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【三回戦】ウーナ・グノーメ vs 荒谷・つかさ

野良・わんこ 2020年2月8日

未来都市惑星に降り立った、自然の成れ果ての体現者!
砂の妖精女王
「ウーナ・グノーメ」

vs

入るのだ……筋肉教に入るのだ! 目覚めよ!
『ほぼ無敵』も『“ほぼ”なんでしょう?』と切り捨て殴り抜く鬼の拳の体現者!
「荒谷・つかさ」



●コロシアム
キマイラフューチャーでコンコンコンして作った闘技場。
ローマにあるものとほぼ同じ
試合場には軽く砂が敷き詰められている。
なお、観客席と試合場の間にバリアーなどは無い。




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荒谷・つかさ 2020年2月10日
(先に入場し、瞑想しながら待機している)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月10日
いつかあなたとも戦う、と約束したのを覚えているのです?
(ふわり、と舞い降りる小さなフェアリー)
こんな形で果たすことになるとは、思ってもみなかったのです。
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荒谷・つかさ 2020年2月10日
(舞い降りる気配に、ゆっくりと瞼を開き)

……ええ、覚えているわ。
私も、こういう形でとは考えてもみなかったけれど。
(しっかりとウーナの姿を見据えて)

ともあれ、貴女との戦い。
とても楽しみにしていたのよ。
貴女は、どうかしら?
(つかさの纏う「気」の質が変わる。静謐な水面のように整った気が、燃え盛る焔のように揺らめき、昂っていく……姿勢は自然体のまま、臨戦態勢に移行する)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月11日
もちろん。あなたの膂力の強さは旅団でも指折り。わたしの力が通用するかどうか……興味深い。(口調が普段のコミカルなものから、淡々としたものへと変わり)

わたしの能力は砂。あなたと言えど、容易く殴れるものでないことは保証する。良い戦いになることを期待している。(妖精の言葉通りに、周囲に砂金のように煌く砂が舞い始めて)

【先攻後攻判定】
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荒谷・つかさ 2020年2月12日
そう評価してもらえるのは、やっぱり嬉しいわね。
(ざり、と地面を踏みしめ、構える)

ええ、そうね。確かに砂を殴って破壊するのは容易な事ではないわ。
でも、敢えて私はこう返させてもらうわ。
……「概ね筋肉に不可能は無い」ってね!

【先攻後攻判定】
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
【攻撃】
砂は剣で斬れず、銃で撃てもしない。その筋肉でどう対処するのか……拝見させて貰う。(感情のないはずの砂が、まるで怒り狂うかのように吠え猛る。視界を奪い、息を詰まらせる強烈な砂嵐が、つかさへと襲いかかる)
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荒谷・つかさ 2020年2月12日
【防御】

……さて。景気良く言ってはみたものの……
(冷静に砂嵐を見上げ、呟く。能力の性質からして、相性自体は非常に悪いと言わざるを得ない。それは、戦闘前からわかりきっていた事だ。それなのに、何故あのような啖呵を切ったのか。それは)

ま、気持ちで負けてたらお話にならないものね……!
(こういうことである。つかさにとって筋肉とは己であり、気合と根性の結晶であり、無敵の象徴なのだ。故に)

真っ向勝負よ……!
(自らの頬を張り気合いを入れ、自分から砂嵐に飛び込んでいく!)
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荒谷・つかさ 2020年2月12日
【ダメージ】【HP5→4】【攻撃】

くうっ……!
(全身を細かく強かに打つ砂嵐に、僅かに声を漏らす)

このくらい……私を倒すつもりなら、三倍は持ってきなさいと……えっほ、えほっ!
(不用意に叫んで口に砂が入って噎せる。馬鹿だった)

…………(でも、見えたわ!)っ!
(瞼を閉じたまま、感じ取った気配へと拳を突き出す。間合いは遥かに遠く、しかしつかさの拳は「空間」を殴り、その衝撃は砂嵐を突き破ってウーナへと飛んでいく!)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
【防御】
……!
(猪突猛進などという言葉では済まされない程の速度。大砲の弾丸の如き勢いで、砂嵐を突き破って拳圧が飛来する)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
【防御失敗/クリティカル】【HP5→3】
く、あっ……!
(かろうじてオーラ防御が間に合うも、楔のように痛烈に撃ち込まれたそれは、砂岩の如き強固さを誇る防壁に軽々とヒビを入れた。辺りに硬質な音が鳴り響く)

