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●01【個RP:拓斗】藍空の狙撃手プランサー

闇之・女神 2020年5月12日

 拓斗がノック音を聞いて部屋から出ると、闇の女神がいた。
「拓斗、悪いのだけれどすぐに向かってほしい所があるの。ティグエス島、ダークセイヴァー由来の島で事件が起きているわ。貴方達の島を探していたら、オブリビオンの反応が引っかかったのよ」
 その島は、グリードオーシャンに落ちてから長く、主に銃器と魔法を発達させてコンキスタドールに対抗してきたのだという。
「ある領主の館に、島の技術の粋を集めた精霊銃という銃があるのだけれど、その館に侵入している者がいるのよ。今」
 そう。今まさに、現在進行形で。
「侵入者はオブリビオンではないのだけれど、オブリビオンを引き連れているわ。だから予知にかかったようなの。でも、表面上は静かだわ。正門も無事。子供の案内を得ているのは見えたのだけれど……子供しか知らない道があるようね」
 そのため、正門から入ろうとすると断られるか、時間がかかってしまうだろう。それでは遅い。
「精霊銃はかなり強力な銃なようだから、オブリビオン達に盗まれてしまっては大変だわ。事は一刻を争うの。道を知っている別の子を教えるから、その子の案内で、貴方も館に侵入して頂戴。この闇島の長として、必ず正式に弁明はするから、とにかく貴方には急いでほしいの、拓斗」

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【シナリオ情報】https://tw6.jp/club/thread?thread_id=44049
《戦闘》《負けイベント》《プランサー》《コメット》《モブオブリビオン》《ティグエス島:ダークセイヴァー》




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闇之・女神 2020年5月29日
【アスラ(妹)】
(プランサーの服を引いて)プランサー! アスカはあたしの兄弟よ、悪い奴じゃないわ! 銃を下ろして!

【アスカ(兄)】
……ああ、間違いない。アスラァ! お前何やってんだ!
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プランサー・レインディア 2020年5月29日
あーストップストップ。あとちょっと声落とそうな。周りの部屋は抑えたがよ、衛兵に聞こえたら面倒だろ?
銃は安全になったら下ろすよ、アスラ。桜の兄ちゃんの目的が分っかんねぇんだ(空の青の瞳が拓斗を見据える)
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八重杜・拓斗 2020年6月2日
……部外者ではないと思うが? どちらかといえば、二人は巻き込まれたほうだろう(オブリビオンの登場に、内心臍を噛む。女神がオブリビオンの存在を告げていたのに、ここで出てくることを想定していなかった。いざというとき盾になれるように、アスカの腕を引き、より自分の近くへと移動させる)
海賊……コンキスタドールを仲間にしているのに?(怪訝な顔で、ラッパ銃を向けてくるオブリビオンをちらりと見る。その流れで、気づかれないように、フェアリーの女の子も軽く観察をしてみる)
(見据えられて、まっすぐに見返す)目的など、言わなくてもわかりそうなものだが……そちらこそ、その少女に何をさせているんだ?
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プランサー・レインディア 2020年6月3日
あー、まぁそうとも言うな。見る立場の違いだな~。
こいつらはコンキスタドールじゃねぇんだがなァ。まぁいいや、似たようなもんだ。
目的は、そうかい……んー(口をへの字にして考える。だが照準は、いっそ美しいまでにピタリと動かない)
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闇之・女神 2020年6月3日
(オブリビオンの下っ端海賊達は、ラッパ銃の引き金に指をかけ、拓斗とアスカの挙動を注視している。プランサーの追加命令がなくとも、拓斗達が攻撃の行動を取れば撃ってきそうだ)
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コメット・レインディア 2020年6月3日
(おろおろおどおどはらはら。そのおろおろ具合を見るからに、戦力は有していないようだ)
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プランサー・レインディア 2020年6月3日
んーーーーー、OK、状況把握した。
桜の兄ちゃんよォ、ちぃとだけ停戦しようや。この兄妹帰したら再開するってんでどうだ? OKならこっちから銃下げてやるよ。
アスラは、なんつーかな。オレらは海賊だからな。基本金品は巻き上げてくんだが、アスラが手伝ったら――
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闇之・女神 2020年6月3日
【アスラ(妹)】
手伝ったら、プランサーが見つけたお宝を分けてくれるの。追加報酬よ。だからアタシ張り切っちゃったわ!(えへん)

