【二回戦】メテオラ vs ソラスティベル
野良・わんこ 2020年2月1日
眠り猫の臥せたる姿は超速攻の前兆なりや!
「メテオラ・エルダーナ」
vs
勇気があればなんでも出来る!
気合と根性もあればもっと出来る!
竜の血を引く勇者にして蜜ぷにテイマー
「ソラスティベル・グラスラン」
●コロシアム
キマイラフューチャーでコンコンコンして作った闘技場。
ローマにあるものとほぼ同じ
試合場には軽く砂が敷き詰められている。
なお、観客席と試合場の間にバリアーなどは無い。
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ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
(試合場に降り立つは一人の竜人。鮮やかな橙の髪を靡かせて、ドラゴニアンの少女が観客席から舞い降りた。)
―――第、2回戦ですっ!!!
(既に戦意を高めきった少女は、蒼空色の大斧を掲げ天に吼える。応え観客席から爆発的に湧き上がる歓声、それを聞きさらに高揚感を得る。得物の大斧を軽く振り回すと、気合いを入れるように、勇者の少女ソラスティベルは地に打ち付けた。)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
とぉーうっ!!
(やたら響くふざけた調子の掛け声とともに、観客席から弾丸のごとく放たれた影が一つ。コロシアムを超え、はるか天高く飛び上がったそれは…
…直後、試合場に向けて急降下を始めた!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
(あまりの加速に炎を纏い始めた影ーー輝く星のローブをはためかせた者は、地面が迫ろうとなお加速する!)
ドカーーーン!!!!
(轟音と共に巻き起こった砂埃がコロシアムを埋め尽くす。
十数秒の後、やがて砂埃が晴れると、爆発の原因である猫のキマイラが気持ちよさそうに伸びをしていた。)
う〜〜ん、よく寝れました!
気分スッキリです!
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
きゃあああ!?な、なっ、何事ですかー!!?
(爆発、轟音、砂埃。一瞬の出来事に目を白黒させる勇者の少女。もしや敵襲!? しかしその爆心地でマイペースに伸びをする此度の対戦相手を目にすると、少女は安心したように気を抜いた。)
はわぁ……な、名前に違わぬ隕石っぷり。メテオラさんでしたか!
あはは、シード枠で一回戦はお暇だったでしょう。よく眠れました?
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
はい!メテオラちゃんです!
おかげさまでよく眠れました!
1回戦ほとんど見逃しちゃいましたけど、まあ誰か録画してるでしょう!
ソラさんとはヒーローズアースのとき、一度だけ一緒に戦ったけど、こうやって対戦相手になるのは初めてですね!
うふふ、楽しみ!
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
わたしの試合も見ていないなら、あとで後悔するかもしれませんよ~?
なにせ、手の内はバレていませんからね!
(堂々と腰に手を当て、不敵な笑みを浮かべる。メテオラさんとの勝負が楽しみなのは、こちらも同じこと。そして負けるつもりは微塵も無く。)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
ふふ、かの道化師と共に立ち向かった時ですね?
メテオラさんの動き、空を掴むかの如き身軽さ、よく覚えております!
あの時は凄く頼もしさを覚えましたが……敵となると、何とも厄介。
(ぐっ、と大斧を握る手に力が籠る。油断ならない、自分の攻撃はかすりもしないのだろうか。それとも、案外手が届くのか。)
良い戦いにしましょう……!!
【先攻後攻判定】
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
ちょ、ちょっとだけは見てましたよ、最後のほうとか!それに見てなくたって勝てますから!え、手の内って何ですか!?
(急に露骨な強がり方を見せる。だが試合をほとんど見ていなかったことはやはり事実らしい)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
…ともかく!
ソラさんの強みはは驚異的なパワーと【勇気】!あのとき守ってもらった恩は忘れてませんが、それと今回の試合は別です!
(両手に握られた赤い宝石がまばゆい光を放ち、やがて小さな刃の形を成した。
不可視のオーラが体を包み、砂粒が波打つように動く。)
負けませんよっ!
【先攻後攻判定】
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
【先攻!】
(炎の魔力が循環する。両脚の血が沸騰したように熱く感じる。その「炎」を一気に放出して…)
先手必勝!です!!!
