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【1:1RP】帝都の或る日

メリル・チェコット 2020年9月1日

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帝都にふわり陽が差して。
ひらりはらりと桜舞う。

天気予報と身だしなみをばっちりとチェックしたのなら。
今日は、絶好のお出かけ日和!

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発言可能者:
宵雛花・十雉
メリル・チェコット




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メリル・チェコット 2020年10月28日
(黒い羊と目が合った。まるで旧友と再会したかのような感覚をおぼえる)メリルもね、なかなか馴染めなかったの。人の暮らす土地で、異種族の子どもってわたしだけだったから。今とは姿も違ったし……ちょっとさみしい想いしてたんだ。だからこの羊が重なって見えて。あの頃はあったかいお日様の下に出る勇気、なかったよ。
……っていう。えへへ、昔の話ね。十雉くんの名推理! さすが探偵さん。人の選ぶ言葉とか表情とか、よーく見てるよね。
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宵雛花・十雉 2020年11月2日
そっか。皆と違うって心細いよな。……なんていうかさ、オレも少し分かる気がすんだよ。その気持ち。(言いながら、絵本をそっと袋に仕舞い込んだ)
今はどう? メリルちゃんはお日様の下にいるかい?
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メリル・チェコット 2020年11月4日
……うん。いまは、お日様に照らされてるなっておもうよ。
お友達も、館にいる人たちもみんな、きっとメリルが何色だったって変わらずに傍にいてくれるんだろうなって。……十雉くんも、そうだといいなぁ。(一緒にいてくれる?って、控えめに笑いながら問いかけて)
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宵雛花・十雉 2020年11月4日
(答えを聞けば安心したように、そして満足げに笑むのだった)
当たり前だろ。だってもう、オレとメリルちゃんは友達なんだからさ。
……メリルちゃんも、一緒にいてくれるかい? オレが何色でもさ。
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メリル・チェコット 2020年11月6日
もちろん!(溌剌とした声で、まっすぐに答えた)
大事な大事なお友達だもん。十雉くんが何色だって、どんな姿だって、一緒にいるよ。あなたが日陰に沈んでいたら、わたしがおひさまの下に連れ出すんだ。ふふ、嫌がられても離さないんだから。
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宵雛花・十雉 2020年11月7日
(何色だって、どんな姿だって。なんだか深いところに棘が刺さったようで、困ったように眉を下げる)はは、すげぇやメリルちゃんは。だってさ……なんか、メリルちゃんならホントに離してくれないような、そんな気がする。
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メリル・チェコット 2020年11月10日
ほんとに離さないよ。……それとも、離してほしい?(嫌がられても離さない。そう言ったばかりだけれど、やっぱり大事な友達の気持ちも蔑ろにはしたくなくって。伺うように言葉を渡した)
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宵雛花・十雉 2020年11月14日
!? (逡巡するように視線を左右へ泳がせた後、ぱっと広げた扇で口元を隠して)……やだ。(それだけぽつりと零したのだった)
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メリル・チェコット 2020年11月16日
(ほう。素直な返答に瞳をすこうし丸くして)……今の十雉くん、なんかかわいい。
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宵雛花・十雉 2020年11月17日
か、可愛いって!?(面食らって飛び上がり)冗談じゃねぇや、オレは男だぞ!可愛いなんてことあるもんか。(などとムキになって反論する)
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メリル・チェコット 2020年11月18日
わ。(先程まで大人の余裕を纏っていた彼。その彼の少し感情的な姿に、ぱしぱしと瞬きふたつ)だってね、いつもは格好良くて頼り甲斐があるんだけど、いまのは可愛かっ……はっ。(また可愛いと言ってしまいそうになったのを押さえて)えっと。……。そう、飾らない感じで、よかった!
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宵雛花・十雉 2020年11月20日
(はっと気が付いたようにいつもの笑顔を作って、人差し指をぴんと立てて見せる)それはほら、あれだ。メリルちゃんの前では飾る必要もなくなったってぇかさ。
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メリル・チェコット 2020年11月24日