【アスカ(兄)】
(拓斗に腕を引かれて少し下がったが、拓斗の後ろに隠れる気はないらしい。目の前に大事な妹がいるのだから)おーーまーーえーー。だからって楽しそうに人んち漁ってんなよ!
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八重杜・拓斗 2020年6月4日
アスカ……(アスカとアスラのやり取りに、普段からこんな感じなんだろうなと感じられた。大変そうだなと、思ったがそれは口には出さず、代わりにアスラへと視線を向ける)
アスラ、だったね。君たちの生活もいろいろあるだろうから、収入を得るために動くの仕方ない。だが、アスカは君がいなくなってかなり心配していた。せめて一言、仲間にでも伝言を頼んでもよかったのではないだろうか(余計なお世話だろうとは思いつつ、なんだかアスカが大変そうに見えて、思わず声をかけてしまう)
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八重杜・拓斗 2020年6月4日
なるほど……(コンキスタドールではないなら、あれはユーベルコードにより召喚された可能性がある。つまりはさらに呼び出される危険もあるのだ。今更ながら自分のうかつさに臍を噛む)
(ああ、いや、後悔は後だ。今はすべきことをしなければ)
(銃を持っている1人と2体も厄介だが、妖精とて無視していい存在ではない。戦力がないからといって、無害だとは限らないのだ。まずはアスカとアスラ二人の安全を確保すべきだ)
停戦の申し出には、異論はない。ただ返してしまう前に、アスカに渡したいものがある。動いて構わないかな?(アスカに渡すべき追加報酬の袋は懐の中。誤解されぬよう、プランサーへと声をかける)
ああ、それと、そちらもアスラに報酬を払ったほうがいいのでは?また後で探し出して、報酬を渡す、などという、お互いに面倒かつ安全性に欠ける方法をとるわけでもないのだろう?
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プランサー・レインディア 2020年6月4日
お。お? 渡したいもん……「そちらも」ってこた報酬か。そいつは大事だ、動いていいぜ(銃をおさめる)お前らも銃下げな、戦利品まとめとけ。
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闇之・女神 2020年6月4日
(海賊下っ端達も銃を腰に戻し、置いた金目の物を拾い集める)

【アスラ(妹)】
そうよ、そっちのお兄さんの言うとおり!
伝言はごめんね、でも、アスカの言うことはおかしいわ。だってそれって、領主の人の見方でしょ。いつも領主に文句言ってるくせに、こんなときは領主側の意見を言うの?
それに!(びしっ)
毎日、盗み班の子に「おつかれさん」って声をかけておいて、そっちの盗みはよくてこっちの盗みは悪いって、どういう了見よ!!

