TRPG第2回 『星、愛でる姫』ソロ版
ジャム・ジアム 2020年3月31日
第2回ソロプレイよ。
「ダークセイヴァー」TRPG 書籍版
一章:冒険: 墓地に満ちる怨嗟(難易度:10)
二章:集団戦: 喰われた神々(難易度:15)
三章:ボス戦: 亜神(難易度:20)
フレーム選択スレ:
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=41225
⚫️簡易OP:
その土地に、星はなかった。
闇は深く、昼間に陽が射す日など一年のうち、ほんのわずか。
住民たちは、『神聖な力』に頼らなければ、作物を育てることができなかった。
そうなのだ。彼らは植物を操り、実りを与える、救いの神。
だから彼らのために、何かを捧げることは当然なのだ。
しかし、愛しい娘よ。まだ、どうか、別れたくない……
……笛の音とともに、
救いは、やってきた。煌々と炎を灯したテントに乗って。
*
「ある女の子を助けてほしいの。」
「旅の一座で、綱渡りの芸をしていた、ヘルミーナ。」
元気いっぱいの、うら若き長身の乙女だという。
育ての親は、ダークセイヴァーで、サーカス巡業をしている変わり者。
きっと酔狂な権力者の紹介で、街を渡り歩いていたのだろう。
「だけど、次の街へと向かう途中、立ち寄った寒村で、ヘルミーナちゃんが連れ去られたの。」
どうやら彼女は、命からがら、近くの墓地に逃げ込んだらしい。
それも、村人に追われて。
*
この寒村では、定期的に生贄の儀式が行われて、
今回、身代わりをたてるため、ヘルミーナが狙われたらしいのだ。
逃げた先は、沼地に囲まれた、大きな墓地で
この村の規模にしては、かなりの数の墓石が、ところ狭しと並んでいる。
すでに夜になり、霧も出ている。
だが、少し先にある、黒い枯れ木の森に近づかなければ、障害物は、墓石と霊廟のみ。
一つだけある霊廟か、森の近くか、
どちらかに彼女は潜んでいるはずだという。
「霊廟ってあれよ、あの小さくて神殿みたいな、屋根付きのお墓ね。」
自分が知らなかったことは、誰かも知らないかもしれないと、ジアムは言葉を添える。
「ずいぶんと、育ての親にはなついていたみたい。
旅先で寝ていたら、急に村人に襲われて、訳が分からず隠れているはずよ。
サーカスの仲間は、お酒を飲んで、まだ気づかず寝てるみたい。お金持ちに雇われて平和ボケしたのかしら。」
「どうか、お願いよ。
ヘルミーナちゃんを、助けてあげて。」
———————————————————————————————————————
◆キャラクター情報:
長生・四葉(ちょうせい・よつば)
人狼の人形遣い×サイキッカー
https://tw6.jp/club/thread?thread_id=41222&mode=last50
所持UC:『ねじれたヒモ』『導きの糸』
アイテム:「聖痕(スティグマ)Lv.1」「義手Lv.2」
技能:「フェイント」「武器改造」「傷口をえぐる」
レベル10
0
ジャム・ジアム 2020年4月7日
●《一章》『墓地に満ちる怨嗟』(難易度10)
ヘルミーナ。旅一座の綱渡り芸人。
長く緩やかな赤髪をひとつに編んだ、色白の可愛らしい少女だ。
高い背に、すらりと長い華奢な肢体を持つ。
育ての親である団長の元で、厳しい修練を重ねてきた。辛いこともあれど、この暗き世界において、彼女の日々は、とても恵まれたものだった。
しかし、彼女は旅の途中、立ち寄った寒村で
突然村人たちに拉致された。
寝巻きのまま、必死に逃げた先は、
ゆらゆらと霧がただよう、沼地に浮かんだ大きな墓地。
今は夜の闇で見えないが、先には、黒い森が待っている。
恐怖と混乱。彼女の薄い布ばりの履物に
凍った泥土から伝わる冷気が、じわじわと染みてこんでいく。
声が、聞こえる。村人が彼女を探しているのだ。
……灯りは見えない。まだ遠い。どこかに逃げて、隠れなければ。
かじかむ足を必死に働かせ、ヘルミーナは闇の中に消えた。
声が、再び聞こえる。
ーーまた、始まった。
ジャム・ジアム 2020年4月7日