(戻った)ふふ。本当かなぁ。けど飾ってても飾ってなくっても、どんな十雉くんも好きだって自信あるから……そのときの十雉くんのありたい姿でいてくれればいいんだよ。飾った姿だって、それも含めて十雉くんだもんね。(先導するように歩き出す。目的地への道順がわかるわけではないけれど、踏み出した足取りは真っ直ぐと)
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宵雛花・十雉 2020年11月25日
……メリルちゃんの方が一枚上手だなぁ。(思ったことが、そのまま口をついて出た。後ろ頭を掻きながら)けどさ、例えばオレが本当はめちゃくちゃ嫌な奴だったりしたら、さすがに好きなんて言えねぇだろ?
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メリル・チェコット 2020年11月27日
んん、ん。十雉くんが?(問いを受けて思考を巡らせてみる。己の知る限り、彼は――少なくとも表側の彼は、いわゆる嫌な人物というものとは程遠いけれど)嫌な奴って、例えばどんな?
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宵雛花・十雉 2020年11月28日
例えば? 例えばか……そうだなぁ。表向きはこうでも、心ん中では全く別のこと考えてるとか。(頭の中で考えを纏めながらも、足はのんびりと店のある方に向かう)
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メリル・チェコット 2020年12月1日
そんなの、みんなそうじゃないかな? 思考と言動がそのままおんなじ人のほうが、きっと少ないよ。……とはいえ、そうだなあ。もしわたしの大事なひとたちを意味もなく傷つけてやろうとか、そういうことをおもってる人がいたらちょっと……困っちゃうけれど。
十雉くんはそんなこと、おもってるわけじゃないでしょ? あなたの笑顔ってどこか飾ってはいても、何か怖くて悪いものを隠しているようには見えないもの。
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宵雛花・十雉 2020年12月2日
確かに、そういうのは思ってねぇけど。大事な人達を傷付けられんのはオレも嫌だし。(自分のされて嫌なことは人にしてはいけない、そんな教えが頭に浮かんだ)
……メリルちゃんも、自分を飾ってたりすんの?
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メリル・チェコット 2020年12月3日
そうでしょ。メリルもやだよ、十雉くんの大事な人傷つけるの。だから大丈夫。わたしたちきっと、ずっとお友達でいられるよ。(屈託ないのない笑みを浮かべて、あなたへと向き直り)
飾ってる……どうかな。背伸びはいつでもめいっぱいしてるかも。早くしっかりした大人にならなきゃ、ならなきゃって。これも飾ってる、ってことになるのかな。
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宵雛花・十雉 2020年12月3日
……。(笑った顔をじぃと見ながら聞いていた。そして)
なんだろ、姉ちゃんがいたらこんな感じだったかな。
だってメリルちゃんの方がオレよりよっぽど大人に見えるよ。背伸びの賜物なのかもしれねぇけどさ。
……メリルちゃんは、なんでしっかりした大人になろうと思うんだい?
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メリル・チェコット 2020年12月8日
姉。……妹じゃなくて姉?(自分の顔を指さして、瞳を丸くした)十雉くんのお姉ちゃんかぁ。ふふ、悪くないかも。甘えてくれていいんだよ?
……。なんで。なんでかぁ。(少し躊躇う。そののちに、言葉を紡ぎはじめて)メリルのおうち、お母さんがいないの。メリルが小さい頃に、天国に。
お母さんは元猟兵ですごく強くて、いつも家族を守ってくれていたから。そんなお母さんがいなくなって……わたしとお父さんのふたりで、妹弟たちを守らなきゃいけなくなって。だからかな。強くて優しくて、しっかりみんなを守れるような大人になりたいの。……ならなきゃ、いけないの。
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宵雛花・十雉 2020年12月8日
(ちくりと胸が痛む。彼女の語る身の上に覚えがあったからだ。じっとりと額に汗が浮かんで)
『なりたい』だけじゃなくて『ならなきゃ』なんだな。
……いなくなったお母さんの代わりにならなきゃって思ったのかい? お姉ちゃんだから。
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メリル・チェコット 2020年12月9日
『ならなきゃ』だね。うん。そう、おもった。わたしの家族は……ひつじたちは、狼から身を守るすべをもたないから。お父さんひとりだと全員を守るのにも限界があって、わたしがなんとかしなくちゃいけなかったの。お姉ちゃんだから。守られるんじゃなくて、守る立場だったから。
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メリル・チェコット 2020年12月9日
なんていうのは昔の話。今は環境も変わって、もう頑張らなくっていいはずなんだけどね。だからこうして旅に出てるわけだし……。幼い頃からそう強く思い続けてたから、癖になってるのかな。(それはきっと強迫観念に近い。目の前で家族が狼に襲われていく光景を、その記憶を、夢で反芻し続けた。そのたびに切に願っていた) ……十雉くんは、どうしてどんなにつらそうなの。
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宵雛花・十雉 2020年12月9日
