🐠ざぶざぶ海の探検
琴平・琴子 2020年9月1日
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キャンディひとつお口に含んで海の中にちゃぷりと脚、体、頭を浸せば海の中。
遠くからざぶざぶ聞こえる音はざぶざぶさんの声?波の音?
未だ来たことのない海の中、全部が新鮮に見えてくる。
◇海に溶けてしまいそうな貴女と
◇9/15までに終了
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琴平・琴子 2020年9月1日
(海の中。濡れるからと水着で海の中に恐々とゆっくり入る。固く目を閉じ、口に含んだキャンディはまだ残っているのか頬袋にいれたまま。太陽の光はショーライトのように差し込んでいるが固く目を瞑り、光に誘われるままゆっくりと目を開けると水の中で息が苦しくないと瞬きを繰り返す。)(ええと。うららさん、もういるかしら。あたりを見回す。)
泡沫・うらら 2020年9月2日
(ざぶんと飛び込んだ海の中。国が変われど違わぬ青の中に身を置き、ふより、ふよりと布衣を波間に旗めかせ、泳げないと告げていた貴女を探す)(一対の花緑は同色を捉え、ひと泳ぎでその距離を詰めた)琴子さん。(こんにちは、と、いつもの調子で柔和に微笑み。雲と海で出来た不思議の国では、海の中でも会話が出来るのだと先に示して)
琴平・琴子 2020年9月2日
(水の動きに合わせて揺れる布の端を目が捉える。例え海の中であろうとも、髪、服、塗れて水に揺られようとも乱れは無いかと整えた後に聞こえた声に振り向く。)(海の中でも声は出せるのだと教えてくれた貴女。それに続く様にゆっくりと口を開いて、声が出る事を知ると微笑みながら頭を下げる。)うららさん、こんにちは。今日は海の中のご案内を宜しくお願いします。
泡沫・うらら 2020年9月3日
(怖さなど露程も見せぬ気丈な振舞いに合わすよう、柔和に微笑んで)ええ、こちらこそ。あんじょうよろしゅうに。(ゆるやかにお辞儀を、ひとつ)ほな、海の中を巡りましょうか。よろしければ、どない?(右手を差し出して)
琴平・琴子 2020年9月3日
泳げませんし海の中に入るのも初めてで……。(怖いわけでは無く、ただ興味の方が勝っているだけで顔を上げる。)うららさんにとっては稚魚みたいになってしまうかもしれませんが今回だけは、エスコートをお願いしても良いですか?(煩わせてしまうかも。差し出された右手に恐る恐る、ゆっくりと左手を乗せる。)
泡沫・うらら 2020年9月5日
ふふ、それはそれでゆっくりじっくり見られて良いかもしれませんね。ついこの間もお水が恐い子のお手を誘いましたの。琴子さんにも、ご安心頂ければ幸いです。(水流に流されていかぬ様、しっかりと握って)何方に伺いましょう? 貴女の、お好きな様に。
琴平・琴子 2020年9月5日
それはより一層心強いです。(確と握られた手、それは信頼できる手でありそうだと一人頷いた。)そうですね……。(海の中と言えば、魚の大群だったり珊瑚礁の集まりがふと浮かぶ。じっくり見られるとなると、)珊瑚礁でしょうか。お魚の大群さんは近付いたら逃げられてしまいそうですし。
泡沫・うらら 2020年9月6日
はい。では、其方に。(尾鰭をひとつ旗めかせ、海の中を進んで行く。普段自身が泳ぐよりもゆっくりとしたスピードで先導し、過ぎ去る景色を指さしながら)琴子さん、ご覧になって。あの岩の向こうに在るの、見えますやろか?
琴平・琴子 2020年9月6日
お願いします。(こくりと頷いた後、ぎゅうと離れない様にはぐれてしまわぬ様に手を握りしめる。バタ足もしていないのにすいすいと海の中を進んでいく様は魚になった様で。見回せばゆっくりと移り変わる景色に多めの瞬きを繰り返す。)え、えぇ。(丸くなった目は岩の向こう側を何だろうとじぃっと見つめる。海の色に溶けてよく見えないが、)あれ……明るい色の。何でしょう? ひらひらしてるような……?(隠れた魚か何かかしら、とよく見ようとして。)
泡沫・うらら 2020年9月7日
ふふ。さぁ何ですやろ? 輪郭が解るまでもう少し。驚かせんように、そぉっと近づいてみましょか。(大きな双眸を凝らす様が愛らしくて。眦を下げて微笑みながら、ゆっくりと手を引いて)(こぷり。岩の隙間から泡が漏れ、其処には“何か”が居る事を示している)
琴平・琴子 2020年9月7日
(手を引かれるまま近づき、岩の隙間にいる"何か"を見ようと目を凝らす。)
(“何か”いるのは分かる。ひらひらした何かが動いた時の、生じた泡が上に上がっていくのを見送った。)ん、ん……?(段々はっきりしてくる輪郭。ひらひらしていたたのは水に揺蕩わず己の意志で揺蕩う鰭、此方をじっと見つめるまんまるの眼、明るい所では狙われてしまいそうな橙色の小柄な、)お魚さん……?
泡沫・うらら 2020年9月8日
ふふ、あれはカクレクマノミさん。本来は海水魚やさかいしょっぱい海におるもんやねんけど……、この世界ではあまり関係あらへんのかもしれんね。それに不思議が溢れるこの世界のことやから、実は彼らに近いだけの新しいお魚さんかもしれませんね?(覗き見している事など露程も気にせず、悠々泳ぐ様を見つめながら)海の世界の子と同じ子やったら気性の大人しい個体やさかい、もう少し近づいてみますか?