「そういう訳で、ヘルミーナちゃんを見つけて欲しいの。」
「簡易OPのとおり、
霊廟か、森の近くにいるはず。
怯えているから、驚かさない対策が要るかも。村人や、危険人物だと思われたら、守りにくいわ。彼女、サーカス芸人だけあって、器用で足も早いのよ。」
「村人たちは、墓地の周りを囲んでいるだけで、中に入ってきそうにないの。……ふしぎね。」
「霊廟は、白い石造りで、
大きく見積もって、5〜6メートル四方かしら。
UDCアースでいう、ギリシアの神殿みたいな、分厚い三角の屋根で、中はお骨が入る横長の棚が、壁に左右3段ずつ。太い柱と仕切り板があるだけ。シンプルね。
扉に鍵はないわ。」
「森の近くは、沼ではないの。
湿った土と、腰の高さほどの茂みがあるけど、ちゃんと陸地で、
墓地からそのまま森に入れる。」
あなたはもう、墓地の中にいる。
「お願い、ヘルミーナちゃんを守ってあげて。」
ジャム・ジアム 2020年4月11日
◆長生・四葉:プレイング
……信用してもらえるだろうか。努力はしてみる
まず、霊廟から探してみよう。
彼女が芸人ならば、俺も別のサーカス団員のフリをしたらどうか?
人形遣いならそう不自然じゃないだろう。自分も村人に襲われ逃げたと。
人形・クヴェタを【武器改造】
共に道化らしい格好に着替え、
霊廟を探し、慌てた様子でに中に逃げ込む。
なんなんだあいつらは……
その程度なら俺でも演じれるはずだ。
隠れる場所を探すフリで、彼女が霊廟の中にいないか捜索する。
落ち着かないフリをして、屋根と辺りも見ておこう
見つかれば先述通り、被害者のフリをし、
同じなのか、お互い大変だったな、どうにか逃げ切ろうと
話を合わせる。信頼を得るべく、威圧しないよう注意する。
ジャム・ジアム 2020年4月11日
●成功率の決定
「【チャレンジ+20、キャラクター+20、アイテム+10、冒険+30】で成功率は80よ。長生さん、ダイスロールをお願い。」
ジャム・ジアム 2020年4月11日
◆長生・四葉:ダイスロール
(得意じゃない、しかし頑張って演じなければと気合を入れる)
ジャム・ジアム 2020年4月11日
●判定:成功!
猟兵のレベル×1で、威力は10。【難易度10ー10=0】により、無事クリアよ。
ジャム・ジアム 2020年4月12日
恐怖と夜の寒さに凍えるヘルミーナ。
彼女は霊廟の中にいた。もっと遠くに、もっと早く!
そう追い立てられる気持ちもあった。
しかし、突然の出来事に彼女の体も気持ちも、限界だった。
闇の中、不意に目に入った白い建物に、自然と足が向いてしまったのだろう。
震えながら、じっと息を潜めていると、
外から土を踏みしめる激しい足音が響く。だんだんと、大きくなる布ずれと息遣いの音。
「見つかる」ヘルミーナがそう体を強張らせた時、
入り口に現れたのは、人形を抱えた黒い人狼の姿だった。
息をあげ、表情を強張らせるその男は、
焦燥しきった顔とは対象的に、奇妙でひょうきんな衣装に身を包んでいた。
それは、ヘルミーナが常に生活を共にしてきた、サーカスの人間と似たもの。
「なんなんだ、あいつらは……」
と、どこか空々しくしゃべる人狼。怪しげだ。しかし、ただの村人にも見えない。
ジャム・ジアム 2020年4月12日
そのとき、足元が、ぎいっ……とイヤな音を立てる。
つい覗き込んだために、棚をふさぐ古板が悲鳴をあげたのだ。
まずい、と思った時には、その人狼が目の前に立ちふさがって居た。
正直、おそろしい。人形を抱えた、知らない変な衣装の男。逃げたい気持ちでいっぱいになる。
すると、眺めていた人狼が、急に背中を丸め
「……まさか。お前も、あいつらに捕まったのか?」
そう言った。お前も……?おそるおそる、ヘルミーナが問うと、
人狼は、自分はこの村の者に呼ばれて
人形を使った劇をしに来たのだが、突然、男どもに捕まり、殺されかけたのだと言う。
必死に逃げて来たところだ、と。
ジャム・ジアム 2020年4月12日
ヘルミーナはその話を聞き、この男も同じ境遇なのか、
それとも何か、また別の陰謀に巻き込まれるのでは、と疑念と希望をないまぜにしながら、