【アスカ(兄)】
は、はァ!?
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プランサー・レインディア 2020年6月4日
アッハハハハハ! そいつはダメダメだな、兄ちゃん。筋が通ってんのはアスラのほうだ、今回は負けを認めんだな。
常識も真理も、いっぱいあんだ。ひとつに縛られてちゃ痛い目見るぜ。そっちの桜の兄ちゃんはマジメっぽいが、柔軟な考え方してんなァ。
おぅ、いろいろ考えちゃいんだ。今渡すがよ、島ん中で売り払うのはちぃと心配だろ?(そう言って背中を向けると、触り心地のよさそうなもふもふ尻尾がふさっと揺れた。下っ端の集めた金品からいくつか、追加報酬と言うには多めの量を見繕って)アスラよぉ、このあとオレらが無事に出られたらそのうち買い取りに来るわ。しばらくは持ってな(アスラのほうにやって来て、アスラの手に金品を落とす)
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八重杜・拓斗 2020年6月5日
(アスラが、アスカに声を上げる状況におろおろとして)
アスカは、心配した妹が、危険かもしれない場所で楽しそうにしていたから、思わず声を上げただけではないかな。
何にせよ、帰ってからゆっくりとお互いの意見をきちんと聞いて、二人で話し合うのがいいと思うのだが、どうだろう。
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八重杜・拓斗 2020年6月5日
ああ、ありがとう(プランサーの隙のない背にそう声をかけると、懐から追加の報酬の入った袋を取り出し、アスカに差し出す)案内、とても助かった。ありがとう。
(柔軟だといわれて、複雑な顔をする)……俺は別に、盗みを推奨したりはしない。ただ、生活していくには金が必要で、そして俺は彼らが生きていくに足りるだけの金を用意することはできない。その状態で、盗みだけをするなとだけ言うのは、彼らに死ねというのと同じだ。そんな無責任なことはできない。ただそれだけだ。
(プランサーが、アスラに報酬を渡すのをなるほど、と思いながら見守る。島内で、しかもアスカたちのような立場の弱い子が売りさばこうとすれば、買いたたかれる。それどころか、そこから足がつき、領主邸で盗みを働いたと捕まる可能性が高い。その点、彼らが買い取るのが一番安全だ)
(……俺と彼ら、ぶつかり合って無事で済まないのは、間違いなく俺のほうだろ)
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闇之・女神 2020年6月6日
【アスラ(妹)】
わあ! ありがとうプランサー!(金品を受け取って、弾けるような笑顔を見せて)
むぅ。楽しくしてて何か言われるのはイヤだわ。

【アスカ(兄)】
(拓斗の援護を受けて)そ、そうだ。帰ってから話聞かせてもらうぞ、アスラ。
ん? ああ、そうだな。じゃあ追加報酬も貰っておく(拓斗から袋を受け取って、中身を確かめずにしまう)こっちこそ、しばらくは楽ができそうだ。
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プランサー・レインディア 2020年6月6日
んーーー。
話し合いってのはどうだろうなァ。悪かったとこ謝って、そこだけ気をつけてりゃいいんじゃねぇの。アスラぁ、今の謝り方はダメだぞー、帰ったらもっかいちゃんと謝っとけよ(笑いながら、アスラの頭をわしわしっとして)
アスカだったか。お前は謝んなよ。お前は筋の通しが甘ぇが、そいつは悪いってんじゃねぇ。こっからお前だけの筋通してけ。
それでいいな? アスラ。
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闇之・女神 2020年6月6日
【アスラ(妹)】
(わしわしされてる)うー。……そーね。筋が通ってたら、あたしも言うことはないわ。
それじゃ、帰りましょアスカ。帰ったら謝るから。またねプランサー。

【アスカ(兄)】
俺だけの筋……難しいこと言うな、あんた……。
ん。そうだな、帰るか。……おぅ。じゃあな拓斗、無事に帰れよ。

(並んだ双子は本当にそっくりだった。そして揃って駆け出していく。静かに走っていく二人は、無事に脱出しおおせるだろう)
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プランサー・レインディア 2020年6月6日
またなァ~(二人を見送って) ……さってと。

