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【1:1】甘やかな秋

ディフ・クライン　2021年10月3日

ディフ・クライン　2021年10月3日
（柔く温かな陽射しと、少し冷たく、そして甘やかな香りの風。いつも通りの黒尽くめでは最早葬式帰りにしか見えないだろうと、人形はUDCのカジュアルな服装を手に入れて袖を通している。
店の前の外灯に背を預け、人形はゆるり本を読む。感覚は鋭敏のまま、待ち合わせの彼女が来たらきっとすぐに顔を上げることだろう。）

マリアドール・シュシュ　2021年10月4日
大変だわ！急がなくっちゃ…！（頬撫ぜる風の冷たさが夏の終わりを報せてくれて。首元のサファイアのブローチが輝く深蒼色のケープを纏いながら、ヒールの踵を鳴らして足早に待ち合わせ場所へと向かう。約束の刻には無事に間に合い、辺りを見渡しながら探していると見知った姿を発見し）
ディフ！お待たせしてしまったかしら…？（彼に近付いてひょっこり貌覗かせ）あら、何のご本を読んでいるの？

ディフ・クライン　2021年10月7日
（軽やかに駆ける足音が耳に入ると同時、琴線に触れる見知った魔力の波長。ああ、彼女だ。そう思って本から顔を上げたのと、ヒールの踵の音が立ち止まるのはほぼ同時）
やあ、マリアドール。いや、待ってないよ。2ページ読むか読まないかくらいさ。（ぱたり。本を閉じてやわらに笑みを向ける。本へと彼女の目線が映れば、ああ、とその表紙を彼女に見せ）UDCの薬学の本だね。勉強しようかと思って。それじゃあ、お店に入る？

マリアドール・シュシュ　2021年10月9日
（それ程待たせてない事に安堵しつつ）それなら良かったのだわ！ええ、早速店へ行きましょう（いざ限定スイーツが待つ店へと足取り軽く向かい、扉を開けば菓子の甘い香りに包まれて）
まぁ、薬学のご本…！難しそうだけれど、新しい知識を得るのはとっても楽しいと思うのよ。何か学びたいと思ったキッカケなど、あるのかしら？（目的地へと歩く最中にも笑顔で語らって）

ディフ・クライン　2021年10月10日
了解、お嬢さん。行こうか。（愛らしく靴音鳴らす彼女に先立って店の扉を開け、店員に２人だと告げると席を確認してくるという）
オレ、アルダワの学園では魔法薬学も学んでいてね。折角他の世界にも行ける猟兵なんだから、色んな世界の薬の知識を身に付ければそれも色々と応用できるかと思って。マリアドールは、今何か学んでいることはある？（笑みを返しつつ、ゆるり首を傾げて問うてみる。戻ってきた店員によれば窓際に席が空いているというので案内してもらい、彼女の為に椅子を引いて）
どうぞ、マリアドール。店中いい香りがするね、これは期待できそうだ。

マリアドール・シュシュ　2021年10月12日
（扉を開いて促してくれたりと紳士な振舞いな彼に礼を述べ、暫し待つ事数分。期待に胸膨らませながら窓際の席に案内してもらい）まぁ！ありがとうディフ。ええ、本当にいい香りなの。何を頼もうかしら…マリアは紅茶と一緒にスイーツを楽しみたいのだけれど（甘んじて引いてくれた椅子にぽふんと座り、メニュー表を眺めて。紅茶も色々と種類があり視線が忙しなく動き）

マリアドール・シュシュ　2021年10月12日
（スイーツをどれにするか迷いつつ、話にも花咲かせて）魔法薬学も学んでいたなんて…！UDCの薬学ともまた違っていそう…勤勉なのね、ディフ。その知識はきっと誰かを助ける力になるわ（賞賛する度に蜜金色の眸が一層眩く）
マリアが学んでいること…強いていうなら、人々を笑顔にするための音楽かしら。お勉強はそこまで得意ではないけれど、もっと歌やハープ演奏が上手くなりたいとは思っているのよ。