これが……拳? まるで砦のような堅牢さ。しかも、「直撃」ではない。
(そう、これはただの拳圧。圧搾された空気の塊とでも言うべき、衝撃波に過ぎない。もし拳を直に受ければどうなってしまうのか。答えは火を見るよりも明らかだ)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
【攻撃】
わたしは今、新たな難関に直面しようとしている。わたしの能力はこの戦いに優位に働くけれど、あなたの爆発力はこの程度のアドバンテージは容易に覆すと認識した。
(全く油断のならない相手だとわかっていたつもりだったが、今、頭ではなく心で理解できた。故に、迅速に反撃へ移る。空中に浮かぶ100を超える鋭利な砂岩がつかさへと降り注ぎ、同時につかさの足元から、100を超える砂岩の列柱が突き出る。それはあたかも獲物を飲み込み、噛み砕く顎の如き様相)

──牙を剥け。
(ユーベルコード、「砂岩の連射」の発動である)
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荒谷・つかさ 2020年2月12日
【防御】
それはどうも……っ、ああもう、口の中がじゃりじゃりよ……!?
(拳圧を追って砂嵐を突破し、口の中に溜まった砂を吐き捨てる。と、見上げた先には砂岩の槍衾。そして足元からも、似たような「気配」を感じ取る)

……へえ、私の事を食べるつもりなのかしら。
(されど慌てず、その場で改めて拳を握り直す。迎撃の構えだ)
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荒谷・つかさ 2020年2月12日
【ダメージ】【HP4→3】【攻撃】

せいッ!せいッ、やあッ、とおぉッ!
(震脚で直下の砂岩を先手で打ち砕き、後はその場で動かずに拳を振るう。迂闊に動けばそれこそ無数に生えてくる砂岩柱の餌食、故に足元を固めての迎撃に努めた)

はッ!やッ……ぅぐっ!
(それでも、100を超える砂岩の槍を全て迎撃することは叶わず。幾つかが迎撃を掻い潜り、つかさの体に衝突しては粉砕される。腹筋や背筋に力を込める事で、ダメージを最低限に抑え込んでいるのだ)

中々、効くわね……でも、これで終わりかしら?
私は……まだまだいけるわよッ!
(そのまま周辺に生えた砂岩柱を根元から圧し折ると、力任せにウーナへ向けて投擲。また圧し折っては投擲。それを繰り返しながら、ウーナの方へと接近していく!)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
【防御】
……。ああ。この手の敵は実に厄介。戦術も戦略も真っ向からねじ伏せる様は正しく羅刹。(傷をうけながらもこちらの攻撃まで反撃に利用し、重戦車の如く進撃する姿は、「鬼」と形容しても差し支えあるまい。こうなればこちらも砂の幾ばくかを防御に割く必要がある……それが接近を許すことになろうとも、だ)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
【防御失敗】【HP3→2】
い、っ……。
(最小限の防御でいなそうという考えが仇となった。投擲された砂岩は砂の防御壁を軽々と突き破り、オーラ防御を更に損耗させた。もう距離も近い、こうなれば相手の土俵で競い合うことになるが、真っ向勝負しかないと踏む)

砂の腕(かいな)──!
(砂嵐が止んだ。代わりに、巨人の豪腕の如き砂の腕が、妖精の足元から現れ出る。自身が制御できる砂の総量の大半を注ぎ込んだ鉄拳(砂だが)が、つかさを打ち据えようと振るわれる!)
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荒谷・つかさ 2020年2月12日
【防御】
そういう、ことよッ。
多少の策であれば……力ずくで踏み潰して圧し通る、それでこその羅刹よ!
(進路を塞ぐ最後の一本を圧し折り投げつけて、目の前の妖精へ吼える)

それで……今度は拳でやり合おうって訳ね。
いいわ、面白いじゃないの!
(砂の鉄拳を見据え、脚を踏ん張り拳を引いた)
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荒谷・つかさ 2020年2月12日
【ダメージ】【HP3→2】【攻撃】

ふッ、ふッ、ふッ、ふゥッ!
でえええええいッ!!!
(放たれるは両拳の連撃、砂の鉄拳へ雨霰の如く拳が叩き込まれていく。その様子は拮抗するも、最終的に僅かにつかさが押され、膝をつくのとほぼ同時に砂の拳も形を失う)

はあっ、はあ……やるじゃない、ウーナ……良い拳、持ってるわね……!
(例えそれが、砂の魔法によるものでも。拳は拳だというのがつかさの持論であった。普段無表情なその顔に、明確な笑みが浮かぶ。肉食獣が獲物を見つけたが如き、笑みが)