(拓斗にしっかり向き直る)拓斗っつったか。オレはプランサーだ。
拓斗、ドンパチする前にちぃとだけいいか。
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八重杜・拓斗 2020年6月6日
(追加報酬を渡せたことに、ほっとする。約束は守らなければ)そうか、それならばよかった。
(プランサーの意見に少し首をひねる)そうかな。意見がすれ違ってるときは、話し合うことも必要ではないかなと。話してみればただの勘違い、という可能性もあるのだから。ふむ(よくわからないが、どうやらアスラ的にはあれは謝罪ではあったようだ。それに、帰ってからも謝るといっているのだから、これ以上説教くさいことを言うのはやめておこう。彼らには彼らの関係があるのだろう)
ああ、ありがとう(アスカの言葉にわかったとは返さない。嘘になってしまう可能性はかなり高いから)。妹さんと仲良くな。
(二人が部屋を出ていくのを見送って、プランサーへ向き直る)ふむ、なんだろうか(プランサーへ目をやりながら、視界の端で妖精と手下たちの動きも追う)
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プランサー・レインディア 2020年6月6日
あんな(部屋の中ほどに立ったまま、頭をガシガシと掻いて)
話し合いすりゃあいいってもんじゃねぇんだ。うまく言えっかな……話し合いってなァ、理解し合うためのもんだ。分からねぇなら分かろうとしても無駄だし、相手を理解するよか、大事なもんがある。

信じるってこった。

分かっても、分からねぇでも、信じるってのが大事なんじゃねぇかな。話し合いってヤツは、信じる心を削ることもある。だからな……今度からはちぃとばかし、慎重になってみてくれ。
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八重杜・拓斗 2020年6月6日
ふむ(予想していなかった内容に面食らいつつも、プランサーの言葉を考える)俺としては、心配したのだということをきちんと伝えたり、あとは今回のような事態の時には、必ず伝言を残していくなどという取り決めを話し合ったほうがいいのではと。そうでないと、緊急なのか、そうでないのかもわからないと思ったんだが……
なるほど、そういう考えがあるのだということはわかった。今回の俺の指摘は、余計なことだったということだな。以後気を付けよう。まあ、俺に以後があるのかどうかは怪しいところだが(静かな口調で、穏やかに答える)
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プランサー・レインディア 2020年6月7日
(目を丸くしてあわあわ)ああっ、いやっ、そいつはいいんじゃねぇかな! だからよ、余計だったなんてこたぁねぇって。大事に思う気持ちが余計なはずはねぇよ。
だから、あんがとな、拓斗。