ディフ・クライン　2021年10月13日
どういたしまして。ああ、奇遇だね。オレも今日は紅茶がいいなと思ったんだ。ここは置いてある紅茶も結構種類があるみたいだね？（礼を言われればそっと笑み返し、彼女が座ったのを確認してから自分も向かいの席に座って。その際ちらりと見えた紅茶の数に瞬いて）
そうだねえ。迷うのなら、先にスイーツから選んでみる？ スイーツが決まれば、それに合わせた紅茶も選びやすいかもしれないよ。

ディフ・クライン　2021年10月13日
薬が作れれば、ヒトや友に何かあった時に役立てるだろうと思ってね。魔法植物や錬金術、完成には魔術も必要になるから、化学が基本のUDCとはだいぶ違うと思うよ。（蜂蜜のような金色が星のように瞬くから、その言葉も瞳も眩しそうに人形は目を細める。まるで太陽や月みたいだと、人形は思った）学ぶ事が好きなんだ。うん、その為にいっぱい勉強するよ。
……人を笑顔にするための音楽。そうか、貴女は歌や音楽に親しむのか。いいね、とても素敵だ。いつか、オレにも聞かせてくれる？ マリアドールの歌と、音楽。

マリアドール・シュシュ　2021年10月16日
ディフと同じことを考えていたなんて、息がぴったりなのだわ！（両手を軽く合わせて、ころころと鈴転がす様に微笑み、再びメニューへと視線を戻して）
そうねっ！紅茶は色んな種類があって迷ってしまうし、スイーツから先に決めましょう。マリアはやっぱりこの季節限定のスイーツのどれかが食べてみたいわ（指差す先は今日から販売されるという秋冬の新作スイーツ）…カボチャを使ったケーキ、美味しそうなのよ。ディフは気になったスイーツはあるかしら？

マリアドール・シュシュ　2021年10月16日
UDCアースの薬学とは根本から違っているのね…！この先のことを見据えて全く別の分野…新しいことを学ぶディフは本当に偉いと思うのよ。沢山お勉強して作った薬で一人でも多くの命を救ってほしいし、応援したいわ。マリアでも分かりそうな薬学の知識があったら教えて欲しいぐらい（彼が目標を掲げて学ぶ姿勢に感銘を受け、尊敬の眼差し向けて）
勿論よ！マリアの詩（うた）やハープの音色を聴いてもらいたいのだわ。ディフのことも、もーっと笑顔にしたいもの（ひだまりの様に暖かい幸せの旋律を、彼にもいつか聴かせられたら）

ディフ・クライン　2021年10月25日
ふふ、ホントだ。嬉しいね。（息がぴったり、なんて。そんなことを言われることはなかったと思う。それが嬉しくて、目元をそっと和らげて）
そのケーキも美味しそうだね。じゃあ、オレも新作の方にしてみようかな。それならオレはこれ。（メニューをぱたりと倒し、気になるそれに黒手袋に包まれた指をとんと乗せ）大人の秋パフェ。林檎と洋梨、それからブランデーを使ったパフェだって。それから、大粒マスカットのレアチーズケーキ。

ディフ・クライン　2021年10月25日
ふふ、ありがとうマリアドール。なんだかたくさん褒めてもらってるな。それに応援もしてもらって、どこかくすぐったい気分だよ。マリアドールは褒め上手だね。（尊敬の眼差しなんて、向けられるのも初めてだ。なんだか初めてだらけのことで、驚きと嬉しさが入り混じる。己が目標をヒトに褒められるのは、人形としてもなんだか誇らしい）
薬学の知識かい？ そうだねえ……マリアドール、主に拠点にしている世界はどこだい？ というか、そういう世界はある？
（二つ返事の快諾に、嬉し気に微笑んで）　よかった、なら是非、いつかの約束に。オレは歌も音楽も出来ないけれど、ヒトが紡ぐ音楽は好きだ。その上友が、マリアドールが紡いでくれる音なら、きっと、この胸がとても温かくなるような気がする。貴女自身が温かいから、きっと尚更に。

マリアドール・シュシュ　2021年10月29日
ふふっ、マリアも嬉しいわ！スイーツに合う紅茶をたくさん堪能しちゃいましょうっ（彼の眼差しが普段以上に柔く感じ、こそばゆさと同時に喜色の感情が滲み出て。更に満面の笑み覗かせ）
まぁ、まぁ！少し大人の味がしそうなパフェにマスカットのレアチーズケーキ、両方美味しそうなのだわ。どっちも頼んでしまってもいいと思うの！パフェなら一緒にスプーンですくって食べれるかしら（指の先のスイーツに楽しそうな聲洩らして）