琴平・琴子 2020年9月8日
あれが、あの……? (本物かどうかは分からないし、似たような愉快な仲間かもしれないけれどカクレクマノミだとしたら。初めて見るものに目を輝かせて。)初めて見ます……。(本の中でしか見た事ない橙の小さな魚。岩の隙間から此方を伺う様に頭だけど見せたり隠れたりしているようにも見える。もっと近くで見たいと力強く頷く。)え、えぇ。もう少し近づいて見たいです。
泡沫・うらら 2020年9月9日
(大きなお目目が爛々輝く様を微笑ましく見つめ)ふふ。かぁいらしいでしょう? その姿もやけど、ああしてすぐに出たり隠れたりする所もまた、庇護欲が擽られてその印象を強くしますね。(同意を得られれば再び手を引いて)ほな、もう少し近づきましょう。波や気配で驚かせんよう、ゆっくりゆっくり、ね?
琴平・琴子 2020年9月9日
小さくてこう、守らなきゃって気持ちになるような可愛らしさがあるのに、自分達の身を守るのに賢くて凄くもあります……。(自然の中では弱いものが淘汰される弱肉強食の世界だと聞いた事がある。関心する様にほう、と溜息を洩らした。)ゆ、ゆっくりですね。(慎重に動こうとすれば陸とは違う重力の掛かり方にも手こずりつつも岩間に顔を覗かせ、僅かに警戒して引っ込んでしまった橙の小さな魚たちに敵意が無い事を示すために瞬きはゆっくりと少し。橙の小さな魚たちは頭の先だけを覗かせてくれた。)
泡沫・うらら 2020年9月11日
自然のいきものたちは互いに互いを利用し合って生き抜いていますからね。……それこそ、他所へ侵入してまで領土を広げるんはニンゲンぐらいなもんとちゃいますやろか。(変わらず笑みを携えたまま、さらりと言ってのけ)(静かなにらめっこを微笑ましく見つめながら、指先でちょいちょいと水流を操り、カクレクマノミさんを彼女の前へと誘って)
琴平・琴子 2020年9月11日
自然の世界で生きてるものたちは弱肉強食とか、そういう印象あったのですけども縄張り争いとかしないんですね。猫さんとかよくしてらっしゃる印象あったんですけども……。(目を丸くして驚く。自分は陸で暮らしてるから海の中ではそうなのかなと感心して。)あれ、お前どうかしましたか?(自分の前に出てきたカクレクマノミの頭先をちょい、と指先で突こうとして)
泡沫・うらら 2020年9月12日
勿論する個体もおりますし、身体の大きさなんかで言えば魚はいつも狙われる側ね。やからああやって隠れたり、擬態したり。“此処にはおりませんよ”いうて、目を晦ませたりしますの。(突かれたカクレクマノミがぴゃーっと逃げ出す様を見送って)あらあらまぁまぁ……。ふふ、驚いて逃げてしもたみたい。(くすくすと喉を揺らして)
琴平・琴子 2020年9月14日
戦うよりも隠れた方が生存確率は高いですし、皆生きるのに必死ですものね……。(逃げてしまったカクレクマノミを目で追い掛け、一人溜息をついて。)もう少しで仲良くなれそうでしたが難しかったようで……あら?(カクレクマノミのその先、岩の隙間からゆらゆら揺れる桃色、橙、黄色。色鮮やかなイソギンチャクの群れ。当初の予定で行くはずだった珊瑚礁には見えないがそれらに見えるものがあって。)うららさん、ご覧になって。(この隙間から体を割りいれられそうにないけれど、枠から見れるものが確かにあった。)
泡沫・うらら 2020年9月15日
ふふ。あの子とはもうこれっきりかもしれませんけども、貴女が海を訪れたり、或いは陸の上で彼らとお逢いする機会はこれから先、まだまだ沢山あるでしょうから、きっと近い内にまたお逢い出来ますよ。(その頃には、彼女が少しでも海の世界を好きで居てくれたら良い、と願いながら)
泡沫・うらら 2020年9月15日
ああ……、いろんな色が、あんなにも。ゆらゆら揺れて、とても、綺麗ね。(指さす先を追い、眦を下げ)せやけどもうそろそろ海のお散歩もおしまい。ずっと此処に居たい気持ちも無くはあらへんけども、お家のお手伝いもしやんとね? さぁ、戻りましょうか。(訪れた時と同様に繋いだ手をしっかりと握り、尾鰭を一度、旗めかせ)
琴平・琴子 2020年9月15日
陸も海も、どちらも私にとっては広いです。それこそ、あの子にはもう会えないかもしれませんがきっとあの子のご家族やご友人には会えるでしょうし。その頃にはきっと海も、水も、慣れて……いたらいいです。(まだその道のりは遠いのか、はっきりと断定はせず。苦笑いだけを携えた。)お手伝いしないと怒られてしまいますものね。(冗談を仄めかす様に微笑むも、普段は水に触れる機会なんてないから気づかなかったけれどいくら夏とは言えども水の中では体も冷えてる気がすると腕をさすって差し出された手をを握る。)うららさん、お付き合い有難うございます。素敵な海の景色は、こんなにも素敵で眩いのですね。(視線を揺れる尾鰭から後ろの岩の隙間、周囲を漂っていたであろう小魚たちへ向け、空いた手で小さく手を振った。)(上へ上へ。向かう度に太陽に照らされた海面の明るさに顔を見上げれば、)
琴平・琴子 2020年9月15日
(海の探検はおしまい。)【〆】