないとわかりやすくて可愛らしいし、変に気を遣わなくて良いから?かな。まぁ俺様は裏がありそうだとつい突っつきたくなるんだけどさぁ。
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年7月14日
それは違いない。ロキの期待には応えられなさそうだよ。怒るのはどうも苦手でなァ……しかし、怒るのを見るのが好きとは変わってる(顎をひとつ撫でてから、君の眸に目を遣った)動けなくなるのも困るだろうなァ。世界を見て回れなくなっちまう(この竜にとっては深刻だ。ふむ、と唸って、)強い――わけではないよ。例えば……ほら。最初から持ってないものは失くしようがないであろう?(そういうものさ――笑う目元に触れたなら、仄かな呪いの熱が指先に伝わるだろうか)ふはは、そうであろう? 最近は憧れてくれる子供も幾分増えたよ。……裏があると突きたくなる。そいつは気を付けないとな。私にだって裏の一つや二つはあるし。
ロキ・バロックヒート 2020年7月16日
んーん、笑ってるのも素敵だから良いよ。怒るのが苦手。どうして?(首を振ってから傾けて、ただの疑問)怒るって強い感情だし、その子のことが良く見えるから。怒られても怖くはないし……とはいえ、あんまり怒らすと相手にしてもらえなくなっちゃうし、あんまりわざとはしないよ。 動けなくなったら詰まんないだろなぁ。世界を見て回るのが、君の目的?(聞きながら、炎に触れる。ひとに近い身ではあるものの、呪いの類はあまり受けない。とはいえ、なにかすることもできない。そぅっと労わるようになぞるだけ)そうだねぇ。じゃあ、生まれた時からってこと?(気になるのは呪いのルーツ。これもまた、興味のまま聞くだけだけど)かっこいい悪役に憧れる子も居るもんねぇ。 ふふ、駄目そーだったら突かないよ。突かれたくないから裏にして隠すんだもんね。
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年7月17日
そいつは良かった! やァ、怒るとな、やりすぎちまうんだよ……(ゆらゆらと視線を泳がせて、応える声に衒いはなく)怖くないのか。そいつは良いなァ。ふはは、たまにはわざとするんだなァ。 そうだな。世界は広かろう? この目に焼き付けておきたいのさ(問いながら小首を傾いだ。呪焔が揺らいで、君の指先にじゃれるように遊ぶ)うむ。生まれつきだ。お陰でこいつらが一番付き合いの長い友達だよ。困ったことにな(応じる声にやはり躊躇はなく。笑みさえ浮かべるのがこの竜だ)ふはは! そうかそうか。なら安心だ。猟兵同士、仲の良い方が良いもんな。
ロキ・バロックヒート 2020年7月19日
あー、なるほどそっちなんだ。めちゃくちゃ怒っちゃって後で後悔するとかいう?中々怒らない子が怒るのはよっぽどー、っていうもんねぇ。それだと怒らすのもちょっと可哀想かな。 わざとはほら、怒らせたら可愛い子がいると、つい。(そして怒っても付き合ってくれると、つい)あぁ、すごーく広いし、ずっと移り変わるしね。永いこと見ていてもまだ見るところはあるよ。君は旅人にもなれそうだよね。(竜の旅人とかかっこいー。なんて言いながら、じゃれる熱さに眼を少し細めて)呪いを友達って云うのは中々ないなぁ。面白いね。そういえば、どんな呪い?(割と肝心なところを聞いてなかった)……仲の良い方が?ふふ、そうだね。(一瞬、意外なことをいわれたかのようにきょとんとしてから、懐こく笑って)
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年7月22日