マリアドール・シュシュ　2021年10月29日
褒め上手だなんて…照れてしまうわ（両頬を押さえながらほんのり目元を桜色に染めて）だって本当にすごいのだもの！ディフが目標に向かって頑張ってる姿を見てたら、応援したくなってしまって。
拠点としてるのはそうね…やっぱり馴染むのはA&W世界かしら。マリアは剣の扱いに長けた者や、様々な宝石の力を使える人達がいる自然に囲まれた森豊かな国で育ったから。
ええ、約束よ？（小指を彼の前に差し出して）ディフったら…褒め上手なのはあなたの方な気がしてきたわ。マリアの詩や奏でる音がディフの心にもあたたかな光を灯すことができたら…これ以上の幸せはないわ（紡ぐ旋律が彼の心に緩やかな波をそよがせて、何か感じ取ってくれるのなら）

ディフ・クライン　2021年11月5日
いいね。折角だから、紅茶も二人で別のものしてみるかい？ポットで頼んだら、こちらもシェア出来るかなと思うんだけど。（どう？ とゆるく首を傾げ）
うん、オレもそう思ってね。おや、マリアドールもパフェが気になるのかい？ 勿論だよ。ならスプーンは二つもらった方がよさそうだね。……で、マリアドールはそのケーキだけで大丈夫かい？（気になるものがあるならば遠慮なく頼めばいいと、くすり笑み零し）

ディフ・クライン　2021年11月5日
（桜色に染まる頬にも、柔い笑み。ころころと表情を変える彼女は愛らしい）ふふ、ありがとう。応援してもらったからには、頑張らないとねえ。いい薬が作れるよう、頑張るよ。
アックス＆ウィザーズか。ああ、成程。それならば確かに一番に合うのはそこだね。A＆Wならそこで採れる薬草と、それを使った薬の簡単な調合方法が書かれた本があるんだ。興味があるのなら、それを持ってきていくつか教えるよ。どうだい？
ああ、約束だ。……マリアドール。これ、どうしたらいい？（ゆっくりと瞬いて、人形はとりあえずマリアドールと同じように指を立ててはみるものの、そこからどうすればいいのかがわからない。「指切り」というものをどうやら知らぬようで、首を傾げる）

マリアドール・シュシュ　2021年11月9日
わぁっ！それはとっても名案なのよ、ディフ！紅茶も二つの味が楽しめるだなんて。マリアは紅茶も大好きだから、シェアも出来たらしたいわ（手を合わせてこくりと頷いて）ええ、まずはカボチャのケーキだけで大丈夫。食べれそうなら他にも頼んでしまうのよっ（くす、）それにあわせて、マリアはアッサムを選ぶわ！（芳醇な香りに甘味が強めの紅茶へ指をさし）
パフェはマリアも気になっていて…スプーンは二人分もらいましょう！

マリアドール・シュシュ　2021年11月9日
ディフなら作れるわ、きっと（例え長い道のりだとしても、目の前の彼なら成し遂げられるだろうと）（力強く言の葉を紡ぎ、次ぐ台詞にぱちぱちと目を瞠って）まぁ…いいの？ディフのお勉強の邪魔でなければ…マリアにも教えてほしいわ。A&W世界へ行った時にその薬が作れれば、助けられる命があるかもしれないから（お願いしたいのよ、と真剣な面持ちで彼を見つめて）
あら……もしかしてディフ、”ゆびきり”を知らない？（動きが止まってしまった彼を見て、きょとんとした表情を浮かべて優しく微笑み、彼の小指へ己の小指を絡めてゆき）こうやって小指を交わらせるのよ。約束を誓う、って意味なの。

