【RP】UDCオブジェクト『ポリへドロン』調査記録
トリテレイア・ゼロナイン 2021年1月11日
参加者
トリテレイア・ゼロナイン
鏡島・嵐
ダイス表
赤ダイス
1 好きな世界
2 アルダワ魔法学園 or デビルキングワールド
3 UDCアース or カクリヨファンタズム
4 スペースシップワールド or ダークセイヴァー
5 アックス&ウィザーズ or クロムキャバリア
6 好きな世界
7 キマイラフューチャー or アポカリプスヘル
8 サムライエンパイア or ヒーローズアース
9 アリスラビリンス or グリードオーシャン
0 好きな世界
青ダイス (こちらのダイスで陰陽道の五行に基づき場所の方向性を決める)
1 木
2 火
3 土
4 金
5 水
6 木
7 火
8 土
9 金
0 水
【ルール】
参加者A ダイスを振る→97を出す
参加者A【1/10】アリスラビリンス or グリードオーシャンの火に纏わる場所に到着したRPを行う。
(燃え盛る船の上でも、温かいご馳走が並べられたお食事処でも。火に纏わる限り発想は自由)
参加者B【2/10】RP
参加者A【3/10】RP
~~~~以下省略~~~~
参加者A【9/10】RP
参加者B【10/10】転移のRPをしつつダイスを振る→64を出す
参加者B【1/10】好きな世界の金=金属に纏わる場所に到着したRPを行う。
参加者A【2/10】RP
~~~~以下繰り返し~~~~
※前の世界+属性と同じ出目だった場合
①『全く異なる世界の別の場所』として描写
②「同じ世界の、別の場所」に転移したとして描写
③なぜか転移が行われなかった
のいずれか
適宜修正の可能性アリ
────────────────────────────────
接触した対象を取り込み、極めて短時間の内に様々な世界への転移を疑似体験させる謎めいた36面体のUDCオブジェクト:通称『ポリへドロン』。
「グリモア」との関連、猟兵を介さぬ異世界技術との接触……UDC組織のとある支部では様々な可能性を秘めたこの物体を日夜研究し続けている。
猟兵としてその研究に協力することになったとある少年と戦機。
果たして一人と一機に待ちうける擬似体験とは如何なるものになるのだろうか……。
※要するに
①ダイスロールで世界とテーマを決める
②それに沿って一定期間RPをする
……の流れを繰り返すRPスレです。
────────────────────────────────
●UDC組織から送付された資料
◆UDCオブジェクト No.3618
◆UDC危険度:中
◆収容状況 :高
◆収容プロトコル:UDCオブジェクト No.3618は現在UDC機関、■■支部研究施設の■■番保管庫に全て収容されています。移送などで接触が必要な際は遠隔操作式のロボットアーム等、自我が無い非生物や機構を介して行ってください。
◆説明:No.3618は縦、横、幅、5cm×5cm×5cmの材質不明の36個の36面体です。現在、『ポリへドロン』と呼称されているこのオブジェクトに試行されたあらゆる手段での破壊は不可能という結果が出ています。
このオブジェクトの異常性は生物、非生物を問わず自由意志のある存在が接触した場合に発現します。
接触した対象はその場から瞬時に完全なランダムな場所へ転移、一定時間の間その場所で過ごし、所持したままのオブジェクトの発光と共にまた別のランダムな場所へ転移を続けるという体験を経験します。この状態となった対象が転移を拒否する、若しくは心神喪失状態となった場合、転移が停止し肉体が現実世界へ帰還します。また、転移先での肉体の欠損が現実世界へ反映された事例は確認されておりません。
なお、転移していた際の対象の主観的な時間経過と現実世界との時間経過には誤差が存在し、およそ十万分の一秒との調査結果が出ております。エージェントが主観時間で一週間の転移現象の調査を行ったにも関わらず、実時間では1秒も経過していなかったことから判明しました。
転移する場所の範囲は我々が把握している地球だけでなく、猟兵がダークセイヴァー、アルダワ学園、スペースシップワールド等のコードネームで呼ぶグリモア猟兵の力で猟兵のみが転移することが可能な別世界も含まれています。
猟兵が接触し転移した際『見覚えがある場所に出た』という調査事例も報告されており、以上の現象を踏まえ調査に参加した猟兵から『接触対象の記憶を読み取る超高性能な疑似体験、シュミレーション装置』ではないかとの見解が示されています。
ただし、世界コードネーム:クロムキャバリア・デビルキングワールドを訪れた事の無い猟兵やエージェントがその世界の雑踏に出るという事例も報告されており法則性の解明には現在も至っておりません。
●第5次調査計画:転移体験中に邪神クラスのUDCに接触、心神喪失状態となったエージェントに代わり以後は猟兵を調査の主体とする。
多数の世界への転移経験を持つ猟兵のツーマンセルで一つのオブジェクトを担当。同時に接触するすることで不測の事態への対処能力の向上を図る。転移空間内部ではユーベルコード及び、対象の装備や所持品は『イメージすれば瞬時に出現する』ことが判明している為、特別な装備は不要と判断する。
一定時間の調査の後、猟兵個人の所感をレポートで提出を予定。
「まあ、ちょっとスリリングな冒険と思っていいんじゃないかしら? 私なんか猟兵でも無いのに雪景色のサクラミラージュでお花見が出来たんだから。しかも念じれば中身入りのお財布も出てくるから実質タダ酒よ、タダ酒! ……その後で転移したら酔いが何故か無くなった挙句にサバンナでライオンに追い掛け回されたけど……」
…………A教授のメモより抜粋
────────────────────────────────
上記の設定を元に「世界を股にかけて擬似的に旅をしてみよう」という趣旨の企画です。
▼入室(ごきげんよう)
▼離席中(ちょっと失礼)
▼置きレス(今宵はここまで)
▼退室(ごきげんよう)
1
鏡島・嵐 2022年2月22日
【8/10】
……おれ必要かなあ、コレ。
(機械の面目躍如とばかりに多様なバリエーションの声で劇を盛り立てる機械騎士を横目に嘆息する。もう全部彼に任せても善いのではとちらと諦観が掠めたが)
いや、ここまで来たらやるしかねーよな……!
