【1:1】Don't let me go【指定】
日東寺・有頂 2021年1月27日
夜
焼き鳥屋店内
招待した方と
佐々・夕辺(f00514)
https://tw6.jp/character/status/f00514
短〜中文推奨
基本低速
切り良かとこで〆
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日東寺・有頂 2021年1月27日
(深々夜スタッフと入れ替わりに自由の身となった俺。夕辺を連れ、店から歩いて10歩のおしゃれ焼鳥屋に向かうが)あら〜〜(満席であった。ガラス戸越しに客で埋没したカウンターを覗き、頭を下げるバイトの兄ちゃんに手を振った。2時近えのにすごいなクリスマス!)(さて商店街真ん中にある別の焼鳥屋にやって来る。カウンター8席の小構えな地域密着型店だ。)(女将さんから受け取ったお絞りを畳んで俺は隣を窺った)よっしゃ、何で乾杯しよか。
佐々・夕辺 2021年1月27日
(鳥を串に刺してるのよね。小さい鳥は?何羽も刺すの?)
(道中、はしたなくも話題は焼鳥のことばかり。ほんのりと酔ってふわつく視界の中、夜の街を彼と一緒に縫っていくのが楽しい)
まあ! 人気なのね、焼鳥屋さんって!(思わぬ満員も驚きの種。次、と連れられていった先、きょろきょろとしながらご入店。おしぼりで手を拭いながら、ご機嫌に飾られた足首を揺らす)
そうねえ…焼鳥なら日本酒かしら? カタカナのお酒は合うか判らないから。
(さっき飲んだお酒は爽やかな風味がして美味しかったけど、焼鳥に合うかというと微妙。ちょっと怖いけど確実なチョイス)
日東寺・有頂 2021年1月30日
(地域(の呑兵衛が朝まで)密着(してる)型店、こちら『鳥通い』は女将さんと焼き手の兄さんとで切回している。どっちかって言うと俺はお洒落店よか鳥通いのつくねやレバーが好きやけん、結果オーライだろうか。店の趣もこう・・愛嬌があって俺達に見合っていると言えた。)
うむ。やはり日本酒やろうね。俺も詳しゅうなかけん、女将さんに見繕ってもらおうか。(この場合まず食いてえもん挙げさしたほうがいいんかな?俺は品書きに指を置いて夕辺にひとつ、ひとつと確かめる。分かる範囲で部位だの味付けだのを解説しながら、藍色にかかる睫毛の先を見つめていた。)
佐々・夕辺 2021年1月30日
(くるくると忙しそうに働いている店員さんを見ていたが、有頂が説明してくれるというので慌ててお品書きに視線を落とす。もも、かわ、はつ。せせりにぼんじり。部位としては知っていても名前は知らないものばかりで、うんうんと必死に頷く。アルコールを摂取した頭はあんまり働いてくれないので、多分5分くらいしたら忘れると思う。)
そうね、女将さんに聞くのが一番いいと思うわ。私も普段お宿で出すお酒の種類までは判らないもの。
ね、ね。私、はつが食べたいわ。ええと、塩で。あと砂肝も。有頂は?
日東寺・有頂 2021年2月1日
ま〜そがんもんよなあ。はつ。出ました。俺も砂肝。後はね、せせりにうずら卵〜、そいからつくねも美味かばい。ここんうずらとつくねは特におすすめよ。女将しゃんはつくねん他はどいも塩ば勧めてくるばってん、タレで食うてもうまか。(開放感のなせる技か優雅にくっちゃべる俺。肩寄せあって間延びしたカップルトークを繰り広げていれば女将さんがやってくる。俺の希望を卒無く掠めて酒をセレクトし、注文も拐ってひょいと去っていった。)(女将さんがチョイスしてくれたのは『出羽桜』の冷や。香りが良くってフルーティで爽やかだから女の子も飲みやすいよ〜らしい。小振りのグラスを合わせ、)へへ。かんぱいしゃん。
佐々・夕辺 2021年2月3日
うずら卵…
(美味しそうだ。森では食べた事がないやつだ。…じーっ、と視線を送り)
……いっこ、私に分けてくれる? 食べてみたい、なー。
(必殺上目遣いおねだりである。素面の私だったら舌を噛んでいると思う。でもきっと相手はこれに弱い…はず! たぶん。)
つくねはたれでも美味しいのね。ふむふむ。うずら卵はたれとか塩とかあるの?