…………拓斗?
(口をぽかんと開けて、拓斗の言葉を少しの間、胸の内で反芻していた。そののち、スッと雰囲気が変わる。ガンナー独特の、広範囲への刺さるような集中)
……気ぃ変わった。ちっと本気出すわ。
(自然体で、少しだけ膝を曲げて、右のガジェットらしき銃と左のリボルバーの傍に手を添えて)拓斗。お前がUCでも使うか、動いたら始めだ。
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八重杜・拓斗 2020年6月7日
ん?そうなのか?(あわあわしているプランサーに首を傾げる。だが、ありがとうという言葉に小さく微笑んだ)いや、こちらこそあの子たちを無事に帰してくれてありがとう(彼らに、関わる必要のない戦いを見せたくなかった)
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八重杜・拓斗 2020年6月7日
プランサー?(口をぽかんと開けたプランサーを不思議そうにみる。どうかしたのか、そう続けようとした言葉は、突如変わったプランサーの気配に、喉の奥へと消えていった)
そうか……わかった(何がプランサーの気を変えさせたのか、それはわからない。だが、どちらにせよ、戦いは避けられないのだ。本当はもう少し話していたかったけれど)やるべきことをやらければ(それは、父との約束だから)
白銀!(UC:白馬の王子様使用)(拓斗の呼びかけに答え、光り輝く白馬が現れる。だが、本来、拓斗のすぐ傍に現れるはずの白馬は、プランサーの後方にいる2体のコンキスタドールの目の前に現れた。しかも尋常ではない光を放って)
(拓斗本人も動く。プランサーから距離をとりつつ、コンキスタドール1体に向け、銃を撃つ)
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闇之・女神 2020年6月7日
「「!?」」(驚いた下っ端は光に顔を覆う。拓斗の銃撃が1体を正確に打ち抜き、声を立てることもなく崩れていく。もう1体はまだ顔を覆ったまま)
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プランサー・レインディア 2020年6月7日
(拓斗のUC発動を見て即座に動いた。後方に異変、前方へと地面を蹴る――よりも速く、何よりも速く。集中しきったプランサーにとって、自身の脚の動きすらあまりに遅い。UC【クイックドロウ】でリボルバーを抜き打ちすれば、銃弾は狙いにくいはずの相手の足先へと真っ直ぐに宙を切り裂いた。急いだ一歩がようやく地を蹴り、弾倉(シリンダー)が回る『長い』時間のうちに、ガジェットの銃も腰から引き抜く)
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八重杜・拓斗 2020年6月8日
っ!(プランサーが動いた。拓斗がそう認識した時には、浮いた足を撃ち抜かれていた。衝撃に体勢を崩す。咄嗟に、調度品に手をやり、倒れ伏すことだけは回避したが)
(これは、もう走れんか)
(だらだらと血を流す足にそう判断を下す。プランサーに向け、銃を構えているが、さて当てられるものか。それでも、視線だけはプランサーから外さない)
(しかしなぜ足なんだ?)
(プランサーなら、もっと致命的なところを撃ち抜けただろうに。そんな疑問がプランサーを見つめる目にも浮かび上がっていただろう)
(視界の隅で、白馬が果敢にも顔を覆ったままのもう一体の顎に向け、渾身の蹴りを放っているのが見えた)
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プランサー・レインディア 2020年6月9日
(ちらと後方を見ようとして、激しい光が目の端に入ったところで前方に無理やり視線を戻した)目潰しか!(視界を少しやられた。やってくれる)
(前を向けば、悠長に疑問なんぞを浮かべている拓斗の目が映った。リボルバーのシリンダーが回りきる。UC【クイックドロウ】で次に狙ったのは――拓斗の耳の上、こめかみを皮一枚かすめる軌道だ。いや、撃ち抜こうとしたのは、拓斗の悠長な思考そのものか)
(直後、横に跳ねた。プランサー(跳ねる者)の名前の通りに。ケープと長い裾がひるがえり、手元のシリンダーが回る)
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闇之・女神 2020年6月9日
下っ端海賊「ガカッ!!」(大きく蹴り飛ばされ、空中で霧散した)
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八重杜・拓斗 2020年6月10日
(銃弾がこめかみをかすめ、はっとする。そうだ、今は考えている場合ではない)
(するべきこと)
(ただ向けているだけだった銃の引き金を引く。だが、弾丸がとらえたのは、横にはねたプランサーの影だけだ。プランサーの動きを追ってさらに銃弾を放つ。だが、プランサーの正確な銃撃に比べれば、その狙いははるかに荒い)
(己の敵が空中で霧散したのを見届けて、主のもとへとかけようとした白馬の体が、こちらも溶け込むように消えていった。強力な発光という負荷をかけた召喚は、その分、召喚時間を犠牲にしていたのだ)
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プランサー・レインディア 2020年6月10日
(拓斗が集中したのを見て、口の端を小さく上げる)

甘ェよ!(UC【クイックドロウ】、拓斗が撃ってから銃弾が届くまでの間にリボルバーが火を吹いた。放った弾はまっすぐ拓斗の弾を捉え、衝突して弾く。プランサーは床を蹴って前方に跳ね、同時にまたリボルバーが金属質に鳴いた。狙いは――横。調度品の縁に当たった弾が反射し、拓斗の銃に横から襲いかかる。跳弾だ)
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八重杜・拓斗 2020年6月11日
すごいな!(感嘆の声が思わず出る。距離を詰められぬよう、さらには撃とうとして。
な!?
(プランサーの横へ射撃に、ぎょっとして思わず手を止める)
っ!
(耳にとらえた甲高い音。それの意味することを頭が理解する前に、体が身を守るために動く。それは成功したとはいえるだろう。だが、盾にした銃が弾き飛ばされた) 
(白銀はまだ再召喚は不可能。いまだ血の止まらぬ足で、銃を取りに行くのことは無理というものだろう)
……すごいな。まさか弾丸を跳ねさせてくるとは思わなかった。
(プランサーに声をかけながら、ゆるい服に隠された、硬い感触を確認する)
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プランサー・レインディア 2020年6月11日
(着地した勢いのまま全身のバネを深く縮める。そして、『跳んだ』)
そいつが俺、プランサーだ!
(拓斗の頭上を越す大ジャンプ。くるりと宙で前回りすれば、藍色の長い裾が羽ばたくような音を立て、尻尾がふさっと続く。このままいけば着地点は、拓斗が手を置いている調度品の上か。

