開条・セサミ 2021年1月27日
報告者:Dr.WD
タージューン海戦において、弊社が新世界学園に提供している『カプセライザー計画』テスト機に、奇妙な事象が発生した。
出撃時は弊社が開発した1号機『ドン・キホーテC3』だった機体が、帰投後はその躯体を大きく変化させていたのだ。
解析の結果、本社から提供されたシステム『JUKE BOX』による機能拡張の一種と見られるが、『JUKE BOX』はブラックボックスと化している為直接的な原因を探ることは難しい。
ただ、整備スタッフから同時期にテスト機の『学友』――いわゆる友軍機が、敵の新型機と交戦し撃墜されたという報告が入っていた。
もし、それがテスト機の思考回路に何らかの影響――我々からすれば『感情』と呼ぶべきものを揺さぶり、このような変化を起こしたのだとすれば……実に興味深い。
より詳しいデータの収集を行うこととする。
戦闘データに関しては、現在収集し放題なのだから。