どうしたらよいか、必死に考える。
不審には違いないが、サーカスの仲間を思い返せば、変わり者もたくさんいた。
今は、自分がどこにいるのかすら分からない、心細い状況だ。
「お互い、大変だったな。……あんな奴らに殺されてたまるか。どうにか逃げ切ろう。」
その一言が、ヘルミーナを決心させる。
たとえ、この男が敵であろうとも、村人が来ようとも、
逃げ切るしか、
自分が、自分を守るしかないのだ。ならば今、無駄にこの男と争うのは賢いことではない。
「ええ、必ず。」
彼女は、力強くうなづき、立ち上がる。
霊廟を出る二人はどこへ逃げようというのか。影を追うように、霧の中に小さくささやきが反射する。
ーー早く、早く。ここまで来て。
ジャム・ジアム 2020年4月12日
●第一章、クリア!第二章へ。
●ダメージ回復と「アイテムと技能の獲得」
「おめでとう!二章は後日……来週末くらい?には追加しておくわ。
それまでに、獲得のダイスロールをお願いね。」
ジャム・ジアム 2020年4月12日
◆長生・四葉:技能&アイテム獲得
《第一章》分(10の位&1の位、好きな組み合わせでROC)
ジャム・ジアム 2020年4月12日
●「アイテムと技能の獲得」の結果
「長生さん、
《第一章》分:「サイコキャノン」と技能「呪詛」
を獲得!今までと合わせると、
所持UC:『ねじれたヒモ』『導きの糸』
アイテム:「聖痕(スティグマ)Lv.1」「義手Lv.2」「サイコキャノンLv.1」
技能:「フェイント」「武器改造」「傷口をえぐる」「呪詛」
になったわ。二章へいきましょ。」
(成功率判定、技能をアイテムって言ったり、あいかわらずの抜けっぷりで申し訳ないわ。数字自体はそのままよ。
誤字も生暖か……まあ、気楽にいくのよ!あんまりなのは気をつけたい気持ち)
ジャム・ジアム 2020年4月12日
●二章:喰われた神々(難易度15)
ーー男どもに捕まり、殺されかけた。
墓地を進みながら、ヘルミーナは人狼の言葉を反芻していた。
後ろからついてくる、人形を抱えた黒い人狼を疑って、ではない。
そもそも彼を信用してはいないのだ。
仮にあの話が真実だとして、今は村人とグルかもしれない。
彼女は警戒し、いつでも逃げ出せるよう、あえて外に男と出たのだ。
なら、なぜ彼の言葉を繰り返すのか。
それは村に残るサーカス団員たちを思ってのことだった。皆は無事なのか?
無論、一人で戻っても何もできない事は分かっている。
下手をすれば人質にされ足手まといになる。だからこそ、
今は村人たちから逃げることが重要だ。
やれることは……それだけ。
重い気持ちを振り払い、視線をあげると、目の前に黒い森が迫っていた。
ねじれた枝が生き物のように揺れ、息をするように霧を吐く。
本能が告げた。
なにかが、くる。
ジャム・ジアム 2020年4月12日
●敵の情報・ユーベルコード
「森から敵が来るわ。
ここに巣食う、かつて神と呼ばれた者の一部よ。力を失い彷徨っているの。
話はもちろん通じない。ヘルミーナちゃんを守りながら倒して!」
●『この世のものならざる植物』
見えない【無数の蔦】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠距離の物を掴んで動かしたり、精密に操作することも可能。
●『名称不詳の毒花』
自身の装備武器を無数の【金属を錆びつかせる異形】の花びらに変え、自身から難易度m半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
●『異端の一柱』
【一瞬だけ能力が全盛期のもの】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動くものを無差別攻撃し続ける。
※【注釈】
・使用UCは、プレイング&ダイスロール結果に合わせてGMが描写するか
事前に各自ダイスロールで選択。
・失敗・ファンブルすると、
ヘルミーナが一時的に捕らわれます。敵を殴って取り返せます。がんばれ猟兵!