(さりとて引き受けたからには自分もリスクを負うべきと思い直し、劇に臨む渡り鳥)
『父さんがくれたあのお菓子が“チョコレート”……?』
『でも、あの菓子があれば、村の評判だって上がる。祖父ちゃんだってもっと元気に過ごせるかもしれないんだ。だから……』
(道化師の演技指導の甲斐あってか、それなりに様になる主役の声。元々の美声との相乗効果もあって、ある種の感動をも聴衆に呼び起させるほどであった)
鏡島・嵐 2022年2月22日
「へえ……ただ苦いだけと思ってたけど、そういう食べ方もあるんだねえ……」
「酒のつまみになるのか……ちょっと試してみようかな……」
(機械騎士の解説で、聴衆の一部――主に成人男性――が好奇の目を手の中のチョコレートに向ける)
『なるほど……確かにこの苦味、果実水と合わせて食べれば、なかなか美味しいかもしれないな……』
(劇の科白としては正直どうかと思うほどに露骨な謳い文句を、それでも情感たっぷりに読み上げる渡り鳥)
「……この苦いの、果物といっしょにたべたら、おいしいの?」
(それにつられて、半信半疑の目でチョコと果実水を交互に見比べる子供達。
少々強引ではあるが、ここまでは筋書き通りに所期の目的を達しつつある。あと一押しがあれば、と言ったところか)
鏡島・嵐 2022年2月22日
『くっ……何だこの獣は!? 見るからに凶暴そうな……コイツを倒さないと俺は村に還れないってことか!?』
(獣の着ぐるみと対峙する主人公役の機械妖精の動きに合わせて科白をなぞる渡り鳥。
“実際に自分自身そんな猛獣と対峙したらきっと肝を潰す”という想定が脳裡を掠めたせいかどうかはわからないが――ともかく、その演技は機械騎士のそれに負けず劣らず迫真のものであり)
『でええぇぇいッ!』
(妖精ロボの動きが剣を振る動きに合わせ、裂帛の気合を上げる。
その一撃が見事にクリーンヒットし、這う這うの体で退散するジャガーに、一部の子供たちから歓声があがった)
『や、やった……! これで、このカカオの実を村に持って帰れば、皆にチョコレートを食わせてやれる……!』
(感動に打ち震える主人公を演じる。
あとは締めくくりのシーンを残すのみだ)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年2月26日
【9/10】
迫真の演技でしたよ、鏡島様……!
さあ、エンディングの演奏をお願いします。
(舞台袖でサムズアップをしながら小声で賞賛を送る機械騎士。
神妙な音楽を道化師が奏で始めると同時、劇は終幕へと至る)
『こうして若者は大冒険の末にカカオの実を持ち帰りました。そして異国の菓子のチョコレートで財を成し、家族や村人達と末永く幸せに暮らしましたとさ。 ……めでたしめでたし』
(舞台に整列させた役者の機械妖精達にお辞儀をさせると、観客席から拍手が響く。台本の中身は凡庸なれど、機械妖精の操演や道化師の演奏、そして渡り鳥の美声による熱演で中々に見れるモノに仕上がっていたらしい)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年2月26日
「さあさあ、お客様! ご覧いただきありがとう御座います!」
(太鼓腹を揺らし観客達の前に出て来る商人・王。猟兵達が客寄せをした以上、ビターチョコレートの不良在庫を捌けるかどうかは彼の口上に掛かっていた)
「先程の劇で登場した“びたーちょこれーと”こそが我が店で販売している商品! 大人やその仲間入りをしたい坊ちゃまお嬢様方にお勧めしたい異国の菓子です」
「今ならその“びたーちょこれーと”が三割引きのお値段でお買い得! 更に来週、そのちょこの包み紙を店に持って来ていただければ主人公が口にしていた甘い“ちょこれーと”商品の割引券とさせて頂きます!」
トリテレイア・ゼロナイン 2022年2月26日
「甘い酒や菓子と合わせると美味いし、試してみてもいいかもな」
「僕、結構好きだよこの味」
「え? 変わってるな、お前…。でも、甘い“ちょこれーと”が入荷する時におまけしてくれるならいいかもな!」
(観客席の老若男女の反応は様々であったが、おおむね好意的と言って良いだろう。商品の棚に鎮座するばかりであったビターチョコレートを興味津々といた様子で手に取ってゆく)
「ああ、お買い上げありがとうございます! ありがとうございます! 折角です、少しおまけしちゃウ!」
……一時はどうしたものかと思案しましたが、何とか力となれたようですね。
(初めの頃の閑古鳥が鳴くような状態からは雲泥の差。俄かに忙しくなって泣き笑いしている王の様子に安堵する機械騎士。
今回のびたーちょこれーとの商いは割引の影響で損が出ているだろうが、次の機会に甘いチョコレートを入荷すれば容易に取り戻せるだろう)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年2月26日
さて、私達はそろそろお暇して……。
「ああ、旦那さん、お兄さん! ちょっとお待ち!」
(きびずを返そうとした猟兵を呼び止めたのはナマズ髭を機嫌よく振るわせる満面の笑みの商人の男。手にはなにやら包み紙を持っている。)
「二人のお陰で大損しなくて済んだヨ! 感謝してもし足りないし、せめてもの感謝の気持ち、受け取って頂戴ネ!」
(ずいと差し出されたモノは商品の棚で一番高値であったビターチョコレートの詰め合わせであった)
「たしか、異国の風習の“ばれんたいん”では感謝の気持ちを込めて言う台詞があるのよネ?