そうそう、怒りってのは強いからなァ……冷静になると嫌になっちまう。 ふはは! そいつは確かに、ちょっかい出したくなる気持ちは分かる(喉を鳴らしてみせた。少しばかり覚えがある)カミサマでもまだ見る場所があるとは、私の命じゃ到底足りんなァ。旅人か――あと六十年もしたら、悪かない。帰りを待ってくれてる奴がいるから、今は旅行くらいで丁度だな(肩を竦めて、呪焔を諫めた。ゆらりと元に戻る)こいつはなァ、死んだ奴のも生きてる奴のも含めて、情念を全部呪詛に変えるんだ。私の体はそのタンクさ。痛い、苦しい、辛い――そういうのばっかりだが(ちと煩いんだ、と苦笑して、)? おう。仲が悪いとギクシャクしちまうからなァ!(見開かれた眸に首を傾いでから、同じように笑みを返した)
ロキ・バロックヒート 2020年7月23日
怒ってすっきりするーって方じゃないんだねぇ。怒るのも相手の為とかが多かったりして。 ふふー、そういう子いるよね。(ねー、と。同意が得られたので嬉しげだ)帰りを待ってくれる子がいるなら、帰らなきゃね。ニルズヘッグくんの一族は長生き?竜は長寿だっていうけど。 ふぅん、情念を、呪詛に……(呟くように反芻してから、少し遅れて。初めて熱さが解ったかのように、小動物めいた動きでぱっと手を引っ込めた。焔の動きを伺うように見て)ぎくしゃく。あんまり、同じ猟兵だからとか仲が良い方がとか言われたことがないからさ。ちょっと意外だっただけ。かも。(少しばかり首を傾けた)
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年7月25日
ふはは! まさか。私は私のためにしか怒らんぞ、悪い奴だからなァ(悪戯っぽく喉を鳴らして、楽しげな顔を見遣る)あァ、何があっても帰るよ。私は――まァ、先祖返りだから、ちと長生き出来るくらいかなァ。今からだと、百年くらいか(削った分、与えた分を除いて百三十年。考えてみれば竜としては短命だ)――熱かったか?(離された指先を、心配げに見た)ふは、そうだったのか? 数少ない同業者、仲良くしたいものだと思ったが……(そうでもないのかな、と。首の角度を深める)
ロキ・バロックヒート 2020年7月31日
ふふ、そう?悪いやつなの?(揶揄するように言いながら、素朴な疑問のいろも混ざる。海月や子供が好きだと言っているこの竜に、悪とされるところが今のところ見当たらなかったからで)人間……よりは長い、のかな?思ったより短いねぇ。(率直な感想がぽろりと出た。若干残念そうでもある)……ううん。熱くはなかったけど、こっちの情念とやらが伝わってたら、あれかなと、思って。(仕組みはわからないけれど。もし伝わっていたなら、厭なものだっただろう。触れていた指先と焔を交互に見遣る)仲良く。ぎくしゃく。どちらでも、話したりしてそうなったならそういうものかぁって受け入れがちだから。でも、君が仲良い方が良いっていうなら、善処はするよ。(でも仲良くするにはどうしたら良いんだっけ。首がこちらも結構傾く)……握手とかハグとかしたらいい?
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年8月2日
おう、悪い奴だとも。良い奴のフリが、ちょっと得意だ(片目を閉じて笑ってみせる。冗談めかした仕草で、その実、嘘は言っていない)人間よりは、ほんの少しな。色々あって、本物の竜よりはよっぽど短いのさ。……ロキはカミサマだから、ずっと生きてるのか?(少し落胆したような声音に問うてみる。永劫を生きるのは、時に虚しくもなるだろう)あー。カミサマの情念ってのは、ちょっと質? 格? が違って知覚出来ないんだ。大丈夫だよ(ゆっくり眸を持ち上げて、人懐こく笑って見せた)ふはは、ロキは優しいカミサマなんだな。私は仲良くしたいぞ。折角こうして話が出来るんだ。私も精進するよ(その縁を大切にしたいと思う。続いた声には思わず吹き出すように笑った)ふはは! 良いな、ハグは流石にここでは厳しいが、握手は良いかも分からん(言いながら、左手を差し出した)――よろしく?