(距離が近いのが嬉しい。穏やかな横顔をちらり盗み見て笑む。其処に日本酒がやってきて、爽やかな香りがした)
わあ…! うふふ、乾杯! ねえ有頂、覚えてる? 貴方前に「フルーティな日本酒とか訳分からん」って言ったのよ。
(ちりん、とグラスがなる。私はつい随分と前の話を思い出して、それを肴にちびりとお酒を飲んだ。するりと喉を通り、にわかにお腹で熱を発する。うん、美味しい。)
日東寺・有頂 2021年2月6日
あ〜ん?
…そがん顔すりゃオイが言う事聞く思うたら大間違い〜〜(細目を下ろし見え透いた口をきく。勿体ぶる途中で笑みを溢してしまいながら、夕辺に串を持たせてやった。)ほれ。また頼むけん、くうてくうて。トロットロよ。(そうなのだ。ここんちのうずらと来たら半熟通り越して液状なのだ。驚くそばからめっちゃまろやか〜な味わいに痺れると良いのだ)
(同じくちびちび含みながら、兄さんの熟達した手捌きを観察する。クリスマスの深夜に敢えてのコレ。ハタチのカップルにしちゃあ熟れてるよな俺達ウン。追加でピーマン焼きと卵とレバ頼んだ!)
ん〜〜こん卵は…タレに漬け込んで味付けてあるんかもな。へっへ。じっさい今でも訳わからんばい。米ん酒が果実味ある〜てさあ。(横目を向け犬歯を剥く)良く覚えてんな。
佐々・夕辺 2021年2月9日
う。
や、やっぱり駄目かあ~~……って、え?(手には串)え!?(有頂と串の間を驚いたように視線が行ったり来たりして、おずおずと串を口に含んだ。卵を一つ噛み割ると、とろりとした黄身が溢れ出て)
! ~~~~!!!
(藍目が煌めく。おいしい!もぐもぐと食べながら思わずお酒に手が出る。ぐいっといい塩梅に一口。美味い。鳥の卵ってこんなに美味しいのか。もぐもぐもぐもぐ、ごっくん。)
有頂!これすっごく美味しいわ! あ、お酒のお代わり下さい!
(続けて二個目もちびちび食べる。美味しい。)
――ふふ、そうよね。もとはお米なのに果実味だなんて。…なんだかおかしくってね、覚えてたの。其の時にフルーツの注文も受けたから。
……あの頃の私たちに、今はこうなるんだよって言ったらどんな顔するかしら。(うずら卵の最後の一個を口に含み、不毛な問いを口にする)
日東寺・有頂 2021年2月12日
やろ〜〜うまかやろ!
(為てやったりと俺は笑った。夕辺の反応は俺が描いていたそのもの以上で、可笑しいやら愛おしいやら。お代わりと聞けばセルフで注いだ水グラスを夕辺の斜前へそっと置く。お決まりの「これ飲みながら酒飲めよ」だ。やってきた女将さんが次にすすめる一杯は、福島の純米酒『廣戸川』である。燗がオススメとのこと)(俺が食うてるのは火入れ絶妙のレバーですね。串から3つ瞬く間に腹ん中だ。)
フルーツの注文。「沖縄のなんかすごいマンゴー」な。(串入れに1本2本と挿しながら、俺は当時の彼女を甦らせた。複雑な色を曝けては押し隠し、惑い続ける女。そうさせて悦びを得る男の事も。)
… どうだろうな。互いに驚いてみせて、案外スンナリとしてんじゃねえか。
佐々・夕辺 2021年2月16日
ええ、とっても美味しいわ!黄身がね、黄身が、とろって!凄いわ、どうやって茹でたらこんなにとろとろになるのかしら……(聞いてみたい。聞いて、宿の厨房に教えたい。でもきっと企業秘密だろうし。むむむ)あ、ありがとう。(思案の隙に置かれた水のグラスに、相手を見上げた。いつもそうだ。私が飲みすぎないように、適度なところで水を出してくれるのだ。思考を冷やすように一口いただく。其の間にお酒が届く)
(くすくすと笑った)
そうそう、沖縄のなんかすごいマンゴー! あの後ちゃんと調べて出したのは我ながら偉いと思ったわ。偉いでしょ?(はつの串を取り、もぐり。……これも美味しい!瞳を輝かせる)ちゃんと他の高級フルーツも手配してあげますからね。
……すんなりと。そうかしら。貴方はそうかも知れないけれど、私は混乱してお布団に隠れそうだわ。
日東寺・有頂 2021年2月19日
へっへ。ど〜〜してやろか。
(七味をふっかけたセセリを犬歯で引き抜くと、俺は厨房の店主を指差してみせた。てんてこ舞いの焼き手さんの傍ら、涼しい顔して漬物を刻んでる女将の姿だ。宿でも食えたら嬉しかばい、と夕辺に細目で笑いかけ「聞いてみ?」と言外にのせた。)
(ちゃあんと水ば飲んで良か子ね〜。よしよしと勧めのぬる燗を徳利からお猪口へ注いでやり、俺は升に残った冷酒をグラスにうつして息をついた。眠気は鳴りを潜めちゃあいるが微睡むような安穏に身を委ねている。この人を、己自身を我欲のままに翻弄した日々があり、そいつを懐かしんだりする。遠い昔でもねえのに。)(またマンゴーでもいいんだけどな・・)
はっは。一緒に潜って納得出来るまで教えこんでやるよ。こうやって、こん男のものになるんだってな。
佐々・夕辺 2021年2月22日
どうしてかしら……え、ええ?お、教えてくれないわよ!そんな、でも、(指さした其の意図に気付くとあからさまにうろたえた。教えてくれるだろうか? でも、迷惑だって思われたら? …最終的に勝ったのは、酒の勢いで。)
す、すみません!!このうずら卵、どうやって焼いているんでしょう!?