さあ……次はどんな手を見せてくれるのかしら?
来ないなら……こっちからいくわよッ!
(ゆらりと立ち上がり、再び駆ける。ここから先はいよいよ格闘戦の距離。ウーナを護るオーラの壁に、直接拳を叩きこもうとする)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
【スーパークリティカル!防御不能!】【HP2→0】
砂よ、戻れ……いや、これは。間に合わ──。
(ガラスが砕け散るような音。それでもなお衝撃は殺し切れず、渾身の一撃を受けたウーナの体は、軽々と10m近くノックバックした)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
……。…………。……………………。
(蹲るような体勢から、すっと立ち直る。無表情のまま、一見ダメージを受けた素振りを見せずに、じっとつかさを見据えるが。つ、と口の端から血が流れ)

───はっ!
かっ、ふ──。
(ごぼ、と嫌な音を立てて、ドス黒い血が口から溢れた。浮遊した状態を保つことができず、ゆらゆらと地面に舞い降りて、へたり込み)

……はぁ……はぁ……潮時……みたい……。
(息を荒げ、両膝と両手を地につける。しばらくは立ち上がることも難しいだろう。決着である)

【敗北】
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荒谷・つかさ 2020年2月12日
……っ、ふう。
(振り抜いた拳を引き直し、残心し)

私の……勝ち、ね。
(へたり込むウーナの姿を確認し、獣の笑みを引っ込めると同時に構えを解いた)

【勝利!】
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荒谷・つかさ 2020年2月12日
……さて。
ウーナ、大丈夫?
私の拳を真っ向から受けて「あの程度しか飛ばない」んじゃ、相当な衝撃をその小さな体で受けたでしょう?
(大の大人でも壁際まで吹っ飛ぶような拳を、たったの10mで受け止めたのだ。その体に残るダメージは計り知れない)

応急処置程度の効果だろうけど、「気」を回してあげる。
少し、力を抜ける?
(へたり込むウーナの背を撫でるように、掌を当てて気を回そうとする。抵抗が無ければ、前側からももう片手で包み込んでより効果を高められるだろう)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
完敗だった。悔しい。でも、それ以上に、どこか晴れ晴れしい爽快さを感じる。全てを圧倒する、一切の不純物のない、純粋な生命の力。腕力だけで神秘の域にまで辿り着いたあなたを……わたしは称賛する。

(それは善でもなく悪でもなく。ただただ荒ぶる「自然」のようで。自然の体現者たるフェアリーであるウーナが心惹かれるのも、さもありなんと言ったところか)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月12日
ありがとう。そうして貰えれば、自力で観客席まで戻れるぐらいには、回復できる。……。あんな一撃は、初めて味わった。想像より遥かに痛烈で、鮮烈で、強烈だった。この経験は、きっとこれからの戦いにも活かせると思う。

(つかさの両手の掌に包まれるように、ぐったりとした体を預ける。大地の妖精なだけあって、地脈や龍脈とやり取りするように、「気」はスムーズに身体に行き渡るだろう)
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荒谷・つかさ 2020年2月13日
純粋な生命の力、神秘の域に辿り着いた腕力か……そんな風に評されるのは初めてだけれど、なんだかとてもしっくりくるわ。ありがとう。
でも、それに驕らずさらなる高みを目指していかないといけないわね。
(先程の肉食獣の笑みとは違う、柔らかな微笑みが零れる)

どういたしまして。別に、このまま連れて行ってもいいわよ?
……貴女の砂の魔法は、正に自然の脅威だった。
どれほど抵抗しても、的確に迎撃しても、防ぎきれない……ええ、私にとっても良い経験になったわ。
もっとも、だからといって自然に打ち勝つことを諦める訳では無いけれどね。
(揺り籠のようにウーナを両手で包み込みながら、そう語る)
(包み込む手の感覚は優しく、出ようと思えばすぐに出られるだろう)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月13日
どう致しまして。猟団長にも同じことを言われたことがある。わたしは、物の例え方が独特みたい。(彼の場合、評したのは「モザイク」や「砂嵐」と称されるあの力であったが)

……。このまま勝ち進めば、あなたは高い確率で「神」と拳を交えることになる。太陽の神スサノオか、或いは混沌の神ヨナルデか……いずれにせよ、自然の具象という点ではわたしを上回る相手。本来ならばヒトの身でどうにかなるものではないけれど……あなたなら……或いは……。
(包み込まれた手の中で、言葉を紡ぐ)
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ウーナ・グノーメ 2020年2月13日
……。あなたの力と成長に、祝福を。
(結果はまだわからない。今はただ、自分を打ち倒した──砂の脅威を退けた──羅刹へと、妖精の祝福を授けるのであった)

【試合は終了しました】
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