0
【資料】ナンバーⅦ ラグ・ガーベッジ

ラグ・ガーベッジ 2019年4月22日

◆ラグ・ガーベッジ

眼つきが悪くピアスを付けた愛想の悪い少女ヤドリガミ。
一人称は「俺」口が悪く他人は基本呼び捨て、たまにババアなど。

「結社」の備品として幾度となく補修や改修を繰り返し使われ続けていた武器から生まれたと言われているヤドリガミ。
しかし破損と修復を重ねるに連れて元のパーツは殆ど残っておらず、武器として生きた歴史が人格に存在していない。
そのため精神年齢は見た目通り幼く、また「自分が何の武器であったのか」という記憶すら曖昧で
その事が非常に大きなコンプレックスとなっている。

本体は「黒色をした箱」の形をしており、材質から何まで全くのブラックボックスとなっており解析不能。


戦い自体は別に好きではないが、自分の歴史を作る
すなわち「クロノスウエポン」へとなるためには戦うしか無いと理解しており
より経験値を積める強敵との戦いを求める傾向にある。

武器としての特徴は「可変」
『本体が何だったか分からない』『結社に居たんだからきっと武器だろう』
その程度の希薄なアイデンティティしか持たないが故に
『もしかしたらこうだったかもしれない』と言う思いから
様々な武器へと変身することが出来る。
しかし結社の他の武器と比較すると性能は一段落ちるため扱いが難しい。

AM形態”テセウスの箱”
本体であるブラックボックスから飛び出すようにしてその場に応じた様々な武器が召喚される
一度召喚された後も状況によって自己判断でポンポン形状を変える
基本的に武器の選択は間違えないのだが、使い手の得手不得手を考慮しないため
パートナーとよほど互いに強い信頼関係を結べていなくては持て余してしまう。
イメージとしては当たりしかない代わりに勝手に変形するクレイジーピエロ。

PM形態”※※※※※※※”
詳細不明

結社に対するスタンスは「執着」
「クロノスウエポン」という枠に収まって初めて自分は生まれることが出来ると考えている。
結社とは彼女にとって殻であり、それは幼い彼女を守り閉じ込めている。
彼女が雛となるかホビロンとなるか、それは神様すら知らない。

結社の仲間に対するスタンスは「対抗心」と「劣等感」
長針に対しては事あるごとに「自分を使え」とせがみ自身が経験を積む協力を強請る。
同じ短針にはすぐ勝ち負けを意識して突っかかるが
マリアはぽやぽやしてるしババアは強いしで正直空回り気味。

※技能値の傾向
二回攻撃や鎧砕きなど、攻撃のバリエーションに関するものがメイン
ソロ状態でも活用し、武器に変身した場合は装備者にその技能を丸々付与させる


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

※以下秘匿事項

 ここから先の情報については本人さえも自覚していない。
 

◆先代ナンバーズ:Ⅶ

 十分に成長した短針が最終的に己の長針へと牙を剥き
 その短針を長針が屈服させることで真の所有者と認められる
 ”PM形態”の開放におけるプロセスに着目し

 『短針同士の喰らい合いによる武器の機能向上』を提唱した狂人

 その実験の過程により無数の短針が破損、脱落していった
 結果的に研究が実を結ぶことはなかったが、イレギュラーが発生
 それによる事故で絶命し研究は責任者不在で打ち切られることとなった

◇ラグ・ガーベッジ

 上記の”イレギュラー”により発生した異常個体
 その正体は、ヤドリガミと言える程ではなくとも自我を持つ武器である短針達
 それら「破損した短針達が廃棄されるダストボックス」である。

 古く頑丈な建造物である結社の施設、本来ならばそれだけでヤドリガミと成ることはないのだが
 大量に廃棄された短針達の念が呼び水となり、ダストボックスのヤドリガミとして生を受ける。

 しかしその歴史は単調で、生を受けてなお自我は非常に希薄であった。
 そこへ廃棄された無数の短針の念が流れ込み、自我は更に薄まる事となる。

 そうして完成したブギーマンこそが『ラグ(ボロ布)・ガーベッジ(ガラクタ)』である。

 ラグが多数の形態にできる真の理由は、ラグと言う『箱』に仕舞われた短針達の執念を取り出しているに過ぎない。
 
 そしてラグ自身の武器としての経験不足
 変化した武器が他のクロックウエポンよりも性能が劣る

 それらの理由は明白である、なぜならばラグは『武器』ではなくただの『ゴミ箱』であり
 変化先の短針達は皆、クロックウエポンになることが出来なかった『落伍者達』だからだ。





 これらを知るのはアダムルス・アダマンティンを含む結社の最古参の一部のみである。




0