ジャム・ジアム 2020年4月12日
●ユーベルコード判定用
0-33:この世のものならざる植物/34-67:名称不詳の毒花/68-99:異端の一柱
ジャム・ジアム 2020年4月13日
◆プレイング用・敵UCダイスロール
ジャム・ジアム 2020年4月13日
◆長生・四葉:プレイング
守りながら、か。
まず、ヘルミーナになるたけ怯えさせぬよう声をかける。
そして、攻撃に巻き込まれぬよう距離を取りながらも、
常にフォローできるよう位置どりに注意する。
と同時に『導きの糸』を展開させ、敵の行動を予測・対応。
攻撃に活かすのは勿論、
ヘルミーナに敵の手が伸びれば
彼女を抱えるか、俺かクヴェタの体で庇わせる。
敵の攻撃手段は、遠距離が主のようだ。
俺は後方に位置どりつつ
先制も狙い、クヴェタに一気に距離を詰めさせる。
身につけさせた【義手】での攻撃が主眼、
【フェイント】も交え隙を狙う。
枝や石を、先に拾うか折るなどして確保。
距離を詰めると同時に投げる/糸を大きく弛ませ、気をそらす等
利用できるものは活用する
ジャム・ジアム 2020年4月13日
●成功率の決定
「【チャレンジ+20、キャラクター+20、ユーベルコード+20、アイテム技能+10】で成功率は70よ。長生さん、ダイスロールをお願い。」
ジャム・ジアム 2020年4月14日
◆長生・四葉:ダイスロール
(クヴェタとともに、身構える)
ジャム・ジアム 2020年4月14日
●判定:失敗!
長生さん、ダメージ1よ!
「リプレイは少しあとになるかも(勢いで書けたらすぐ書くわ)」
ジャム・ジアム 2020年4月15日
森から漂う威圧感、それに気づき
咄嗟にヘルミーナに声をかけようと動いた、瞬間。
淡く光る白い物体が、目の前を覆い尽くした。
暗闇から一転、白く迫り来るそれは、彼らの目をくらませ、
人狼の頬に、手足に無数の傷を刻んでいく。
クヴェタの糸を伸ばし、抵抗する人狼。しかし、奥から溢れ出るそれの勢いは止まらない。
眩んだ目で状況がつかめず、舌打ちをしかけたその時、
クヴェタの『導きの糸』が脳内に情報を送ってくる。
白く輝くそれの正体は、無数の花びら。
まるで貝殻のかけらのように、七色に光る鋭い花弁は、クヴェタや人狼の鎧を別の色に染めていく。
朽ちた木の色、黒く赤くゆがんだ錆びた色。
このままでは、とクヴェタの義手を振るい、必死に白の波から逃れる人狼。
と、同時に花弁は、引いていく。
眩んだ目が次第に、景色を取り戻す。
目の前にたたずむのは、首のない羽の生えた異形の天使。
その足元には、力なく蔦に囚われたヘルミーナの姿があった。
ジャム・ジアム 2020年4月15日
●第2ターン
「ダメージは1。ヘルミーナが捕らわれたわ。なんとか攻撃して取り返さなきゃ。ダメージがあるから真の姿は使えるわ。油断しないでね。さあ、長生さん、どうする?」
ジャム・ジアム 2020年5月3日
◆長生・四葉:プレイング
なんてザマだ
今度の相手はクヴェタじゃない、生身の人間だ
ヘルミーナをなんとしても助けなければ
真の姿を解放し、先ほどの導きの糸で得た情報から
敵UCの発動前に間髪いれず『ねじれたヒモ』でヘルミーナ以外の全てを攻撃
花びらに紛れ、クヴェタを盾にまっすぐ追う形で重なりながら前進。
攻撃をクヴェタに受けさせ、【義手】で一閃
花弁でつけた敵の【傷口をえぐる】ことで気をそらす。
その勢いのまま、クヴェタごと敵に義手を押し込み、
可能な限り力を込め、地面か樹へ貫く
少しでも動きを鈍らせたなら、サイコキャノンと残りの花弁で
ヘルミーナを捕らえている蔦を断ち切り、彼女を抱えて後方へ
反撃の届かない距離まで離れ、彼女の容態を確認する
ジャム・ジアム 2020年5月3日
●成功率の決定
「【チャレンジ+20、キャラクター+20、ユーベルコード+20、アイテム技能+10、行動結果の利用+10】で成功率は80よ。長生さん、ダイスロールをお願い。」
ジャム・ジアム 2020年5月3日
◆長生・四葉:ダイスロール
(必ず助ける)
ジャム・ジアム 2020年5月3日
●判定:クリティカル!!