ロキ・バロックヒート 2020年8月5日
俺様も良いやつなのかも、なーんて思っちゃったから、その通りかもね。(かといって構えるわけでもなく、むしろ悪いのはどんな時かなぁなんて、わくわくしている)ふぅん。いろいろ? 数世紀ほど一緒に旅をした竜のことを思い出してさ、君もそれぐらい生きるのかなって思っただけ。あれはヒトガタじゃない方だったけど。 そうだねぇ、ずっと生きてて暇で暇で仕方ないから、海月とか見に来ちゃった。とびきりの暇潰しなら歓迎だよ。ね、世界征服とか興味ない?(突拍子もない提案は道化めいて)……ほんと?なら良かった。知覚するのはひとのものなのかな。(安堵したように息を吐いてゆるく笑う)ふふ、定命には優しいんだよ。じゃあ仲良くしよう――と改めて云うのも面白いけどさ。
ロキ・バロックヒート 2020年8月5日
(ついでにひとのような歩み寄り方なのにも気付いて、自分で笑ってしまう。ここはひとの場所だからかもだけど。右手、左手、どちらでも。そのまま手を出して、握手をしようとするだろう)よろしくよろしく――あ。愛称みたいなのはある?ニルズくん?(名前を覚えるのが実は苦手でさ、と付け足して)
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年8月10日
ふはは、そうか! 白状して良かったよ。カミサマまで騙せてしまったら、色々とまずそうだ(喉を鳴らして――悪いところを見せる相手は、同じように悪いものだけ、だけれど)そう、色々だ。ただの先祖返りだし、呪いもあるしな。数世紀も生きられたら楽しそうだが――そうか、それを超えてしまったら暇だよなァ、……(少しだけ考えて、)私に世界を征服させると、愛と希望で満たしちまうぞ(それで良いなら、ある。なんて)そうだな。こいつらは人間の呪いだよ。誰かを恨んだり妬んだり――カミサマは、あんまりそういうことをしないであろう?
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年8月10日
(同じように差し出された手を握って、懐こい笑みを浮かべてみせる。ぱっと顔を輝かせるさまは、子供がそうするのと大差はないように見えるかも知れない)(――君と仲良くしたいのだ。神と定命には大いなる差があると、知ってはいるけれど)愛称。よく「ニル」とは呼ばれてるが、呼びやすいようで構わんよ。私だって分かれば(悪戯っぽく付け足して、君の言葉に応じるのだ)
ロキ・バロックヒート 2020年8月12日
えー、別に騙しても良いのになぁ。むしろ騙してみてよ。(じぃ、と好奇心が見上げている。善悪は埒外のもの)長い時間過ごすと、暇がものすごく暇に感じるようになるっていうか。今は君とお話してるから暇でも退屈でもないけどさ。 ――あいときぼう。(繰り返してみてぱちぱちと瞬いた。変わった単語でも聞いたかのような)良いんじゃないかな。かなしいよりは絶対良いよ。ほんとにする気があったら俺様のところにおいで。協力してあげよう。ふふ。(笑って言ったあと、少し眼を閉じた)……そうだねぇ。それはうつろう者なら可愛らしいのだけど――神にとっては穢れだし、そうなったらきっとお終いだ。(それを抱かない訳ではない。けれど、)あ。でもさ、君を少し見習おうかなって思ったよ。
ロキ・バロックヒート 2020年8月12日
(体温の低い細い手が握り返す。けれど相手の手の大きさに、しっかり握れてるかわからなかったので空いた手も出して挟み込むみたいに握った。それからふわりと無邪気にもとれる笑みを返す)(仲良く、と願われて嬉しくないわけがないから)ふぅん、ニルくん。ニルくん、ニルズくん。(口にのせ)ニルくんも可愛らしいけどかっこよさげなニルズくんにしようかな。
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年8月17日
ふはは! ロキは面白いなァ。……もう騙してるって言ったら、信じてくれるか?(指先を唇に当てる。これは機密だ――この竜は、「笑う生き物」ではない)そうかそうか。長い無聊を紛らす手伝いが出来れば幸いだ。暇になったら呼んでくれよ、向こう百年は駆け付けるぞ!(喉を鳴らしてから、君が繰り返す言葉に大きく頷いた)そう。愛と希望。この世界に満ちてるものを証明するのが、私の使命なのさ。カミサマに手伝ってもらえりゃあ、すぐだな! 百年で無理そうだったら、お願いしよう(戯れに返して、そうして笑う。続く声と、その表情に、ふと瞬いた)そうだろうなァ。カミサマとは縁遠くなきゃいけないんだろう。平等ってのは大変だ――私を? どうしてだ?
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年8月17日
(包み込まれた手をぎゅっと握り返した。痛くないように、けれど確かに、この親愛の情が伝わるように。愛称を繰り返す声を心地良く聞いて、)うむ。分かった、ニルズだな。ふはは、確かにニルよりは格好良い響きかも分からん!
