0
鈴転がし(桃李&シアン/1:1RP)

戀鈴・シアン 2020年11月4日

古めかしいアンティークショップ。
数々のオルゴールが飾られた店内に、小さな喫茶スペースがあった。

珈琲の芳しい香りと、オルゴールの精巧で美しい音が漂う。
心安らぐ時間が過ごせそうだ。

▼▼▼

桃李とシアン。
一ヶ月程度で〆、キリのいい所まで。




0





戀鈴・シアン 2020年11月4日
ええと。俺はホットコーヒー、と……桃李はどうする? 飲み物一式と、軽食もいくつかあるようだよ。(喫茶スペースの小さなテーブルに二人して腰を下ろした所。メニューをきみに見えるように開きながら、桃色の瞳を覗き込んだ)
0
花京院・桃李 2020年11月4日
(店内を眺め、このオルゴールは店主の趣味なのかな?など考えながら)…そうだね、じゃあダージリンティーとショートケーキ…それと貴方のおすすめの物とかあるかな?それを頼もうかな。
0
戀鈴・シアン 2020年11月5日
ああ、ケーキもいいね。俺もオペラを頼もうかな。オススメか……このお店はティラミスが人気なようだよ。何度か口にしたけれど、珈琲店なだけあって香りが本格的でとても美味しかった。
0
花京院・桃李 2020年11月6日
ティラミス…いいね、それを貰おうか。ちょっとスイーツを頼みすぎたかもだけど…まあ、たまにはいいかな?(後で運動すればいいし、などと自分に言い訳をしつつ)さて、貴方も注文がきまったなら店員さんを呼ぼうか。ところでこういったカフェにはよく行くのかい?なに、ここの店も雰囲気がよくて、こういうお店を見つけるとはなかなか慧眼だなと思ってね。
0
戀鈴・シアン 2020年11月8日
いいじゃない、後で散歩でもしようか。(店主と目を合わせ、片手を上げて合図をした。恐らく店主の男性が間もなく注文を取りに此方へと訪れることだろう)お褒めに預かり光栄だよ。カフェによく行く……と言うより、アンティークショップによく足を惹かれる、が正解かな。俺は古い花瓶のヤドリガミなんだ。だからか、同じような年代物に囲まれてると……同類を見ているようで、安心してしまって。(爺臭いかな、なんておどけたように笑みを転がしながら)
0
花京院・桃李 2020年11月10日
いいね、是非おともさせていただくよ(そうして注文を取りに来てくれた店主にいくつか頼む)なるほど、ヤドリガミの方の視点からみると、アンティークショップもちょっと感じ方が違うのか…ふふ、きっと私が古書店を巡るのとは違う感じ方なんだろうね。うん、良い趣味だと思うよ。実際ここのお店も素晴らしいわけだし。
0
戀鈴・シアン 2020年11月11日
(難なく注文を聞き終えた店主は、穏やかな笑みを湛えてカウンターの向こうへと戻っていった)そうだね、少し違うかも。長いことこの世に存在していると、置いていかれるばかりだから……こうして昔の姿のままであるものは安心感があるんだ。それにさ、単にここのオルゴール、いい音色でしょ? それも好きでさ。店主の手作りなんだって。(すごいよね、と微笑んでみせて。言葉が止めば、オルゴールの弦が跳ねる音が響くだろう)きみは古書店を巡るのが好きなの? 若く見えるのに、随分立派な趣味だなぁ。
0
花京院・桃李 2020年11月12日
(耳を澄ませてオルゴールの音に聞き入り)…ああ、本当にいい音だ。なるほど、アンティークと同じようにこの音楽もきっと昔から変わらないのだろうね。貴方にとっては旧友に会うような感じなのかな?…というか手作りなのかい?すごいな。店主の過去が気になる所だけど…さすがに聞くのは野暮だね、これは(軽く肩をすくめて微笑み)あはは!そんな高尚なもんじゃないよ。もちろん書いてある内容も興味深いけど、それよりも前の持ち主がどんな人物だったのかを推理するのが楽しいのさ。
0
戀鈴・シアン 2020年11月14日
はは、桃李はほんとうに何にでも興味があるんだな。彼は今でこそ喫茶店のマスターのようなことをしているものの、どうやら昔は職人だったようだよ。そして俺のは……そうだね、旧友に会うのに近いのかも。軽い同窓会みたいな気分?(なんてね、と眦を弛めて)へえ、持ち主を……これはまた一風変わった楽しみ方だな。一冊の本からどうやって推理するんだ? 本のジャンルとか……読み込み具合とか?(単純な興味を以ての質問。あれこれと考えてみせて)
0
花京院・桃李 2020年11月15日