(銃声のような破裂音の直後、20歩ほどの間合いに居たはずのメテオラは、既にソラの眼前で刃を振り抜こうとしている!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
【後攻・防御】
勿論です!手加減したら、怒っちゃいますよ!
(ここからでも熱を感じるような、熱き炎の力。警戒するべきは速さ、しかし相手の強みはそれだけにあらず。己には無い強力な魔力もまた脅威である!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
【防御成功】【攻撃】
―――っ! やぁッ!!
(一瞬で目の前に現れた相手、そのスピードに勇者は驚愕するも、己の動きを止める理由にはならない。すぐさま左手に備えた漆黒のバックラーをかち上げ、刃を受け流す。隔絶された力に対抗する為に磨き上げた技術。格上の相手に挑むには【勇気】や【怪力】だけでは足りない、故にソラスティベルは力と同等に盾の技術を重視している。)
お返し、です!!
(左手で防ぐと同時に斧を右手から落とす。この距離は斧の間合いではない、代わりに空を握りしめる。ぎりり、と手袋を嵌めた素手から発される音。細腕からは想像もできない、竜の【怪力】がストレートパンチに乗って放たれた。)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
【防御】
流石にこれじゃ通じませんね…っ!?
(膂力に任せた斧の一撃だけを警戒していたわけではない。が、相手の対応がここまで速いのは予想を超えていた。生半可な武器を凌ぐゼロ距離の一撃に対し…)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
【防御成功】【攻撃】
…なんの!!
(…さらに前進することを選んだ。拳を己の腕で弾き飛ばし、最小限の力で致命打を受け流す!盾も鎧も持たないメテオラの防御術は、半ば武術のそれに近い。)
格闘戦!受けて立ちましょうっ!!
(左手の盾を使わせ、右拳を弾いた今、がら空きの下半身が狙い目のはず!今なお燃え盛る脚で、この間合いで繰り出せる最速の一撃――膝蹴りを繰り出す!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
【防御】
(まさか弾かれるなんて……!気合入ってますね!!)
(心の中で称賛を送る。加減など一切していない、にも関わらずユーベルコードでもない防御の技で軽く自分の怪力をいなしてみせた。速さ、魔力、打たれ弱い体を補う体術。突破口はあるのだろうか。)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
【防御失敗:HP4】【攻撃】
ぐ、うっ……!?
(燃える蹴撃は吸い込まれるように勇者の腹にめり込んだ。重く、熱い一撃。感じる熱は炎だけではない、相手の闘志すら伝わってくる。せめてもの抵抗に悲鳴を抑え込んだ。)
……っ、まだまだぁ!まだ一発もらっただけですよ!
(この距離は相手の間合いだと判断する。今は距離を離すべき!渾身の力を籠めて右足で地を蹴りつけると―――試合場の地面に大きな罅が入る。見よう見まねの震脚は衝撃波を伴い相手を吹き飛ばさんと襲い掛かる!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
【防御】
まずは一撃っ!
(確かに手応えはあった。しかし基礎的な体力の差は埋め難く、まだ油断出来るような状況に無い。ならばこのまま押し切るのが最善!
すかさず間合いを離そうとするソラに跳躍して追い縋るが、土砂の波と衝撃波がそれを阻む!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
【防御成功:HP5】【攻撃】
…そう来るなら、より高く跳べばいい!!
(今度は狼狽えない!瞬時の判断で風の魔力を解放し、軽い破裂音を伴い跳躍が加速、迫る衝撃波は足を掠めるに留めた)
逃がしません!!
(跳躍の勢いは強く、メテオラの身体はソラの頭上を超える…かに思われた。風の魔力を再度解放し「空中を蹴った」メテオラは、狩りをする鷹の如く急降下、魔法剣での一撃を狙う!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
【スーパークリティカル:防御失敗:HP2】
……え?
(またも掻き消える姿。衝撃波は素通りし、残像すら捉えられず完全に姿を見失う。そして一瞬呆然としたことが致命的となった。)
は、え?痛い?
(風が走り、いつの間にか正面に現れる相手。そして……振り切られた形の剣。なにが、そう思う前に激痛が現実感を取り戻させる。斬られたことなど理解できず、ただ傷を抑え膝をつく。)
うあああッ!な、なにっ、が……!?
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
【攻撃】
プレリエルデぇ!!