成功率の10分の1以下、ぴったり(……ぴったりよね?)で、威力は猟兵レベル×4=40。難易度15ー40=−25で、無事クリアよ!
ジャム・ジアム 2020年5月3日
捕らわれたヘルミーナを見て、人狼の脳裏に、
先の舞踏会での失態がよぎる。
あのときも油断で、人形クヴェタを無駄に傷つけた。
そして今日もまた。
しかも今度は守るべき対象、かよわき生身の少女を攫われたのだ。
敵の足元に倒れ臥す少女の姿に、猟兵の使命と責任を改めて思い知る。
己への怒りと使命感、それを糧に、人狼は再び黒き真の姿へと変じ、
勢いのまま、人形クヴェタと共に疾駆した。
彼らの前に放たれた金竜花の花弁が、我先にと首のない白い天使を襲う。
植物を支配してきた天使は、それすらを御そうと手をかざす、が、
解放された力を得て、細い管のように伸びゆく花弁たちが、
白い腕を傷つけ、体に小さな穴を穿つ。自らの意思に従わぬ花弁に天使が戸惑い、
目を離した瞬間、
人形クヴェタの義手が、深く、ふかく、白い体を貫いた。
ジャム・ジアム 2020年5月3日
顔をもたぬ天使は、そこにはないはずの自らの瞳で見つめるように、
天へと手のひらをむける。震える手から白い花弁が溢れ、
それが周囲を埋め尽くす。
風が、花弁を遠い空へと舞わせたとき、そこに残ったのは捕らわれた少女の姿だけだった。
その光景をぼんやりとした意識の中、少女は見る。
まるで悪い夢が終わったかのような、美しい光景だった。
しかし、まだそうではないと、近づく足音が知らせる。心配そうに覗き込む、この顔には覚えがある。
まだ自分は、あの森にいるのだと。少女は悟った。
ジャム・ジアム 2020年5月3日
●第二章、クリア!第三章へ。
●ダメージ回復と「アイテムと技能の獲得」
「おめでとう!獲得のダイスロールをお願いね。」
ジャム・ジアム 2020年5月3日
◆長生・四葉:技能&アイテム獲得
《第二章》分(10の位&1の位、好きな組み合わせでROC)
ジャム・ジアム 2020年5月3日
●「アイテムと技能の獲得」の結果
「長生さん、
《第二章》分:「鉄塊剣」と技能「暗殺」
を獲得!今までと合わせると、
◼️所持UC:『ねじれたヒモ』『導きの糸』
◼️アイテム:
「聖痕(スティグマ)Lv.1」「義手Lv.2」「サイコキャノンLv.1」「鉄塊剣Lv.1」
◼️技能:
「フェイント」「武器改造」「傷口をえぐる」「呪詛」「暗殺」
になったわ。次章へいきましょ。」
ジャム・ジアム 2020年5月4日
●三章:亜神(難易度20)
舞い逝く花弁に応じて、墓地から、大きな呻きが響き始める。
死者たちの怨嗟か、
白の天使が散ったことへの驚きか。声はあまりに多く、聞き取れない。
ヘルミーナを助け起こした人狼は、傷だらけになった人形クヴェタを背に、
異常な事態へ再び身を構える。
森に反響する、低い地響きのような不快さに、少女は思わず耳を塞ぐ。
そのとき、急に音が消えた。
森の奥から、紫煙のような、もやが現れる。
自分の耳が音に壊されてしまったのかと思うほど、静かに、ゆるやかに。
だんだんに、広がるそれは、森の樹木を超え、
無数のうごめく、顔のような黒い目が光らせ、ゆらり、ゆらりと人の形を取った。
