【レポート】EA-0323/00 愚者の夢跡
エリザベータ・アトズ 2021年2月4日
◆情報由来:Experiment(実験資料)
◆開示レベル:Storage(保管)
◆能力
EA-0323は、本人が現在存在する同一世界内限定のポータル能力を有しています
また、高位の演算能力を持ち、それによる未来予測が可能です
◆説明
EA-0323は人工グリモア及びグリモア猟兵の模倣実験体です
「グリモアを模倣し同等のものを創り出す」という目的が発端でした
実際には研究者たちの手にグリモアはなく、グリモアが持つとされる能力を再現する事が目標とされました
様々な実験、研究(詳細資料は未回収)を行った結果、上記の能力の発現に至りました
しかし、これは彼らの目標には程遠いものでした
世界の壁を超える事はできず、異世界へと自由に行き来できる「渡界能力」は、あくまで現行世界内の移動にとどまっています
高度で明解、ほぼ無作為な「予知能力」については、あくまでも現在ある情報を元にする必要がある、発生確率の高い事柄の「予測」に過ぎません
劣化版とはいえ手ごたえを掴んだ彼らですが、ある猟兵との接触によって判明した事実と事象により、研究は凍結されました
この発現した能力は実験素体が本来持つ能力であり、グリモアのように他者に譲渡できる要素はない事
各研究員にグリモアを所持した場合にかかる負担を追体験させられた事
そしてEA-0323以前の実験体の中に、彼らへの復讐の為にオブリビオン化した者がいる事です
その後、この研究所は何者かの襲撃を受け壊滅しています
当レポートは研究所跡の資料からの情報を元に作成されました
現在、EA-0323を始め同施設の実験体の生き残りは、猟兵らと協力関係を結び、自身らと同様の立場にある者の救援を行う独自の猟兵組織を立ち上げています
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