(最早猶予は無い、勇者は己の相棒の名を躊躇いなく叫ぶ。直後、上空から、晴れ渡る空と同じ色をした竜が舞い降りる。勇者の頭上に現れた竜は一度雄々しく咆哮すると、滞空したままに敵対者へと雷のブレスを叩きつける!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
(魔法剣から伝わる確かな手応え。今度はかなりの痛打だった筈。今自分に出来るのは、相手が本気を出す前に倒す事!)
…っ!
(だが、それには一足遅かった。ソラの親友、一心同体と言ってもいい蒼空色の竜が呼び出され、既にこちらを鋭く睨んでいる!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
【防御成功:HP5】
……ええ、知ってます!知ってますとも!!
(メテオラは知っていた。「1回戦で」ソラが騎竜を呼び、同時攻撃を仕掛けてくるであろうことを。
「1回戦を見逃した」などと姑息に嘘をついたのも、こうした機が訪れるかもという打算だった。)
『サンドストーム』!!
(高らかに呪文を叫ぶと、激しい竜巻が巻き起こり、地面を抉り、瞬く間に砂と土のベールを作り上げた!迸る雷の吐息は砂嵐に阻まれ、威力が削がれていく)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
【攻撃】
(雷のブレスが砂嵐の中に消え、風が弱まっていく。土煙がようやく晴れた頃…メテオラはその中心から既に姿を消していた。
…遥か高く、竜すらも超える高さまで跳躍することで!)
『円閃剣』っ!
(先ほど戦ったより比べるべくもなく遠い間合い、剣が届くはずもない距離。そんなことは構わないとばかりに魔法剣が振り抜かれる。
直後、光の刃がレーザー光の如く伸び、地上のソラと空中の竜を同時に切り裂かんと迫る!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
【防御】
これも防ぎますか……!来ますよ、プレリエルデ!
(吹きすさぶ砂嵐に覆われ、またも見えなくなる姿。頼りとなる友たる騎竜のブレスもその奥までは届かない……一方的、そんな言葉が頭に浮かぶ。しかしまだ負けてはいない、立ち上がる体力があるならば、勇者は決して諦めてはいけない!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月2日
【防御成功】【攻撃】
(ソラスティベルの視界には映らずとも、蒼き竜の両目は確と捉えていた。砂嵐を飛び出し空を舞うその姿を。竜は自身の真下で傷を耐える友を一瞥すると、盾となる彼のように両翼を広げ今一度……雷のブレスで迎え撃つ。光の刃を雷の光が砕き、蒼き空ごと焼き焦がさんと広がる!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
【防御】
弾かれた!?
(狙いは精確だった。2人をまとめて倒せるよう、一直線に狙える位置を取ったはずだった。が、竜の翼は予想を超える強固さに光の刃を砕かれ、歯噛みする。)
…!
(続けざまに放たれる雷のブレス。今度こそ一切の遮蔽がないメテオラは回避する他ない!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月2日
【防御失敗:HP4】
(それならば、風の魔力を解放して加速……できない!回避、砂嵐、そして跳躍により、風の魔力を使い果たしてしまったのだ。メテオラは「脚」を半分失ったことに気づけない自分を恨んだ。)
うぐううー…っ!!
(温存していた札【オーラ防御】を切らざるを得ない。それでも竜のブレスは凄まじく、毛皮と肉が焦がされていく。)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月3日
【攻撃】
(強敵と見込んだ相手に出し惜しみをしなかった、それだけの事。メテオラに残された猶予は想像よりも少なかった。)
…この程度、かすり傷ですよ!
(それを悟られれば流れが相手に傾きかねない。焦りをありきたりな挑発で隠し…)
壁がないなら作ればいいんです!
『グランドウェーブ』っ!
(呪文を宣言し、低く構えた魔法剣を掬うように振り上げる。その動きに呼応してコロシアムの地面がめくれ上がり、巨大な波となって全てを埋めつくさんと立ちはだかる!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月3日
【防御】
度々感謝します、プレリエルデ……貴方には助けられてばかりですね。
(雷のブレスがメテオラさんを捉えたのを見届ける。未だ頭上で羽ばたく竜に感謝を告げると、竜は余所見をするなと言わんばかりに視線を敵へ向け低く唸る。その様子に一度微笑むと、視線を戻し正面をキッと睨む。津波の如き土砂の激流が迫る―――!)