えーと、たしか……『はっぴーばれんたいん!』」
ええ、ハッピーバレンタイン、王(わん)様。
チョコレート、有難く頂戴いたします。
(愛嬌があるのか無いのかどうにも微妙な顔ではあったが。満面の笑みの商魂逞しい男の感謝の気持ちを丁重に受け取り、機械騎士は頭を下げるのであった)
……道中食べていきましょうか、鏡島様?
(無効票)
鏡島・嵐 2022年2月27日
【10/10】
おう、報酬代わりに貰っとく。どうもな。
そんじゃハッピーバレンタインだ、王(ワン)のおっちゃん。
(ひらひらと手を振りながら、店を離れてゆく)
……そうだな、せっかく貰ったんだし、転移まで食ってるか。
(言いつつ、受け取った詰め合わせの封を開け、おもむろにチョコレートを一つ取り出して口にする)
うーん、やっぱ苦ぇ。まあ、ビターはそこがイイんだけどさ。
おれとしちゃ牛乳が欲しくなるな……まあ、酒を試してもいいんだけど。
(小さく笑いながら、ぼちぼちと詰め合わせを攻略する)
鏡島・嵐 2022年2月27日
にしてもさ、人形劇みてえな芸当も慣れてんのなアンタ。機械の面目躍如ってトコか。
本職じゃないアンタであそこまでやれるんだから、ウォーマシンで役者が本業の人はもっとすげえんだろうなあ……。
(想像していると、きらきらと虚空に輝くものが現れる。それを認め)
おっと、時間か。んじゃこれは一旦お預けっと。
(残り少なくなったアソートをいったん懐に仕舞い)
……さーて、次はどこに出たもんか……?
鏡島・嵐 2022年2月27日
【キマイラフューチャー/木(雷)】
(光が収まると、そこは近未来的な内装の建物の中だった。広い空間に、いくつか展示物らしきものがそこここに置かれており)
……キマイラフューチャーか。なんかのミュージアムっぽいけど……、
「うわあ、なんかビリビリが指先に集まってくるー! ふしぎー!」
「ああ、原理はよくわからんが、すごく映えるな! えっと、カメラカメラ……」
(声のする方に目を向けると、小さな人だかりができている。その中心には、放射状に紫色の光を発する透明な球状のオブジェがあった。
一人のキマイラがその球体に手を触れると、それに反応してか、球の中心から光が触れた手に向かうようにグネグネと伸びる。
所謂“プラズマボール”と呼ばれる装置である)
あー、なんか科学系の博物館で見たことあるな。ちっこいのはインテリアで売ってるときもあるし。
……人だかりが出来てるってコトは、最近ココじゃああいうのが流行なんかな?
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年2月28日
【2/10】
キマイラフューチャーは流行の移り変わりが激しいですからね。
有名な投稿者が科学系の動画を配信してブームになっているのやも……。
(仔細は分かりかねますが、と肩を竦めてみせる機械騎士。
完全に流行りに対するアンテナの感度が低い悲しき人間の反応である)
見た所、確かに単純な“プラズマボール”でしょうか?
正しい知識とある程度の技術さえあれば作れるインテリアです。
コンコンコン……システムフラワーズから産出された奇天烈な機械がキマイラ達の手を離れ暴走……等と言った事態にはならないでしょうし、その点で言えば安心ですね。
……あれがプラズマボールに似た“何か”である可能性が拭えないのがこの世界の恐ろしさですが。
(杞憂とも言える懸念を口にしつつ。
まさか産出された物を仕組みも判らず展示はしていないだろう。
そう判断しているのか、ガラスの中で踊る雷光に目を輝かせる住人達の様子を翠目を細めて見守っている)
(無効票)
鏡島・嵐 2022年3月2日
【3/10】
ふーん。素人が触ってもちょっとやそっとじゃトラブルは起きねえ、ってコトでいいんだよな。
どういう原理で動いているかは……流行りとか関係なく追っかけてる奴なら知ってるんじゃねえかな。そういう奴が動画とかで配信してるなら、ある程度は広まってもおかしくねえはずだ。
……まあ、流行り廃りが激しいトコだから、すぐに忘れられちまう可能性が大だけどさ。
……む?
(見ていると、白衣を着た一人のキマイラが人だかりの中心に立ち、マイクを持っている。その正面には、デバイスを構えている別のキマイラの姿。
白衣のキマイラは、そのデバイスに目線を合わせるようにしてポーズを決め)
鏡島・嵐 2022年3月2日
『皆さんこんにちはー! いつもチャンネルご視聴ありがとうございまーす!
