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【資料】ナンバーⅩ マリア・マリーゴールド

マリア・マリーゴールド 2019年4月7日

◆資料No. X-*****

マリア・マリーゴールド/Maria Marygold

●Report
刻器のX、"罪を断ち濯ぐ"事を司る武具、"アドナイの神罰"がヤドリガミ化した個体。
ヤドリガミ化したのは極々最近であり、人型を得てまだ間もない。
この為か言語を上手く解さず誤った表現や単語などを高頻度で言う。現状は喋り言葉も拙い。時間経過に伴う成長を期待する。

●Profile
身体的特徴は10代中頃の少女。西洋系の顔立ち、金髪のウェーブヘア、青瞳。
修道女をモチーフとした白い衣装を好んで纏う。
性格は天真爛漫というのが当てはまると想定される。外見年齢相応の少女らしさが伺える。
清さと正しき行いを愛し、特定対象を除き分け隔てなく明るく優しく接することを心がけているらしきことが見受けられる。
なるべく品行方正に暮らし生きる事を志しているようだが、一部の嗜好品(主に菓子類)には目がなく上記の品行方正な暮らしから外れようとも嗜もうとする傾向がある。
また、ヤドリガミ化した際にグールドライバーとしての適性を得た為定期的な第三者の血液の摂取を要する。
これは本人にしてみると食事にも等しく、かつ上記嗜好品を上回る嗜好性が彼女の中である模様。
定期的に摂取をしないと空腹を訴え、最終段階に移行すると無差別な対象から血液を摂取せんとする模様。
本人の倫理感覚の薄さなどから最終段階に移行した場合非常に対応が難儀となる事、及び摂取する血液量は通常時であれば少量で済む事などから、定期的に血液をなんらかの手法で与える事が最も管理が簡易と思われる。

結社メンバーへのスタンスは基本的に友好的かつ協力的。本人にとっては友人や家族のような存在として結社メンバーを見なしてると推察され、素直かつ温厚な対応を取る。
ただし以下◆Cautionに抵触する場合はその限りではないケースも見られる。
対応方法は◆Cautionを参照。

◆Weapon
短針Ⅹ。AM形態:"アドナイの神罰"。
白磁の如き尖った刃を持つ短剣の様な形状が基本形。
ただし、この形状はあくまで基本的なものとしての姿であり、特性に基づき数多の形態に変化する。

有する特性は"断罪"。
咎を濯ぐ、即ち悪行を為した対象を断ち切り破壊する事に特化した武具であり、望むままの罪を断つ為の姿を取る刻器である。
特性上、害意のある思念、所謂悪霊や邪神といったものに対する特攻性も有している模様。
罪を断つ、という特性から、多くの場合ギロチンなどに変形する場合が多い。その他数多の処刑器具に変形が可能な模様。

PM形態は"神聖肆字の威光"。
より悪に対する特攻性を得た十字の無数の光剣の姿を取った。
なお、最後にこの形態が確認されたのは現在から105年前に遡る。
現時点ではマリア本人では再現ができず、PM形態には以降が不可能となっている。
"アドナイの神罰"もヤドリガミ化に起因し武具としての定義が揺らいでいる。
再再現は最早不可能な可能性も考慮される。

"アドナイの神罰"は104年前に先代長針Ⅹ番が結社を裏切り脱退時、そのまま"アドナイの神罰"を窃盗し逃走。
長針X番の行方も知れず、優に100年間空座となっていた。
別の武器を刻器として新しくX番に宛てがう企画も複数回立ち上がるも頓挫。
しかし4年前、ヤドリガミ化した"アドナイの神罰"を回収する事が叶い刻器Ⅹ番として復帰。
脱走者の先代長針は死亡が確認されており、長針はおらず現在はロストナンバーとなっている。

空座となった100年間に"アドナイの神罰"がどの様な処遇に置かれていたかは、一部認可のおりた人物にのみ開示が許可されている。
許可のないものに関しては閲覧を禁じる。

◆Caution
断罪という武器の特性故か、短針Ⅹ番は"嘘"を大いに嫌っており、嘘を知覚し次第諫言、最悪の場合は懲罰を以てそれを正そうとする嫌いがある。
本人の前でささいであれ"嘘"はつかない様にする事を推奨する。

仮にささいであれⅩ番の前で嘘を付いてしまった場合、携帯している甘味等を"施物"や"浄財"と称し渡すと態度が激軟化、大抵の場合許容される。また、甘味がない場合少量の血でも同等の効果が見込める。
万が一の備えとして、結社面々には飴やチョコなどの甘味の携帯が推奨される。

以 上




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