ロキ・バロックヒート 2020年8月22日
良いよ、騙されるのも一興だしね。君のそう見せたい姿を見て、信じてあげる。(笑って頷く。真実に興味はあれど、こちらもどれほどほんとうを見せているか、わからないのだから)そんなこといったら毎度呼び出しかねないよー? なにせ年中暇なんだから。(半ば本気のように云いながら、なんてね、と付け加えはする)あいときぼうが満ちてる――ふぅん。それは面白そうだね。難しければそのうちおいでよ。(不思議そうにしている。実感がなさそうな様子で、けれど馬鹿にするでもなく、覚えておくひとつであるかのように何度か頷いた)でも、どうして使命なの?(と己は聞きつつも)ふふ、どうしてだろうねぇ。とてもえらいなぁって、思ったんだよ。(聞かれたことには、ふわふわと答えて笑うだけ)
ロキ・バロックヒート 2020年8月22日
(心地よいと感じるぬくもりに、眼を瞬かせながら。この後振った方が良いのかな?なんてちょっと揺らしてみて確かめていた)うん、ニルズくんで。改めてよろしくね。(にっこりと笑ってから)それじゃ、そろそろ行こうかな。 クラゲも堪能したし――(ちらと視線を向けた先、底で転がっていたクラゲがいない)あ、動いてた?
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年8月29日
そいつはありがたい。是非とも、騙されていてくれると助かるよ(肩を竦めて笑った。秘められているからこそ価値ある真実もある。きっと、目の前の神にだって)それでも構わんよ。私も大抵、暇して友達のところをうろつき回ってるんだ(安請け合いにも見える調子で頷きながら、けれど言は真実だ。いつだって、誰にだって、呼ばれれば行く性分である)使命なのは――そうさな。「世界」が大好きだから、その魅力を伝えたいのさ(なんて言ってみせる姿は、少しだけ冗句めいただろうか)(それから、告げられた言葉にはたはた瞬いて、)……そうか、ふはは、何だかカミサマには褒められてばかりだな(定命では敵わないな、と、満更でもなさそうに相好を崩した)
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年8月29日
そうかそうか、そういえば随分と時間も経ってたんだな(ちらりと腕時計に目を遣って。それから釣られるように視線の先を見れば、力なく転がっていたクラゲは緩やかな波に浚われていたようだった)お、本当だ。動くシーンを見逃したなァ……次、こんなところで会うことがあったなら、そのときは見ようか。
ロキ・バロックヒート 2020年8月30日
あぁ、でもさぁ。神様を騙すんだもの。真実が判明した時あっと驚かせてくれるか――うまく騙し続けてくれなくちゃね。(でないと面白くないもの、なんて。目の前に居るのは、神であると同時に気紛れに真実を追い求めるもの故に)暇潰し同士ならいっかぁ。俺様もね、呼べば来るかもよ。ふふ。 世界が、大好き。(やっぱり不思議そうにしていたけれど)……なるほど、なるほど。己に課してるものだね。それなら俄然応援してあげようかな。祝福も与えられたら良いんだけどなぁ。(言いながら、そうと手を離して)
ロキ・バロックヒート 2020年8月30日
そうだねぇ、暇潰しにはもってこいだしね。(緩く笑って、頷いて)それじゃあ、またね。ニルズくん。(ふらりふわりと歩み。行き交うひととすれ違ったかと思えば、もういない)
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年9月2日
ふはは! そう出来るように尽力しよう。いつかのネタばらしを楽しみにしててくれよ(へにゃり、人好きのする笑みでそんなことを言って。さてこの先、暴かれるか否か――考えれば、楽しくもなってくるものだ)本当か? なら呼ばせてもらおう。暇なときには遊ぼうじゃないか(沢山遊び場を知っているぞ、なんて言ってから、)ふは。あまり祝福とは縁がないからなァ。貰ってもこいつらが食っちまうかも分からん(丁度良いかも知れないな、などと、笑って手の行方を追った)
ニルズヘッグ・ニヴルヘイム 2020年9月2日
おう、また――、(ひらりと手を振って、増えてきた人の狭間に背が見えなくなるまでは見送ろうと思ったのだけれど――気付けば君の姿はどこにもない。「カミサマらしい」去り際に小さく笑って、小さな子供がはしゃぐ声に耳を傾けた)