“Dr.レオのエレキMANIAX”、オフ会を兼ねた今日の放送では、この“プラズマボール”でいろいろ面白いことをやってみようと思います! どうか最後まで、お付き合いよろしくでーす!』
(猟兵である自分たちが目立たぬよう、物陰から様子を見つつ)
……中にはああやって、ひとつのモンの魅力を追いかけて動画配信してる奴も居んのな。
キマイラとしちゃあ変わり者かもしれねえけど、おれはそういう奴にも頑張ってほしいって思うな。
何か一つの魅力に惹かれてるって点では、おれもああいう人たちとあんま変わんねーしさ。
(旅に魅せられている渡り鳥なりに、感情移入できるところがあるのだろう。柔らかい視線で、番組の進行を見守る)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月8日
【4/10】
己の嗜好や趣味、興味を探求する事は誰もが持つ欲求。
かく言う私も、騎士の御伽噺の蒐集には余念がありませんが……。
ああした動画配信などの形で“己が興味を持つモノ”を他者に広く伝えよう、とするのは並大抵の熱意ではありません。
(渡り鳥よりも更に大きな巨躯を縮こまらせながら物陰から覗き)
放送を見て、その分野に興味を持つ後進の方も生まれる事もあるでしょう。そして、更にその方が発展させ……。
そういう意味では、彼らは“先導者”と表現出来そうですね。
(軽妙な語り口で周囲を盛り上げながらプラズマボールの説明をする白衣のキマイラ。その姿を感嘆の感情を込めつつ見つめ)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月8日
『すごーい! 光った!』
『近づけただけで光るなんて…どうなってるの!?』
(生放送は進行し、次々と科学実験染みたパフォーマンスが行われてゆく。今は白衣のキマイラが手にした蛍光灯をプラズマボールに近づけ、電源も無しに発光させる実験のようだ)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月8日
良くこの世界で『蛍光灯』を……何処から調達してきているのか。
(驚く機械騎士。ある程度の化学知識を己の電子頭脳内で解凍した上で観覧しているらしい)
原理の説明は省きますが、あの実験は紫外線を可視光線に変換する“蛍光灯”でないと光らないのですよ。
他の照明機器……鏡島様の世界ですと例えばLED照明でしょうか。そういった物は発光の原理が違うのです。
(身振り手振り交え渡り鳥に説明する機械騎士。つい、と視線を動かせば、参加者用と思われる沢山の種類の細長の照明器具が並べられている)
果たして、その事を了解済みで用意しているのでしょうか…。
(悲観主義のきらいあるのか。案ずるように実験の様子を眺め)
(無効票)
鏡島・嵐 2022年3月9日
【5/10】
(友人がどこか不安げに見守っているのに気が付き)
……なんか心配してる? 事故でも起きるとか。さすがにヤバそうなら止めに入った方がいいかな?
まあ、おれはこっちの方面は素人だから何がヤバいのかってのがまずわかんねーんだけど……。
(機械騎士の懸念が伝染ってしまったのか、不安げに眉を顰めて実況を見守る渡り鳥)
「あれー? こっちの電気は近づけても点かないよー?」
「おっと、いいところに気が付いたねー。実はどんな電灯でも点けられるってわけじゃないんだ。こっちの電灯と向こうのでは発光の原理が違っててね……」
「ふーん……難しくてよくわかんなーい!」
(流石に電気工学的な専門知識は子供にはハードルが高いようだ。とっかえひっかえ電灯を近づけ、点灯するしないに一喜一憂するのが関の山のようであり)
鏡島・嵐 2022年3月9日
まあ今のところは大丈夫だろ。
……とは言え、ああいう配信者って、人気取りのために危ねえ橋を渡るような真似する奴もいるからなあ。
そういうことになりそうなら、止めてやらなくちゃいけねえかもな。
(ギャラリーに子供がいる状況で無茶はさせられないしな、と言葉を続け、成り行きを見守る渡り鳥)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月10日
【6/10】
ふぅ、上手く説明できているようですね。
生放送で説明に詰まるようなアクシデントなど起きなければ良いが、と懸念しておりましたが私の杞憂だったようです。
(軽妙な語り口で淀みなく聴衆と視聴者に説明を行う白衣のキマイラ。事前に用意していたらしきフリップも交えてのその姿は如才ない。その様に安堵するように胸を撫で下ろす)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月10日
ええ、功名心や自己顕示欲という物は素晴らしい成果を齎す原動力ともなりますが過剰なそれは己や周囲に災いを齎します。
なにより、その様を配信するという事は嫌が応にでも周囲に影響を与え得るという事。人々の規範となるような行動を心掛けて欲しいものです。
(騎士という模範的な行動を求められる存在を自認している故か、所謂“炎上”などを用いたパフォーマンスに思う所あるらしい。アイセンサーを険しく細めて友人の言葉に頷くウォーマシン)
その点では現状、彼の生放送は安心して見ていられますね。
(視線を実験に戻し、細めていた眼光を緩める。どうやら眼前の白衣のキマイラは機械騎士のお眼鏡に叶った模範的配信者らしい)
(無効票)
鏡島・嵐 2022年3月11日
【7/10】
(機械騎士の言葉に頷きながら)
だな。少なくとも炎上までして注目を集めたいってわけじゃ無さそうだ。
このまま最後まで上手くいけばイイな。おれらにもいい息抜きになるしさ。
「はーい、皆さん一通り試してもらえたかな?
次はちょっとだけ危ない実験をしてみます。よい子のみんなは、真似する時は大人の人と一緒にやるんだよ? お兄さんとの約束だ」
(一段落したところで、新たな実験に入ることを告げる白衣の配信者。
軍手を穿き、徐に一つのプラズマボールを台の中央に置いた。その上から一枚の金属箔を包むように重ねていく)
鏡島・嵐 2022年3月11日
「こうすることで、このボールから電気をこのホイルに溜めることが出来るんですが……」
(配信者の説明が続いている間に、その陰からとことこと台に近寄る子供が一人。
興味を惹かれたように、無造作にプラズマボールに手を伸ばそうとしている。説明に夢中で、配信者は未だ気付いていない)
……ッ、マズい! なんとか出来ねえか……?