――プランサーは、拓斗の隠しているモノには気づけていない)
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八重杜・拓斗 2020年6月11日
(やけにゆっくりとプランサーの動きが見えた。着地地点もわかる。自分が手をついているこの調度品の上。十分な攻撃範囲だ。服の中に隠した剣を手に取る。非力な自分用に調整されたスモール・ソード。レイピアを小型にしたこの剣は、斬るためのものではなく、突くためのもの)
(絶好の好機だ。そもそも銃の打ち合いで勝てる相手ではなかった。それが有利を捨てて、向こうから飛び込んできた)
(足の痛みを無視して、剣を構える。プランサーの落下速度も利用すれば、鎧でも着こんでいない限り貫けるだろう。一撃で仕留められなくても、十二分にその戦力をそげるはずだ)
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八重杜・拓斗 2020年6月11日
(落ちてくるプランサーへ突きを放つ。だが、その剣先はプランサーの胴を浅くかすめただけだった。外れたわけではない、拓斗自身が外したのだ)
……君は馬鹿か!!!!こちらが近距離用武器を持ってないとでも思ったのか!!
(湧き上がってくる激情を抑えきれず、屋敷に侵入していることも忘れ、叫ぶようにプランサーに声を叩きつけた)
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プランサー・レインディア 2020年6月11日
!(身体が回り、拓斗を向いたときにはリボルバーを撃てる状態にあった。だが、拓斗の太刀筋がおかしい。「止めるべきではない」――《野生の勘》がプランサーの反撃を抑えた。胴をかすめる刺突、燃え上がる痛み。だが、なぜ殺さなかった? 疑問が口を突きかけたとき、拓斗が言葉で殴りつけてきた)

…………(ぱちくりと、空の瞳をまんまるにして拓斗を見る。着地した調度品の上で、しゃがんだ体勢のまま、固まって。

――『拓斗は、オレが命を危険に晒したことを怒っている』

そう結論づいた瞬間、プランサーは勢いよく壁を蹴っていた)
馬鹿はお前だァ!!
(拓斗を仰向きに倒さんと跳びかかる)
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八重杜・拓斗 2020年6月12日
(動きを止めたプランサーに対し、さらに口を開こうとして、けれどそれはプランサーの声に塗りつぶされた)
え?うわっ!
(攻撃してくるならわかる。言いかえしてくるのも理解できる。だが、飛びかかってくるのは完全に予想外だった。
剣を落とすのは免れたが、それ以外は頭を守るのが精いっぱいで、あっさりと仰向けで押し倒される)
い、いったい何を……
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プランサー・レインディア 2020年6月12日
(言いかけた拓斗の口にリボルバーが突っ込まれた)