言い知れぬ圧力に、冷たい汗が背中を走る。
肩口にゆらめく瞳たちは、体中を水の中のようにたゆたう。
ひとつひとつが、元は生き物であったのか。動物や、小さな人の影も。
村人が恐れ、称え祀る、救いの神。
それはあまりにも禍々しい姿をしていた。
ジャム・ジアム 2020年5月4日
●敵のUC情報
「中には、
生贄にされた魂が閉じ込められているわ。
攻撃が成功するたび、魂が解放され、倒せば、全てを引き離すことができるわ。
肉体に戻してあげることはできないけれど、彼らにどうか救いを。」
●『ライフレス・スクイーズ』
【触れたものから生命力を吸い取る触手】を放ち、自身から難易度m半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
●『ソウルレス・バーン』
【肩口の無数の顔から大爆発】を放ち、自身から難易度m半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
●『フェイスレス・マイン』
自身から難易度m半径内の無機物を【触れると大爆発を起こす人形】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
※【注釈】
・成功・大成功以上で、捕らわれた魂がひとつずつ離れ、敵の先制攻撃がなくなる。
・失敗すると、ライフレス・スクイーズを受け、
その判定を受けた参加者の次ターンは、敵が必ず先制し、生命力を吸い取る触手のみ使い始める。
ジャム・ジアム 2020年5月4日
●ユーベルコード判定用
0-32:ライフレス・スクイーズ/33-66:ソウルレス・バーン/67-99:フェイスレス・マイン
◆プレイング用・敵UCダイスロール
ジャム・ジアム 2020年5月4日
(※ちなみに「失敗判定で、生命力を吸い取る触手のみ使い始めて先制する」と独自ルールでなってるけど、ちゃんとダイスに従って防御したり断ち切れる形よ。)(次、使うことがあったら加筆しておくわ……!)
ジャム・ジアム 2020年5月24日
◆長生・四葉:プレイング
『導きの糸』を即座に展開
敵は得体が知れない、まずできる限りの情報を。
近くにいるヘルミーナと敵の間に立ち
糸を広く大きく網のように広げ、
万が一彼女を狙ってくる場合・無差別攻撃がきた場合、
人形・クヴェタは、攻撃よりかばうことを優先。
俺自身は『鉄塊剣』をふるい
クヴェタの『義手』との二段構えで敵の攻撃を振り払い、
隙あらば【暗殺】を狙う
不安定な体、どこに急所があるのか
攻撃の起点はどこか、クヴェタの『導きの糸』で把握、
情報が得られるならばそこを生かして追撃を。
ジャム・ジアム 2020年5月24日
●成功率の決定
「【チャレンジ+20、キャラクター+20、ユーベルコード+20、アイテム技能+10】で成功率は70よ。長生さん、ダイスロールをお願い。」
ジャム・ジアム 2020年5月24日
◆長生・四葉:ダイスロール
(まずとにかく一撃を)
ジャム・ジアム 2020年5月24日
●判定:クリティカル!!
長生さん……!威力は猟兵レベル×4=40。難易度30ー40=−10で、無事クリアよ!あってる、わよね……?