(電気工学には明るくない渡り鳥でも、今不用意にあの状態のプラズマボールに触れるのは危険だということは勘で察せられた。
とは言えこの状況で自分たち猟兵がしゃしゃり出てはもみくちゃにされて実験どころではなくなる。なんとか陰から手を回して危機を回避できないかと、傍らの機械騎士に目配せし)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月15日
【8/10】
確かに、ここキマイラフューチャーでは猟兵とバレてしまうと中々腰を落ち着ける事は叶いませんね。
このままゆるりと実験を眺めて参りましょう。
(頷きを返しながら穏やかに推移を見守る機械騎士であったが)
……!?
確かにあれは不味いですね……!
(渡り鳥の言葉に目を剥くようにアイセンサーを明滅させる。
視線の先の子供がプラズマボールに手が届くまであと少し。放電を考えれば一刻の猶予もない)
確実性を採るなら乱入するのが一番なのですが……!
(ウォーマシンとしての合理的判断であれば即刻そうすべきと電脳が告げる。しかし渡り鳥の言いたい事も騎士として理解は出来ており)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月15日
……ええぃ、儘よっ!
(逡巡は機械故の高速演算で一瞬。
おもむろに虚空から外套を取り出し己と渡り鳥に被せ、光学迷彩を起動し周囲の風景に溶け込ませ)
耳をお塞ぎください!
(おもむろに躯体に備わった格納銃器を展開し発砲する。
外套越しに、くぐもった騒音が周囲に鳴り響いた)
「なに、なに、何の音!?」
「銃声!?」
「……あ! 君、近寄っちゃ駄目だよ!」
(突然の物々しい音に驚く聴衆のキマイラ達。
そして音の元を探していた白衣の配信者は、同じ様に驚き硬直していた子供に気付いて注意を促した)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月15日
……どうやら、最上の結果を引いたようですね。
銃声とはっきりわからぬ様、弾痕も弾丸も残しませんでしたので、謎の騒音として処理出来るでしょう。
(至近距離から放った銃弾、それを己の装甲の一番厚い箇所に食い込ませ証拠隠滅を図った機械騎士。光学迷彩を起動した外套からは触手状のアームが伸びており、白衣の配信者が気付かなかった際の二の矢として考えていたようであった)
https://tw6.jp/garage/gravity/show?gravity_id=134176
さて、見物を続けるには少し場所を移動せねばなりませんね。
物音を立てぬよう気を付けましょう。
(硝煙の匂い籠る外套内部に囁いて移動を促し)
(無効票)
鏡島・嵐 2022年3月16日
【9/10】
ちょ、無茶すんなあ……!
(咄嗟のこととは言え、自分で自分を撃つという判断を躊躇なく実行した機械騎士に、ただただ驚愕する。驚きがもう少し大きければ、光学迷彩も意味を為さないほどの大声をあげていたかもしれない。
深呼吸を一つして、冷静さを取り戻し)
……身体張ってくれてどうもな。
あっち側に移動するか。もう少しで終わりそうだし、それでやり過ごせるだろ。
……冥王の御手よ、闇の帳よ、円環為して我が身を晦ませ。
(小声で囁きつつ、UC《いと麗しき災禍の指環》を起動する。虚空に溶けるように消える渡り鳥の姿)
鏡島・嵐 2022年3月16日
(忍び足で音を立てずに移動し、部屋の出口から一番遠い柱の影に隠れたところで、UCを解除する)
「……というわけで、今日の“Dr.レオのエレキMANIAX”はこれにて終了となります。
面白かったと思って頂けたら、高評価とチャンネル登録の方、よろしくお願いしまーす! それじゃ、ごきげんよう~!」
(最後の実験を終えて、白衣のキマイラがお決まりの文句と共に配信終了を告げる。居合わせたギャラリーからぱちぱちと拍手が起こり、それに応えるかのように深々とお辞儀をするキマイラ。
……やがて、三々五々、会場となったホールからキマイラたちが退去してゆく)
……どうやら、無事に終わったみてーだな。
おれが礼言う筋じゃないかもだけど、ホント助かった。どうもな。
(子供を守るためとは言え、友人を危険に曝したことに少し後ろめたい気持ちがあるのか、気持ち眉根を下げてお礼とも謝罪ともつかぬ言葉を口にする)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月17日
【9/10】
いえいえ、お気になさらず。
私達が出てきてしまえば聴衆や視聴者は大盛り上がりだったでしょうが……ある意味では“あの方”の邪魔をしてしまう所でしたからね。
(外套を仕舞う機械騎士。その視線の先では白衣の配信者が生放送の為の機材を片付けていた。
猟兵の知名度と人気が非常に高いこの世界、自分達の姿を見せれば彼の放送の印象が薄まる危惧もあった故に己を撃つという突飛な行動に出たようで)
換えが効く装甲と弾丸一発で子供の安全と生放送の成功を両立出来れば安いもの。騎士として当然の行いです。
……まあ、鏡島様にご心配をお掛けした事についてはまだまだ未熟と申しましょうか……。
(機械故に自傷に躊躇いは無く平然としていても、それを目撃する周囲の感情については後ろめたい物があるらしい。撃った箇所を指で叩いて傷にも入らぬとアピールしていたが)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月17日
【10/10】
「あー! 猟兵だ!」
「マジマジ!? どこどこ!?」
(そんな遣り取りをしている内にキマイラ達に見つかってしまったらしい)
おっと、騒ぎになる前に退散しなければなりませんか。
直ぐに移動を……いえ、その必要は無さそうですね。
(見上げた視線の先には光輝く立方体。ポリへドロンの転移の時間が来たのだ)
吟遊詩人に謳われるような存在への憧れはありますが、この世界では少々趣が違うものがあります。
有難くこの場を離れるといたしましょうか。
(苦笑の声と共に、閃光が周囲を満たしてゆく……)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月17日
【1/10】【グリードオーシャン】【金】
(まず猟兵達の視界に広がるは何処までも青い海原。潮風が青年の髪や兜の飾りを揺らして吹き抜ける。
潮による浸食の風化激しい鈍色の鋼鉄の地面、その先に聳え立つ蔦に覆われた構造物は何処か塔を思わせた)
大気成分はグリードオーシャン、恐らくここはその島の一つでしょうが……。どうにも既視感があります。
この構造は……間違いありません。我が故郷の古い、古い小型の宇宙船です。事故かなにかで“神隠し”にあって落着したのでしょう。
(新たな住まう星を探すSSWの民にとって大地と海は特別な意味を持つ。されど遭難同然の不可抗力で辿り着いてしまったのなら……。電脳でのデータ照合を終えての結論を述べた音声は複雑な感情演算の色を滲ませた)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月17日
……失礼。
周囲に生命反応は無し、宇宙船を基礎とした無人島のようですね。
しばし探検という事になりそうで……
……鏡島様、敵襲です!