なるほど…人に歴史ありだね。(ふむふむと納得したように頷き)ん?ああ、推理といっても、僅かな痕跡から想像力を膨らませたものだから事実とはだいぶズレがあるだろうけどね(軽く苦笑して)でも、そうだな…例えば辞書とか図鑑の場合特定のパージに折り目の跡が合ったりするとそのページに描かれていることの共通点を探して好きな物、あるいは職業なんかを想像してみたり…ああ、推理とは違うけど面白いものだと古い教科書に、前の持ち主の答案が挟まっていたりしたことがあったっけ。
0
戀鈴・シアン 2020年11月17日
おお……成程、成程。(思ったよりも本格的だった、と興味深げに瞳を丸くして)辞書はことさら持ち主の個性が出そうだね……俺のもきみに見られると何かわかってしまうのだろうか。
ふふ、前の持ち主のものが挟まっているのは面白いね。その答案用紙が赤点だったりしたら若干気まずい想いをしそうだ。(くすくすと笑みを) 答えの出ない推理、想像か。存外に楽しそうだ。俺も挑戦してみようかな。
0
花京院・桃李 2020年11月20日
ふふっ…まあ、あんまりいい趣味じゃないかもだけどね(軽く肩をすくめて苦笑して)俺のも、という事は貴方も良く辞書でよく調べ物はするのかい?
 幸いというか、そのテスト用紙は赤点ではなかったけどかなり古いものだったからね。どんな点数であれ案外いい思い出になっているかもだよ。答えのない問題でも考えてみると思ってもいない考えが浮かぶ事が合って面白いよ、さて、こちらも聞いてもいいかい?貴方はどんな趣味があるのかな?
0
戀鈴・シアン 2020年11月24日
否、人に迷惑をかけないかぎりは趣味に貴賎なんてないさ。それに俺はいい趣味だと思うよ。 嗚呼、俺も辞書はよく引く。……特にカタカナ語に弱いんだ。老夫婦と共に暮らしていたから、あまり長い英語のようなものは耳馴染みがなくってさ。そういうのもバレてしまいそう。(少し気恥ずかしげに笑いながらそう話して)
赤点ではなかったなら一安心だね。ん、此方の話か。そうだな、今現在で趣味と呼べるものは……散歩と庭の手入れ……というとまた爺臭いかな。家が硝子細工の工房をしているから、硝子で何かを創り出すのは好きだな。
0
花京院・桃李 2020年11月26日
ありがとう、そう言ってもらえて少し安心したよ(運ばれてきたお茶に砂糖を入れスプーンでゆっくり撹拌しながら答え)ふふっ、私も横文字はそこまで得意じゃないよ。それに、探偵とはいえ見ただけですべてわかるなんて私には無理かな。
硝子細工?私も詳しいわけじゃないが、偶々見た何某の作品は素晴らしいものだったな…機会があったら貴方の作品も見せてもらいたいものだ。
0
戀鈴・シアン 2020年11月27日
(煙をくゆらせてカップを傾ける。きれいな旋律に甘やかな香り、向かい合うのは話の合う友人。贅沢なひと時だな、と目を伏せた)ああ、きみは探偵でもあるのか……道理で。人や物を観察して思考を巡らせるのが好きなようだし、天職というやつかな。
俺の作品? いいよ。見る? 何かきみの好きなものはあるかな。(人差し指を立てれば、粒子のようなものが指先へと集まってくる。それは煌めきを放ち、やがて小さな硝子細工の桜へと成った)大抵はこういうものだよ。これはユーベルコードを使ったものだけど、普段は工房で硝子片を溶かし合わせている。(ことりと、硝子の花をきみの眼前へ置いて)
0
花京院・桃李 2020年11月29日
ああ、失礼。言っていなかったね、私は探偵なんだ、といっても本業は一応学生の身分ではあるけどね。サクラミラージュじゃそこまで珍しい職業ではないかもだな。
好きな物?そうだな…やっぱり――(最後まで言い終わる前に、目の前で見る見るうちに芸術品が出来上がる光景に少しの間あっけにとられ、ようやく我に返るのと同時に硝子の花を丁寧にそっと掌に載せ、様々な角度から眺め)…すごいな、ここで作ってしまうとは。貴方がヤドリガミであるのと関係がある能力なのかな?ともあれ素晴らしい作品だ…うん、美術館にあってもおかしく無い出来だ。
0
戀鈴・シアン 2020年12月9日
学生探偵? 心躍る響きだ。きみのイメージにピッタリだな。そうか、この世界は探偵業が他より盛んなんだったね。
ああ、きっと関係があるんだろうな。身体を得た時にはもうできるようになっていたよ。人物程度の大きさのものなら、ある程度は創り出せる。(さすがに此処では創らないけれどね、と冗談めかした笑みを浮かべる。硝子を眺めてくれる彼女を、瞳をほそめて見つめた)お褒めに預かり光栄。よければそれ、よければ桃李がもらってよ。お近づきの印にさ。
0
戀鈴・シアン 2020年12月9日
(きみの好きなものを聞けたなら、今度はそれを創り出して差し出すだろう。それからいくつも会話を重ねていく。珈琲の馨と繊細な音色に心を安らがせながら、鈴を転がすような穏やかな時間は続いたのだった)
0
戀鈴・シアン 2020年12月9日
――fin.
0