【臥待・夏報】【回収された文書】
臥待・夏報 2019年8月19日
回収日:2012/8/21
回収場所:日本、■■県■■市、■■市立高校、化学準備室
状況:未確定現象2012/8/19の事後調査により発見。火災による損傷が全く見られなかったことから、現象発生後に何者かが意図的に配置した可能性が高いと考えられている。
説明:■■■■社製のキャラクターがプリントされたA4判の便箋。内容はオレンジ色の色鉛筆により筆記されている。筆跡、およびいくつかの平仮名に鏡文字が見られる点などの特徴が■■ ■■氏(2012/8/19-A-2)のものと一致している。
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[要クリアランスレベル:2012/8/19-3]
かほちゃんへ。
何回も何回もほんとにごめんね。
いたかったし、あつかったよね。だからこれでおしまいにする。
ごめんね。
いっしょに行けないってはじめからわかってたの。
でも、わたし、かほちゃんがいなきゃ何にもできないよ。見えて聞こえるだけのわたしより、かほちゃんの考える世界のほうがいつだってステキだった。
わたしが核触合[注:誤字原文ママ]しかできないお星さまになっても、また二人でアイスが食べたいって思っちゃった。
なんでわたしだけなのかな。さみしいよ。ムリだってわかってて、わたしは、
ちがうや。ここまでのぜんぶウソ。ウソじゃないけどウソ。
かほちゃんがいつか男の子とか好きになって、ケッコンとかして、子どもとか作って、一人でふつうに大人になるんだって思ったら、わたしそんなのガマンできなかったんだ。
ほんとは、これでぜんぶ良かったの。
大人にならなきゃ生きてけないなら、わたしは生きてないかほちゃんがいい。
かほちゃん、その怒りは炎だよ。その炎は呪いだよ。この先どんなにメチャクチャにこわれても、かほちゃんはかほちゃんのままでいてね。
いつも自分じゃなくてだれかのためにしか怒らない、やさしいかほちゃんのままでいて。
大好きだよ。
だから、またね。
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臥待・夏報 2019年8月19日
エージェント・臥待による開示請求は、定期心理評価の推移を考慮し、無期限に保留されています。[最終更新:2019/8/19]