(流石に感傷に浸り過ぎていると自省したのか。
取り繕うように明るい声を渡り鳥に掛けようとし……盾と剣を瞬時に構え警告を発する。
その直後、スラスターの噴射炎と共に“敵”が猟兵達に襲い掛かった。
咄嗟に前に出た機械騎士の盾が襲撃者の剣とぶつかり火花を散らす。
振るわれた反撃の剣を躱して距離を取った相手は機械騎士に匹敵する巨体であった。奇しくも機械騎士と同じように剣と盾を構え、再度の攻撃の機会を伺っている)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月17日
……!?
まさか、このような事が……。
(白亜に紫の装甲、見慣れた巨大な大盾。
違うのは構える剣の形状と紅く光る一つ目のみ。
己の姿と瓜二つの敵手の姿を見、声を漏らす)
鏡島様、私が銀河帝国産のウォーマシンである事はご存知でしょうが……多数生産されたその内の一機である、という事はお話しましたでしょうか。
……あれは、私の同型機の一機。それもオブリビオンです。
『遘√?鬨主」ォ縺ァ縺ゅj縺溘>窶ヲ窶!!』
(ユーベルコード「ベルセルクトリガー」を解放し、殺意と敵意のみが込められた電子音の咆哮を挙げる戦闘機械(ウォーマシン)
全身の格納銃器を展開したその姿は、交渉の余地など無いと言外に告げていた)
(無効票)
鏡島・嵐 2022年3月18日
【2/10】
……ッ!
(スラスターの噴射炎を視認するかしないかのタイミングで、強烈な怖気が総身を襲った。それでも咄嗟にスリングショットを構え、恐怖に感覚の失せた指を動かして、“保護”のルーンを刻まれた魔石を抜き撃ちで放つ。襲撃者の剣に砕かれた魔石は機械騎士の盾に重なるように碧い保護膜を展開し、剣圧を防ぎ止める)
同型機!? 前に言ってた……ッ?
(襲撃者の姿を改めて認識する。白と紫の甲冑、六花の紋様がペイントされた大盾。
存在自体は以前に知らされていたが、相対するのは初めてとなるオブリビオン――要人・式典護衛用銀河帝国製ウォーマシン。
格納銃器を展開したその姿は、目の前の機械騎士が時折見せる“戦闘機械”そのものであり)
鏡島・嵐 2022年3月18日
『遘√?蜷梧酪縲?ィ主」ォ驕薙↓蝣輔■縺滓?縺玖?』
(電子音の咆哮をあげ、銃器から怒濤の連射を浴びせかけようとするウォーマシン。その姿に瞠目し、)
させるか……!
(怯懦を堪え、再び“保護”のルーン石を撃ち放つ。再び展開される碧い保護膜が、殺到する夥しい数の銃弾を受け止める)
長く保たねえぞ……、どうする!?
(歯噛みしつつ、傍らの仔獅子を見遣る。瞬き一つで成獣の姿に変じた相棒に騎乗し、反撃の糸口が無いか騎士に問いかけ)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月20日
【3/10】
あちらはベルセルクトリガーを使用しているようですね。
解除出来ないのか、する必要がないと判断しているのか……。
つまり、こうするのですッ!
(渡り鳥の問い掛けに応えると同時、装甲の格納スペースからナイフを取り出し投げ付ける)
『縲?ィ主」ォ驕薙↓蝣!?』
(高速で移動する物体を優先して追う思考ルーチンに縛られ、内蔵銃器を動かしナイフを蜂の巣にするウォーマシン。だが)
余所見が過ぎますね。
(ナイフより遅く、されど鋭い踏み込みで一気に距離を詰める機械騎士。剣を装甲の薄い関節部に滑り込ませ、瞬く間に四肢を斬り落とす。達磨となって地に転がる胴体に対し、鉄甲に包まれた己が脚で踏みつけ)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月20日
まず一人。
……ウォーマシンを壊すなら思考中枢、この場合は胴体を吹き飛ばす事です。
(脚部に仕込まれた姿勢固定用のパイルを作動させ、胴体の電子頭脳を刺し貫く。暫し痙攣した後、機能を停止するウォーマシン。
頭部の銃器で最後まで応戦しようとしていた同型機の完全停止を見届け、脚を退ける機械騎士。
その一連の動作は幾度も繰り返してきたであろう経験値と、荒ぶる兵器とはまた違う至極冷徹な“戦闘機械”のあり様を滲ませた)
我が故郷で同型機達のオブリビオンと相対する事は幾度も経験しましたが……ポリへドロンの仮想空間とはいえ、グリードオーシャンでは初めてですね。現実でも十二分にあり得る以上、予行練習の機会が出来たと考えましょう。
(機械故に動作に現れずとも、皮肉気な口調は内心との齟齬の表れか。瞑目するようにアイセンサーの光を一瞬落とした後、視線を周囲に巡らせ)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年3月20日
鏡島様、警戒はまだ解かぬよう願います。
私の同型機は単騎で運用する機種ではありません。
つまり……。
(剣である一点を指し示す。宇宙船の甲板にて口を開いた連絡用通路、そこから複数の硬い足音が響き一機、また一機と白と紫のウォーマシン達が姿を見せる)
故郷のオブリビオンと違い近代化改修も施されず、経年劣化もそのままの躯体。
理性も無き与し易い相手です。ペースを握らせなければ不覚をとる相手ではありませんよ。
(友人を安心させるつもりであったのか。至極、平然とした口調で敵手を評する機械騎士。剣と盾を構え直し)
……ですが、仮想空間であろうと彼らが人々に齎す危険を看過する訳には行きません。船の規模を考えても30機は居ないでしょう。
殲滅して参ります、しばしご容赦を。
(己の義務と考えているのか。若者の返答を待つ事もなく、スラスターを吹かし飛び出す戦機。船内へと乗り込まんと並み居る同型機達を薙ぎ倒し始め)
(無効票)
鏡島・嵐 2022年3月23日
【4/10】
――――ぁ。
(友人が、己と同じ姿のウォーマシンを淡々と解体していく様を半ば呆然と眺めていたが)
え、あ……!