(一息に吐き出して、でもすぐに有頂の陰に隠れるようにずれた。だって、何か、やっぱり…怖いし。)
(尻尾がぴるぴる震えている間にお猪口がお酒で満タンに。耳をぴんと立てると、そっと手に取ってくいと一息に呑んだ。)
あ。やらしいこと考えてるんだ。
(からかうような酔った視線。にやりと笑って相手の胸元をつんつん突つく)
――で、やらしいこと言うんだから!もう!クリスマスプレゼントあげないわよ!?
日東寺・有頂 2021年2月25日
(キョトンとした女将さんがやってきた。スナックのママとママ彼の常連コンビが隠れた夕辺を和んで見守る優しい世界。女将さんはのほほん、ああうずらは○分茹でたら漬けダレに漬けて○時間云々と頓着無う教えてくれよりました。)
(その間も俺は悠々、狐とこの世界の織り成す絶妙なチグハグを楽しんでいる。俺の世界。俺の住処。俺の縄張り。俺のコミュニティ。俺を構成する僅かばかりの要素。そのど真ん中に異世界の女が腰掛けている。戸惑いながらも馴染もうと努め、食い違うようで不思議と即していくのだった。然して彼女は俺のあ〜んな欲求にも順応しt)
やらしいこと?(指の襲来に眉が跳ねた)あ〜そうね。厭らしいことば考えとったさ。(続くお叱りにゲハハと笑うて俺は降参する)ヤダヤダ〜プレゼント欲しかです堪忍(グラスを置く)そういやあ、オイもあといっちょあんのよ。プレゼント。そいと頼みごと。
佐々・夕辺 2021年3月1日
えっ。(有頂の後ろに隠れていたら、女将さんが教えてくれた。びっくりしながらもうんうんと頷いてしっかり頭に叩き込む。茹でて漬けダレに漬けて……漬けダレは宿独自のものが良さそう。其の辺りは厨房に丸投げしよう。)……。あ、ありがとう、ございます! (ゴン)あだっ… (勢いよく頭を下げたら卓に頭をぶつけた。額をさすりながら)う、有頂。教えてくれたわ。ああいうのって企業秘密とかじゃないの?(丸い目をいよいよまん丸くして言う。)
――って、やっぱりやらしい事考えてたんじゃない! そんな人にはですね……(ごそごそと鞄を探る。出てきたのはレモン色のマフラー。ふわり、と相手の首に巻いて)これでじゅうぶ……え?
も、もう一つ!? そんなの聞いてないわ、どうしよう!私、このマフラーしかないわ! …頼み事?
日東寺・有頂 2021年3月6日
ブッ(うずら講習会を体当たり芸で締める夕辺。冷酒噴く俺。)大丈夫と?企業秘密。やろうけど、お前が同業にゃあ見えんかったとやろ…(噎せながら小さな額を覗き見る。赤うなっとーし。幼児かよ。忍び笑いを洩らし冷えたお絞りをあててやるのだ。)ほれ、(手拭い片手に向き合うた俺を、君色の春が迎えた。)
…… おう。ありがとう。
(愛している。愛されている。夜更けに二人肩並べ、心なしか灯りを受けて。温かな店で。プレゼントのマフラーに包まれる。)
(これは何だ。これらは何だ。ずうとあるのか。阻まれねえのか。そんなわけない。そんなわけ無いんだ。)
(だからもう一つ、結び目をつくろう)
これだけでいい。(レモン色から梅香が纏わり、恍惚としながらも揺るぎなく思う。一刻も早くこうするべきなのだと。摘んだリングを、藍色に呈した。)
結婚して。夕辺。
佐々・夕辺 2021年3月6日
(絶句して、暫し)
……私で、良いの?