ジャム・ジアム 2020年5月24日
(難易度20ー40=−20だったわ、ごめんなさい。と、とにかくクリアね。ちょっと地の文を考えてくるわ。)
ジャム・ジアム 2020年5月24日
どろどろと。
『神』は、命のかけらを身の内に転がしながら、二人に迫る。
人狼は急ぎ、クヴェタの糸を網のように広げるが、巨体にとって何の脅威にも映らない。
するりと挙げられた手が、なにかを潰すような、嫌な音を立て縮まった。
押し込められた水のように、輝く触手が弾けるように閃く。
人狼に、クヴェタの網に。
義手と鉄塊剣をふるい、必死にそれを弾くが、次々に降り注ぐ触手は
糸を黒く腐食し、剣と人狼の体を重くする。
命の力を奪っているのだ。
この『神』は、命を取り込み、永らえる、あるべき枷から外れた存在。
偽りの恵みで村人たちから、逆らう意志も考える気力も奪い去った。
枯れゆく糸から、その力が這いのぼる。
長くは持たない、人狼は一撃に賭け、飛び出した。
糸は力を失うと同時に、人狼に知恵を授けてくれた。
『神』の巨体は、
多くの命を、力づくに押し込めている。
命がゆらめくのは、まだ魂が形を失わないため。
魂が逃げる『道』さえできれば。
ジャム・ジアム 2020年5月24日
飛びかかり、
渾身の力を込め開けた穴は、小さかった。
しかし、一度動き出した流れは、簡単に留められない。
光を放って、魂たちが空へと流れる。巨体が、呻き、しぼむ。
逃げ場を探してきた魂が、放たれた。
暗い、森の空に無数の魂が輝いて、それはまるでーー
気づけば、墓に満ちた声も静かになっていた。
すべてが嘘かのように、まどろむ森。
村人たちは、遠くからすべてを見ていた。
命を確実に捧げ、恵みが続くことを祈り。そして、罪を背負うために。
『神』の異変を嘆く者、なにも信じられぬ者。
しかし多くの者は、すべてが終わったことを、ただ悟った。
生贄を捧げることも、偽りの恵みを得ることも。
ヘルミーナ!そう呼ぶ声が聞こえた。一座の者たちが生きていたのだ。
彼女は脇目も振らず、走り、抱きつく。
悪夢は、今度こそ終わったのだ。
土地を見放すか、新たな道へ選ぶか。人狼にはわからない。
ただ行く末を見守り、去ることが、なすべきことのすべてだろう。
ジャム・ジアム 2020年5月24日
●第三章、クリア!!
●まずは「猟兵の成長」よ。
経験値は
難易度【10+15+20=45】で【クリアEXP:45】獲得!
ボーナス。公開ソロプレイしているから
【EXPボーナス=クリアした章の難易度合計÷2】なので
【22.5】よ!
合計【45+22.5=67.5】獲得!
前回までの経験値が、【52.5】だから合計【120】?
●レベルアップ表
https://tw6.jp/html/world/trpg/tlvup.htm
によると、『レベル11』になったわ!
*
あとは、これのダイスロールと振り分けをお願いね。
⚫️アイテム・技能の獲得
⚫️新しいユーベルコードの獲得
⚫️アイテムレベル・技能レベルの上昇
ジャム・ジアム 2020年5月24日
◆長生・四葉:技能&アイテム獲得
《第三章》分(10の位&1の位、好きな組み合わせでROC)
ジャム・ジアム 2020年5月24日
◆新しいユーベルコードの獲得(ROC)
ジャム・ジアム 2020年5月24日
●「アイテムと技能の獲得」の結果
《第三章》「仮面」と技能「生命力吸収」獲得!
→今回は消費はせずに、新たに「仮面Lv.1」を獲得!
●「新しいUC獲得」の結果
→「ブレイズフレイム」を獲得、改造!
『手繰り火』
【糸より発し、自在に広がる「念の炎」】が命中した対象を燃やす。放たれた【黒く光をも遮る】の炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
●最終結果
長生・四葉(ちょうせい・よつば)
人狼の人形遣い×サイキッカー
Lv.11(EXP:120)
◼️所持UC:『ねじれたヒモ』『導きの糸』『手繰り火』
◼️アイテム:
「聖痕(スティグマ)Lv.1」「義手Lv.2」「サイコキャノンLv.1」「鉄塊剣Lv.1」「仮面Lv.1」
◼️技能:
「フェイント」「武器改造」「傷口をえぐる」「呪詛」「暗殺」「生命力吸収」
ジャム・ジアム 2020年5月24日
土地の力を信じ、残る者もいるだろう。
そして、大いなる『神』の消えた今、新しい居場所を求める者も。
恐ろしかった村をあとに、
少女は仲間と馬車と揺られながら、ふと空を見上げる。
あれほど暗かった空に、澄んだ空気と風が吹く。
小さく、その向こうには、わずかにきらめく星が見えた。
そんな気がした。
「(二度目のソロプレイ、ゆっくりになったけれど、やっぱりとても楽しかったわ。ダイスの神様に改めて感謝を。また次に長生さんに会える日を願って。)」
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〆