ディフ・クライン　2021年11月19日
ふふ、じゃあ決まりだね。ならオレはダージリンかな。注文してしまおうか。（手を挙げて店員を呼び、すらすらと注文を述べてはそれを見送った。もちろん、スプーンを二つと頼むのも忘れずに）
他のも頼む時はどうぞ遠慮なくね。せっかくの限定品だし、楽しめる時に楽しんでしまおう。
（柔らに笑みながら、人形は目を瞠る彼女に確りと頷いて見せる）
勿論。オレの時間はどうとでもなるから、邪魔にはならないよ。友と過ごせることも嬉しいし。薬草は買うことも簡単だけど……折角だから採取からはじめてみようか。フィールドワークが嫌いじゃなければ、だけどね。（真剣な面持ちの彼女にひとつ提案。難しいことや勉強ばかりでは疲れるだろうからと、人形は付け加える）

ディフ・クライン　2021年11月19日
……ゆびきり。（知らぬ単語を反芻しては、もう一度首を傾げる。人形の知識は少々偏り気味だ。黒手袋に覆われた己の指に細い小指が絡まるのを不思議そうに見て）なるほど。約束を誓う。誓いの儀式みたいなものかな。なんだか可愛いね。（ぎこちなく、絡まる小指をそっと握る。これでいい？と問うように、人形は深い青の宝石眼を彼女に向けた）

マリアドール・シュシュ　2022年1月3日
ディフ、ありがとう。とっても助かるのだわ！（細やかな気配りにも感謝し注文が運ばれる間も楽しもうと話を続けて）ええ、マスカットのレアチーズケーキも実は…気になっていたから。お腹がすいたらきっと頼んでしまうのよ（少し気恥ずかしそうに声潜めて、彼の次ぐ言葉に軽く蜜色の眸を瞬かせて）
あなたにそう言ってもらえて、心が軽くなったわ。採取から教えてくれるのねっ！マリア、体を動かすのも好きよ（きゅっと拳作ってやる気満々な様子をアピール）こういう薬草にはこんな効果がある、などディフから特徴を聞いてみたいのよ（机に向かうだけでなく実践も交えた上手な教え方に敬慕の意示して）

マリアドール・シュシュ　2022年1月3日
約束を守る”しるし”みたいなものかしら。儀式にも近いのかもしれないわ！（恐る恐るぎこちなさを見せる彼の仕草が妙に愛らしく見え、微笑浮かべながら「合っているのよ」と告げて小指を絡めてそっと離した）
ゆびきりは嘘をついたら針千本飲まなければいけないとも言われているけれども。この約束はぜーったい叶うものだから、マリアは怖くはないわ（信じて疑わない、緩やかに咲う笑み見せて）

ディフ・クライン　2022年1月22日
どういたしまして。ふふ、それも美味しそうだ。楽しみだね。（注文が運ばれてくるまではもう少し時間がかかるだろうけれど、その時を楽しみに待って、テーブルに肘を置く）
折角薬草のことを覚えるなら、自生していそうな場所や季節なんかも交えて、実際に採取してみるのが一番楽しいかなって思ってね。（やる気の彼女に人形もにこりと笑み返し、作られた拳に手袋越しの己の拳もまた軽く当てようと）
勿論。オレがわかることなら丁寧に教えるさ。それに他にも、薬草以外に色んなものもみられるだろうし。例えば野生動物や花とかさ。そうしたらきっと、楽しいでしょう？　季節は……春がいいかな？

ディフ・クライン　2022年1月23日
しるしや、儀式か。なるほど……覚えておく。教えてくれてありがとう、マリアドール（こくりと頷いて、離れた指をそっと目で追った）
えぇ？ えっと、指切りをした約束は、守らなかったら針千本も飲まないといけないってこと？ それだと死んじゃうよ。千本も飲めない（ぱちくり、ぱちくりと瞬いて）
うん、でもそうだね。マリアドールがそういうのなら、オレも信じるよ。オレも嘘はつかないから。
それに……（その愛らしい笑みに目を細めて）……マリアドールに嘘をついて悲しい顔をさせたら、きっとオレ、とても怒られるだろうから（なんて、ちょっとだけ悪戯に笑った）

ディフ・クライン　2022年4月2日
（そうして甘いデザートを堪能し、きっとふくふく笑って帰るのだろう）

――〆――

ディフ・クライン　2022年4月2日
（お話ありがとう。楽しかったよ。また、話せる機会があったら話そうね）