貴方に頼ってばかりはいられません!わたしは、勇者なんですから!!
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月3日
【防御成功】【攻撃】
地を裂き天を割るは我が【勇気】!! そぉりゃあああっ!!!
(気合一閃!限界まで力を振り絞り、振り下ろされた大斧により大地の津波を真っ二つに分かたれた。勇者に道を譲るかのように、土砂の波が脇を抜けていく。)
気質が骨に、練気が爪に……
(続き、勇者は左手の全指を爪立てるかのように曲げる。………ゆらり、彼女の背後が一瞬揺らめいたように見えた。更に言葉を紡ぐ。)
―――魂の深淵より、竜は目覚めるッ!!
(強大な気配が試合場を包み始める。この気配は、竜。振り抜かれる左手の挙動に合わせ、竜の見えざる巨腕が地を刻み襲い掛かる!【竜の剛勇なる魂】)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月4日
【防御】
そんな簡単にっ!?自信無くしますよもー!!
(バッサリと割られた土砂の波に愕然。無意識に出力を絞ったか、単にあちらの力量が上回ったか…などと考えている暇はない。傷ついて尚堂々と立つ勇者は、既に次なる攻めを構えている!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月4日
【クリティカル・防御成功:HP4→5】【攻撃】
(ちぎれる寸前の糸のように張り詰めた空気。全身の毛が逆立つほどの強大な気配。全てがこちらを刺しに狙っているような感覚。迫る破壊的な力。守りきれる保証はない。
だが。だからこそ。)
……全身全霊でお相手しましょう!
(自身の魔力の根源たる「混沌」を解き放ち、肩へ、腕へ、剣へと流し込む。魔法剣の輪郭が激しく揺らいでいく。そこに無いはずの「星空」が見えるほどに!)
ここからは!!私の独壇場ですっ!!!
『虚空剣』っ!!
(魔法剣が横一閃に振り抜かれた瞬間、星空ーー虚無の領域が怒濤のように溢れ出した!瞬く間に虚無はメテオラの周囲を満たし、竜の巨腕をギリギリで押し留め…打ち消した!
虚無の勢いはそれだけには留まらず、試合場を飲み込もうとしている!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月4日
【防御】
その台詞、そっくりそのままお返ししますよぉ!?
(竜の巨腕すらもかき消された。それは数多の戦いで信頼し、指折りに強力な攻撃手段であったはず。しかしこれでも届かないとなれば、一体何が届くと言うのか。)
わぁ……うふふ、綺麗な星空ですねえ……?
(新たなる波、満天の星空が勇者へと迫る。その波の正体は彼女の頭では到底理解できようもないが、それが致命的な力の奔流であることは感じ取れた。思わず現実逃避してしまう。)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月4日
【防御失敗:HP1】【攻撃】
(切り裂かれ、飲みこまれ。もはや抵抗する力など残されていなかった。星空が過ぎ去った後、そこには倒れ伏す勇者だった少女が一人。……だが、まだ動く。指が、腕が地を掴み、ゆっくりと上体を起こし始めた。)
な、ん、のぉぉぉぉ……!! まだ、負けていません……降参には、まだ尚早ッ!!
(それだけ動けば十分だ。竜の少女は大きく息を吸うと、命全てを燃やすかのような黄昏色の炎を吐き出した。それは彼女が竜族であることの証、偉大なる祖竜から受け継がれたとされる竜の火炎(ブレス)。右から左へ、炎は高く燃え盛りながら周囲を薙ぎ払う。)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月4日
【防御】
(大勢は決した。自分に残された余裕は確かに少ないが、あちらの消耗は一目瞭然。今反撃を許したとしても、その二、三手先には自分が勝っている。そう算段をつけた。)
…ええ、最後まで全力ですよっ!!
(だが、それはどうでもよかった。何のしがらみもなく、悲しむ人もなく、全身全霊で力をぶつけ合い、それに応えるだけの…未だ折れずに立ち向かってくる相手がいた事。メテオラは心の底から喜びに打ち震えていた。)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月4日
【防御成功:HP5】【攻撃】
『アクアヴェール』っ!!