チェックメイト、だ。

(見下すプランサーは、両膝で拓斗の両腕を押さえ、腹に乗っかったマウントポジションだ。……なんだこの、押し倒した軽さは。なんなんだこの、座った腹の薄さは。だがその戸惑いを楽しげな仮面の下に隠して)
拓斗、お前の人生の残り時間をカウントしてやるよ。せいぜいあがくんだな。
five...
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八重杜・拓斗 2020年6月12日
(まさしくチェックメイト、だな)
(体は抑え込まれ、非力な自分では解除振ることは不可能。
腕は、完全に封じられ、はずすことはできない。
ゆえに、こちらの武器は使えない。
口の中に突き付けられた銃は、確実に自分を殺せるだろう。
今のこの状態で、状況をひっくり返すだけの手札は自分にはない)
つまりは)
(仕方がない)
(そう、仕方がない。自分は自分のできる限りをやった。プランサーを攻撃を外したのは過ちだったかもしれないが、あの時はそれが最善だと判断した)
(ああ、けれど、彼に、カミロには感謝と謝罪を、最後に伝えたかったなと、それだけを思う)
(そうして、カウントダウンの声を聴きながら、どこかほっとしたように微笑んだ)
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プランサー・レインディア 2020年6月12日
four...

three...

two...

one...

Good-Bye 拓斗(引き金を躊躇いなく引く)

(――カチリ。軽い音がして、銃弾は発射されなかった)
………………。
(見下ろすのは、打って変わって沈痛な表情。折れるほど垂れた耳。ガシャリと音がした。両の銃を手から落としたのだ)

……拓斗ォお!!!!(吠え、腹に座ったまま拓斗の胸倉を掴む。鬼気迫る顔に不似合いな、悲しげに垂れたままの耳)っんで……、何で諦めたァ……!!
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八重杜・拓斗 2020年6月12日
(進んでいくカウントを聞きながら、ただ静かにプランサーを見る。引き金が引かれる瞬間まで、揺れることなく見続けて)

(銃が落ちたことで、口が解放された。何故と問う前に、目に飛び込んできたのは、ひどく悲しそうなプランサーの顔)
……プランサー?どうし……
(胸倉をつかまれ、言葉が切れる。鬼気迫る顔をしたプランサーが、やはりひどく悲し気で、どうにかできないだろうかと考えてしまう)
あきらめた……わけではないさ。
ただ、俺には打つ手はなかった。
……なら、仕方がない、だろう(笑みを浮かべる。安堵したような、失望したようなそんな笑みを)
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プランサー・レインディア 2020年6月12日
(ぎりぎりと顔が苦しくなっていく。前にぐいとかがんで、拓斗の顔を真正面に捉えて)足掻けよ……ッ! 怖がれよ!! 死ぬんだぞ!! 仕方がないじゃ、ねぇだろうがよ……っ……(息を乱し、胸倉を掴んだ手が震える)

…………ぁんだよ……。ぁんで、……笑ってんだよぉ……(ぼろり。大粒の涙が零れた。ぼろ、ぼろ、零れた涙が拓斗の顔に落ちる)

(雨模様の空の瞳が、真っ直ぐに見つめる)――いつからだ。いつから、拓斗、お前は、生きられなくなった。答えろ。
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八重杜・拓斗 2020年6月13日
プランサー……(怖がれといわれて、怖くないわけではないと返そうとして、そうだろかと疑問が浮かぶ。けれどその思考は、ぱらぱらと降ってきた涙の雨に流される。暖かい雨に、どこからゆるりと溶ける感触があった)
俺は……(のろのろと口を開く。答えたら、プランサーは苦しげな顔をしなくなるだろうか)
(ああ、けれど俺は答えを持っているのだろうか)
……何もできなかった……(脳裏に浮かぶのは赤に染まる境内。むせ返る血の匂いさえ蘇ってくる)何か、できたはずだった。ああ、いや、しなければならなかった。……もう何も残っていない(うまく思考がまとまらない。とぎれとぎれの言葉が零れ落ちる)
……そして、大切な友人を巻き込んだ……彼には関係のないことだったのに……今も……(自分さえ傍にいなければ、彼から離れていれば、彼はあの島でビリヤードに打ち込めていたのに)
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プランサー・レインディア 2020年6月13日
そっ…か。なんもねぇか……。
(曇った顔から、まだ雨が零れる)ぁく…っ……(ぱらり、ぱらりと拓斗の顔に落ちる)ぅ……そんな、っ、後悔ばっか、引きずってんのか……拓斗ぉ……。