いつか貴方を食べてしまう女よ。(違う)幸せには出来ないかも知れないわ。(違う、)………(こんなことが言いたいんじゃない。黙り込んで暫し。上げた顔、目じりから雫がつうと落ちて)
……其れでも良いなら、私、貴方のお嫁さんになる。……なりたい。
(リングを持つ手に、手を重ねた)
日東寺・有頂 2021年3月9日
(あらゆる感情を嵐とし、口にする言葉を凪とした女の顔をみる。平然と終えた俺はと言うと、ニヤついた奥で歯茎がグラつき出すのだった。まじか。嫁さんなってくれるの。)
(そうして必死の思いで眼輪筋をキープする。ガタガタに崩れて溢れそうな瀬戸際で食いしばる)
お前が(鼻を啜る)
お前がいいよ。
(当たり前のように声は震えた。重ねられた手指をがむしゃらに捕らえて、握りこむ)
佐々・夕辺 2021年3月9日
(泣いてるの? ――笑っているのに、どうしてか相手が泣きそうに見えて。握られた指がほんの少し痛んだけれど、そんな事はどうでも良かった。私の目の前はすっかりと揺らいでしまって、雫が次々と零れ落ちる。)
――うん。(私がいいと)
(私がいいと言ってくれる。妖としての私さえ受け入れてくれる貴方)
私も、貴方が良い。有頂がいいの、有頂じゃなきゃ嫌。
……ありがとう…
(二人重ねた手にぽたぽたと涙を落としながら、精一杯笑って見せた)
私、…いま、世界で一番幸せだわ。
日東寺・有頂 2021年3月13日
へへ。へ、へ。へっへ。
(ぐらつくままに笑い続けた。華奢な手骨が軋めども抗わぬ女。我情のままに抱いては宥め賺す男。「夕辺と彷徨うていい?路を逸れていい?きっと真っ直ぐには歩けない」)
(これで、これからも、このままだ。)
お前。俺の、嫁さん。
(安堵を万感が押し流す。一口ごとに肺がやぶけ胃腸が灼けつき血肉が融解する。人の形が保てぬ程になる俺を、唯一留めるお前の)
今よりもっと。幸せにするよ。
(落とす涙に、嘯いた)
佐々・夕辺 2021年3月13日
何、笑ってる、の、よ。泣きそうな、顔して!
ふ、ふ、あは…!
(泣きながら笑っている。一緒に笑いたいのに、涙が一向に止まってくれなかった。其れでも一緒に笑いたかった。)
(あの日雨にさえぎられてしまった答え。問われれば、きっと言った。私が手を引くって。真っ直ぐ歩けなくても、前に歩ければいいんだって。)
そうよ!
私はいまから、貴方のお嫁さん!
(貴方がいるから、ご飯が美味しい。其れはきっと幸せな事なんだと思う。貴方の肉を食べるから、という意味だけじゃなくて。貴方がいるから。貴方と食べるご飯は、とびきり美味しいから)
これ以上幸せになってどうするの? 私……死んでしまうのかしら。
日東寺・有頂 2021年3月15日
へっ、へ、へ。しょんなかよ。楽しかやけん。
(出会いの廊下では彼女に巡る円環を思った。ここに夕辺を遺し、今もなお輪る愛と言う名の循環だ。俺は胸を打たれたもんだった。そんで死ぬほど羨ましかったんだ。だから、)
おう。俺はお前の夫。
今日この日から、おわりが終わっても、ずうと。
(己を差し出し俺もそこへ割り込んだ)
(「なにアンタこんなとこでプロポーズ〜?」ベソかきあう所へ女将さんが呆れてやってきた。え〜OKしちゃったの?前掛けで手を拭き祝いの酒を見繕うてくれる。いやもう夕辺飲めないんで・・・ 常連カップルも一見さんもそっと傍観を決め込んでくれる。)
日東寺・有頂 2021年3月15日
(俺は今、至るべき一つに至ったのだ。手に手を重ね女の泣き笑いを目の前に契を結んだ今が、絶頂ならば。『夕辺の夫』を手に入れたいま。この頂きで。死ねたなら?)
(馬鹿な。涯は未だ。)
しねないよ。
(泣け。そして笑え。俺をかてとする毒を寄越せ。そうして輪りつづけよう。)
日東寺・有頂 2021年3月15日
(生きろ。お前をかてとする命で生きろ。そうして輪りつづけよう。)