(宇宙船の残骸に向かい飛び出し、同型機に立ち向かう騎士に、内心の恐怖と戸惑いを抑えられるまま追従しようとする)
……笛吹き男(ラッテンフェンガー)。
(一度は成体化した金獅子を基底状態に戻し、懐から呼び鈴を出して《笛吹き男の凱歌》を起動する。
現れ出でた格子柄の装束を纏った道化の、仮面越しに主人を見遣る視線は、まるで「――キミも彼も、それでよろしいので?」と問いかけるような意味ありげな輝きを帯びており)
……わかんねえ、おれにはまだ。
でも、今はアイツの選択を尊重してえ。より良い結果を、おれが、アイツと協力して作りてえんだ……!
(絞り出すような渡り鳥の返答に道化師は目を細め、にやりと笑って頷いた。力強く鼓舞するが如き魔笛の演奏が、恐怖に萎えていた若者の四肢に活力を注ぎ込む)
鏡島・嵐 2022年3月23日
(ウォーマシンの群れの一体に狙いをつけながら、先刻聞いた機械騎士の言葉を思い出す。
「多くの兄弟機を倒してきた。もう特別な感慨が湧くこともない」――それは実際真実なのだろう。騎士であると同時に機械である友は、猟兵としての目的達成のため、感情を排し常に適確最善の選択を取り続ける。そこに疑問を差し挟む余地はない。
だから割り切れないのは、むしろ渡り鳥自身の感じ方であり)
……おれはそんなの、納得してねえからな!
(今更この状況で「兄弟殺しなんて善くない」などという理屈を振りかざすつもりは無い。
ただ、いくら“正しい”ことであっても、なんでもない風を装って自分一人で抱え込むようなことはしてほしくなかっただけなのだ)
アンタらには当たり前のコトかもしれねーけど、おれはそんなん、モヤモヤするだけだ!
鏡島・嵐 2022年3月23日
(スリングショットを引き絞り、魔弾を放つ。厄災のルーンを刻まれた魔石。《笛吹き男》の演奏によって効果を増幅されたその魔弾がウォーマシンの一体に命中する。途端、動作不良を起こし目に見えて動きが覚束なくなる機体。宇宙の過酷な環境にも堪えうる戦闘機械が、為す術無く魔導の超常に屈服していく)
『菴輔r髱偵>縺薙→繧抵シ∵─蛯キ縺ェ縺ゥ讖滓「ー縺ォ縺ッ荳崎ヲ?シ!』
うるせえ! だからどうした! 胸糞悪ィって感じるんも口にするんも、おれの自由だろ!
(それを脅威と見て取ったのか、何機かのウォーマシンが渡り鳥に攻撃の矛先を変える。
電子音の咆哮に何かを刺激されたらしい。まるで言い返すかのように叫び、続けざまに魔弾を放って機能不全に追い込んでいく)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年4月13日
【5/10】
まったく、あの方は……。
(暴走戦機を打ち砕く礫と共に発せられた声、己が身を案じてくれる友に只々苦笑の音声を兜より漏らす。
理屈を超え感情の儘に迸るその叫び、合理に則る機械には難しいそれこそが己が理想とする“御伽の騎士”に迫る鍵なのでは無いかとつくづく思うが故に)
付き合わずとも良かった、と申し上げるのは野暮というものですね。
では、共に奥へ向かいましょう。……確認しておきたい事も御座いますので。
私が前衛を務めます! さあ、此方へ!
(誰かが害される恐れを取り除く為。並み居る兄弟機を討ち倒し、斬り捨て。青年の援護を背に機械騎士は旧き宇宙船の通路を邁進してゆく)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年4月13日
鏡島様、グリードオーシャンのオブリビオンの発生条件は覚えておられますか?