(ぐしぐし、腕で目をこすると、リボルバーを取ってホルスターに入れ、ガジェットの銃を取って拓斗の胸に突きつけた)
……いいかァ、拓斗。お前は、さっき死んだよ。
カウントダウンして、口の後ろにある脳幹ぶち抜かれて終わったんだ。
やるべきこととか、後悔とか、そんなんも全部終わりだ。

今は拾った命だ。オレが鍵開けに弾二発使ってたからよ、神サマの奇跡でここにいる。新しい命ってヤツだ。
新しい拓斗。オレを追って来い。
オレは今から悪事を働くぜ。精霊銃を盗んでくんだ、お前が来たってのにな。お前の手落ちだよ。
だからお前は、オレを追って精霊銃を取り返さなきゃダメなんだ。そうだろ?
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八重杜・拓斗 2020年6月13日
(はらはらと落ちる涙は相変わらず温かいけれど、泣き続ける彼のつらそうな顔が、ひどく心に痛む)
プランサー……
(再び銃を突き付けられたことに警戒するよりも、プランサーの涙が止まったことにほっとする)
……それは……。
(はいとは言えず、口ごもる。やるべきことを失ってしまえば、自分の存在すら見失ってしまいそうだ。なによりも、死んで新たに生まれ変わろうとも、過去は亡霊のように付きまとってくるだろう。
けれど)
……そうだな。俺の任務は、精霊銃を盗まれないこと。だが、今の俺に、プランサーを止める力ない。ならば、当然俺は精霊銃を取り返すために、プランサーを追おう(小さく微笑む。何もないといった自分に、何かを与えようとする彼の優しさが、申し訳なくも嬉しくて)
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プランサー・レインディア 2020年6月13日
(拓斗が、小さく笑った)

(とくん)

(不意打ちみたいに胸に灯った暖かさ。少し遅れて、それがなんだかやけに嬉しくて、くしゃりと笑って)
――そか。終わらせるなァ難しいか。
いや、いつか分かるさ。今終わったんだってな。

あとな、拓斗。巻き込んだっつーダチに謝っとけよ。アスラだって謝るっつったんだ、お前もケジメしっかりつけろや。
それじゃあな。また会おうぜ。
See you next time, and... Good-Night、拓斗。
(UC【Confu-Shot(コンヒュショット)】の銃弾を、拓斗の胸へ続けざまに三発撃ち込む。一気に意識が混濁し、猟兵であっても三発となれば回復するのに一分はかかるだろう)
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八重杜・拓斗 2020年6月13日
……そう、だな。いつかわかるのかもしれないな(プランサーの言葉に、今はそう答えるのが、精いっぱい)
ケジメ……か(少し顔をこわばらせて、それでもこくりと頷いた)ああ……やってみるよ。ありが……っ!
(胸に軽い衝撃を感じると同時に、混濁していく意識。ぐらぐらと揺れる視界の中で空色だけがはっきりと見える)
プ、ラン、サー、また……
(意識が落ちる直前、それだけをかろうじて言葉にする。最後の最後まで離さなかった剣が、からりと床に転がった)
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闇之・女神 2020年6月13日
―――――――――――――――――
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闇之・女神 2020年6月14日
(その後、申し開きを終えた女神が拓斗を救出にきた。その時にはプランサー達もおらず、精霊銃もなく、領主の部屋とその隣室にあった金目の物はなくなっていたという。

拓斗は怪我をして倒れていたことから、プランサー達と戦ったとみなされ、領主からは感謝された。女神からUCによる治療を受け、闇島へと共に戻ったのだった。

なお、女神が子供達のことを口にしなかったため、案内にスラムの子供がかかわったことは領主に知られずにすんだ。今日も彼らは、仲良く、ときに反発もしながら、一緒にスラムを駆けていることだろう)
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