(光の刃で線を引くように地面を斬り付けた瞬間、透き通った水が間欠泉の如く天へと吹き上がり、うねりながら迫る炎を迎え撃つ。炎の息と水の壁がぶつかった瞬間、凄まじい濃霧が辺りを覆い隠す!)
…!
(しかしそれも束の間。水の壁は炎の前に容易く崩壊し、炎が試合場を薙ぎ払い、焼き焦がしていく。霧は膨大な熱の前にたちまち消え失せた。その後ろに居たはずのメテオラと共に。)
…りゃあああっ!
(元より、生半可な水流で竜の炎を押し留めようなんて思っていなかった。メテオラが取った行動は、水流で跳躍し、燃え盛る炎を飛び越えて最後の一撃を狙う事!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月4日
【防御】
くっ……これも駄目、ですか!?
(炎が消える、水が蒸気となり試合場を包む……またもメテオラさんの姿が消えた。追加の炎で霧を焼き払うも、すでにそこに敵はいない。上だ、炎を飛び越えてこちらに迫る影。炎に照らされこちらにトドメを差そうとする姿がハッキリと両目に映し出された。)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月4日
【防御成功】【攻撃】
(声が聞こえる。観客席から彼女を『勇者様』と呼ぶ声が……声のお陰か、今ひとたび体は勇気に満ち溢れた。重い体を引きずり、上体を僅かに逸らす!!)
くんっ、のぉおおおお!!勇気は、負けん気ッ!!
(奇跡的にその攻撃は僅かに掠るのみに留まる軌道。そしてその軌道に合わせ拳を置く。振り抜く気力は無くとも、メテオラさんの速さを逆手にとれば十分な一撃と成り得る!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月4日
【防御】
躱され…っ!?
(どれだけ脚が速くとも、目が追い付くとは限らない。避けられてしまうところまでは想定したものの、そのまま反撃に転じるとまでは想像が及ばなかった。自身の速度をそのまま威力とした拳はもはや眼前!)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月4日
【防御成功】【攻撃】
んぬうっ!!
(受け止めるしかない!攻撃に使ったのとは逆の手の魔法剣を捨て、眼前の拳を…掴み、逸らす!顔面のすぐ横を拳が通り抜け、勢いを殺しきれず地面を転がった。)
てぇりゃああぁっ!!!
(勝ちは目前、あと一撃で終わるのだ!魔法剣を拾う手間すら惜しい。体勢を持ち直し、雷を纏わせた拳を振り抜きにかかる!)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月4日
【防御】
本当にっ、隙が無い!!
(もはや意地の張り合いだ。倒れてなるものか、一撃くらってなるものか。ただそれだけを考えて動く、避ける。また一手防がれ、雷を纏う拳が返される。これが当たれば、敗北は必至。)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月4日
【防御成功:HP0】【敗北…】
う、ぁ…… わたしは、まだ……。
(がつん、と。それが竜の少女の意識を手放す前に、最後に聞いた音だった。闘志は最後まで折れずとも、体がもはやついてこれない。傷一つつけられず、何もできず地に倒れ伏す。それが相手に申し訳なくて……勇者として、何より無念だった。)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月5日
(拳から硬い衝撃が伝わってくる。わずかな静寂の後、どさり、と、竜の勇者が倒れ伏す音が耳に届いた。再び立ち上がる様子は…ないようだった。
勝敗は決した。)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月5日
【勝利!】
…やっ、たーー!!!!
勝ちましたよーーー!!勝ちま
(両腕を天に掲げ、勝利を噛み締めたのも束の間。突如、電源が切られたおもちゃのようにピタリと動きが止まり…硬直したままバタッ、と倒れた。)
メテオラ・エルダーナ 2020年2月5日
ぐー……
(メテオラにとって、魔力は血にも等しいエネルギー。それを枯渇寸前まで酷使すれば、気絶するのも止む無い事だった。…ただ、試合場の真ん中で仰向けに倒れるメテオラは、とても満ち足りた表情をしていた。
すっかり霧が晴れたコロシアムに、虹がかかっていた。)
ソラスティベル・グラスラン 2020年2月5日
(敗北した者も、勝利した者も倒れ、立つ者が居なくなった試合場。スタッフたちが担架を手に急ぎ試合場に入ってくる。観客の歓声が沸き続けるなか、鮮やかな虹が勝者を暖かく照らしていた……。)