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【夏休み】過去に｜見《まみ》える

セロ・アルコイリス　2023年7月30日

●故人に逢う
　そこはカクリヨファンタズム。
　人々に忘れられた妖怪たちが、その世界に浮かぶ『過去の思い出や追憶』を糧とするために逃げ込んだ世界だ。
　幸か不幸か、過去に｜見《まみ》えることが出来てしまう世界。
　それでも、この世界でも特に『盆』というのは特別らしい。
　故人が帰って来るのだという、数日間。

●寸暇の邂逅
「もう逢えねーけど逢いてーひとって、いますか？」
　セロ・アルコイリス（花盗人・f06061）は問い、それからぽつりと呟いた。
「おれは居ますよ」
　東雲色の双眸が少し憂いを帯びるけれど、彼はすぐにいつも通りの笑みを浮かべた。曰く、特別な場所があるのだと。
「世界そのものが歪むそうです。あんたの経験した過去そのものに」
　だからそこに故人が現れる可能性は高いし、あるいは過去の世界に『今のあなた』で立ってみるだけでも良いだろう。
「なにか、ココロに浮かぶモンがあんなら」
　触れない方が良いと思う者もあるだろう。
　｜見《まみ》えることでどんな影響があるかはそれぞれだ。
「……おれにゃ難しい機微は判んねーですが。特別な時間を過ごしてもらえりゃいーなって思いますよ」

◆◆◆

　【夏休みノベル】企画３です。
　良ければ【ノベルについて（ https://tw6.jp/club/thread?thread_id=122386 ）】もご参照ください。
　大したこと書いてないので読んでなくても大丈夫です。

　リクエストの冒頭に【過去】と書いていただければ話が早いです。
　世界はどこでも大丈夫です。ただ完成後にタグにて「#カクリヨファンタズム」を追加します。
　ひとり参加も、複数人で参加も問題ありません。
　募集期間は『夏休みノベルのリクエスト可能期間最終日』までです。
　朱凪のグリモア猟兵（自覚ない奴含む）は、名指しで呼んでもらえればお邪魔します。……企画上、ないとは思いますが、ひとりで赴くのが恐いとか、そういう場合にどうぞ。




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