(暴走騎士達を排除しながら進む猟兵達。幾つもの通路を渡り、閉ざされたゲートをハッキングでこじ開け)
銀の雨降る世界では別の役割があったようですが、手にした者はユーベルコードに覚醒するか、死してオブリビオンとなるかの運命を辿る呪われし秘宝。
この船に蠢く兄弟機達の暴走を鑑みて私はその関与を疑っておりました。そして……結果として、それは正しかったようですね。
(幾度目かに開いたゲートの奥。ミイラ化した船員の亡骸が散乱するその場所は元は艦橋であったであろう。そこに安置されていたのは目を見張る程の神々しさを放つ杖)
……ええ、“メガリス”です。
(眩い光を放つ秘宝を見つめる緑光は只々険しかった)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年4月13日
この宇宙船内部で確認した亡骸には悉く弾痕か剣による傷がありました。
武器の規格を見て下手人はウォーマシン……兄弟機に間違いありません。
船外に出たウォーマシンがメガリスと接触しオブリビオン化、ネットワーク通信で同型機を汚染して反乱を起こし船内の人員を残らず……という事なのでしょう。
(突き立つ杖を見下ろし、この船で起こった惨劇の推論を述べる。
やがて、その巨躯の肩を震わせ)
……こんな……こんなものが……。
(新天地を求め彷徨う遥か昔の同郷の人々が辿った結末。護るべき対象を害することになった兄弟機達への不甲斐なさと憐憫。千々に乱れ荒れ狂う感情演算が沸々と声に漏れ出し)
……こんなものがぁッ!!
(激昂。普段の沈着さとかけ離れた憤りの絶叫上げるウォーマシンは手にした剣を振り上げ、呪われし輝く秘宝に振り下ろし──)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年4月13日
────…………。
(ピタリ、と。
その剣は杖を打ち砕く事も無く宙に静止する)
……この世界の海は、ユーベルコード無しで渡ることは困難です。
故にグリードオーシャンの人々はオブリビオンと化す危険を承知でメガリスに挑みます。
おいそれと生産出来ぬという意味では、私の故郷の“コアマシン”に近い物です。
(代替困難で現地の人々の生存に関わる遺物。それを己が感情で打ち壊して良いのか。
並列思考演算という名の感傷に左右されぬ理性がある故に。
そして、万人の為の騎士たらんと欲するが故に、戦機は──……)
……鏡島様、私は。
私は、この秘宝をどうすれば良いのでしょうか。
(力なく剣を下げ、茫然と呟いたのであった)
(無効票)
トリテレイア・ゼロナイン 2022年4月13日
(※背後 返信に大変な間が空いて本当に御免なさい……!)
(▼置きレス(今宵はここまで))
鏡島・嵐 2022年4月14日
【6/10】
……トリテレイア。
(常の冷静さ、折り目正しさをかなぐり捨てて激情を露にする機械騎士を見て瞠目する渡り鳥の双眸に浮かんだのは。
……意外にも、安堵の光だった)
……なんだ、特別じゃなくて“当たり前”の気持ちじゃん。
(「特別な感慨は湧かない」――それは裏を返せば「当たり前の気持ちは懐きうる」ということだ。
本当は大事にしたいものを已む無く切り捨てる痛み。
目的を同じくして造られながら、一つの出来事で破滅に墜ちた“弟たち”への憐憫。
道を外れた彼らを断罪せねばならない、やりたくなくても他の誰にも代われない使命。
――それは確かに、特別でもなんでもない、事情を知らぬ他人から見れば、取るに足らない感傷だけれど)
鏡島・嵐 2022年4月14日
(その点は自分だって、何も変わらない。
だから、友にかけるべき言葉は)
……アンタがさ、今までやってきたように、やればいいと思う。
おれがいつも、怖くても戦いから逃げねえのと同じでさ。
誰かのためじゃなくていい。自分のためである必要も無い。
正義だとか悪だとか、この際そんなのも考えなくていい。
……ただ、アンタが。
何か一つ、どうしても譲れないモノのために。大切にしたいモノ。心から欲しいモノのために。
どうするか、選んでいいんじゃねえかな?
(このウォーマシンにとって“それ”が何なのか――ある程度察しはついているが、それを敢えて口にせずに。
ただ、困ったように笑って)
鏡島・嵐 2022年4月14日
……だって、一人の人間に出来ることなんて、たかが知れてるじゃん?
顔も知らねえたくさんの人の未来を背負って立つとか、絶対ぇ手の届かない場所で苦しんでいる人に共感するとか、それが出来るんはごく一握りの奴だけだ。英雄とか、救世主とか呼ばれる人の領分だ。
勿論、アンタが本気でそういう存在を目指すつもりなんだとしても、おれは嗤ったりしねえけど……、
(一度、言葉を切り、いっそうの真摯さを双眸に込めて)
今のアンタはそういうモノじゃない。ただ“騎士”に憧れるだけのなんでもない存在で、世界の行く末を背負うにはいろいろ足りてねえかもだけど。
それでも悩んで苦しんで、やりたいこと、結論を出せたんなら、それで十分なんじゃねえかな?
鏡島・嵐 2022年4月14日
……それに。おれだったら、悩みも挫折も知らないような奴に、救われたいとは思わねえ。
(どれほど怜悧冷徹で、感傷に左右されない存在であっても。苦しみや間違いとは無縁ではいられない。
――そしてそれを知るからこそ、騎士は人を救える、その資格があるのだと、渡り鳥は言外に告げる)
だいたいだ。
たとえメガリス一個ぐらい無くなったって、案外なんとかなるかもしれねーぞ? おれが言うのもなんだけど、人間ってしぶてえ生きモンだしな。
(たった数万年。星や宇宙の尺度から見れば瞬きほどの歳月だが、それでも人間が万物の霊長で居られるのは、間違いなくその呆れるほどのガッツがあってのものだ)
今のおれから言えるんはそんだけ。あとは、アンタが決める番だ。
生憎おれは、アンタの選択の責任は背負ってやれねえけど……でもまあ、もし壊しちまったら、一緒に謝るくらいはできるかな。
(これ以上の言葉は不要。あとはただ、騎士の選択を見守るのみ)
(▼置きレス(今宵はここまで))
鏡島・嵐 2022年4月14日
(背後より:お構いなく)