(語られていく過酷な境遇を、相槌と共に聞いていた。今はそうでは無いと分かれば安心したけれど)頑張り癖がついちまってるってことか。……あのさ、いつか家族のところに帰りたいって思う?
(何故だろう、急いたように質問を繰り返す自分がいる。指摘を受けて初めて気が付いた、呼吸が上手くできていないことに)
いや、別に……ただ、メリルちゃんによく似てるやつを知ってるだけさ。
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メリル・チェコット 2020年12月10日
もちろん。家族のこと、大好きだもの。(嘘偽りなく真っ直ぐにそう答える。次々に投げ掛けられる質問。きっと彼はこちらのことを知ろうとしてくれているだけでなく、何かしらの答えを求めているのだろう。額に滲んだ汗や乱れた呼吸も相俟って、目の前の彼はひどく苦しんでいるように感じられた)
そうなんだ。似てる人。……その人は、どういうところが似てるのかな。立場、境遇?
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宵雛花・十雉 2020年12月11日
(彼女は紛れもなく太陽なのだと思った。真っ直ぐに降り注ぐ光は夜には少しだけ眩しい)
そいつは……メリルちゃんみたいに小さいころ親を亡くしてさ、自分が親の代わりにならなきゃって思ってた。いや、今もそうなのかもしんねぇけど。
でも、そいつはメリルちゃんとは違う。途中で駄目だって分かって、家族も故郷も全部投げ出して逃げたのさ。もう家族には会うつもりないって言ってる。
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メリル・チェコット 2020年12月14日
(よく似てるけれど、違う。同じような岐路に立たされ、けれど選んだ道は別の道。彼の語る話の人物は、別の未来で存在したかもしれないもうひとつの自分の姿のように感じられた。ああでも、この話の主はきっと)頑張ろうとしたけれど、上手くいかなかったんだね。……つらかったね。いや、きっと今も罪の意識――心の棘が抜けなくてつらいまま、なのかな。
家族に……会いたくない、の? ……合わせる顔がない?
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宵雛花・十雉 2020年12月17日
罪の意識か……そうなのかもな。もしかすっと自分で自分に棘を刺してんのかもしれねぇし。男の癖にいつまでもうじうじ悩んで情けねぇ、馬鹿な奴だと思うよ。(まるで他人事のような口振りで、吐き捨てるようにそう言った)
たぶん、合わせる顔がないって方が近いんじゃねぇかな。親を亡くした原因はそいつだしさ。
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メリル・チェコット 2020年12月20日
男とか女とか、そんなの気にしなくたっていいんじゃないかなって、わたしはおもうんだけど……その人はその人だもの。(その話が本当に他人の話ならば、きっとあなただって同じようなことを言うだろうな、と思いながら。吐き捨てられた言葉を拾って、問いかけにして返す)……十雉くんはその人が、きらい?
親を亡くした、原因……ご病気かなにかで亡くなったというわけじゃないのかな。……あなたの知ってる話、いやじゃなければ詳しく聞いても?
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宵雛花・十雉 2020年12月26日
(問われれば、えも言えぬ罪悪感に目を逸らした)……ああ、嫌いだよ。(そう躊躇いがちに唇を開く)
そいつが軽率にひとりで出かけたから、影朧に遭っちまった。本当なら自業自得でそいつが殺されるはずだったのに……
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メリル・チェコット 2021年1月5日
(嫌い。自分に言われたわけではないのに、ひどく胸が痛んだ)
はず、だったのに。親御さんが……かばって、守ってくれた?
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宵雛花・十雉 2021年1月9日
(こくり、静かに頷いた後で気が付く。ひりつくような重苦しい空気)
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宵雛花・十雉 2021年1月9日
あー……ご、ごめん。すっかり変な空気にしちまったなぁ。折角の楽しいお出かけだってのにさ。(誤魔化すように笑い声を漏らした。あわよくば重い空気も吹き飛んでくれないかと)
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メリル・チェコット 2021年1月10日
(頷きを最後に、いつもの笑顔へと戻った。きっと先程までの空気に戻すための、彼の気遣い。だけど。ほんの少しだけ、見ない振り)
……ね、聞いて。わたしもね、目の前で母を亡くしたの。傍にいたのに……わたしが強かったら守れたのに。いつだって、今だって、わたしのせいだって責めそうになる、けど。
でもね、お母さんは笑ってくれたんだ。メリルが無事でよかった、って。それからわたしの未来を、幸せを……最期まで願ってくれて。
だからさ、……わかんないけど。その人の親御さんも、きっとそう思ってるんじゃないかな。自分のことを責め続けてほしくないんじゃないかな。身を呈してかばうくらい大切に思っていたのなら、きっとそう。そう……思うよ、わたしは。
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メリル・チェコット 2021年1月10日
……それだけ。いつか機会があればその人にそう伝えてほしいな。
メリルも、ごめんね。楽しいお話、する?
(先程の笑い声に応えるように。声色は軽やかに、口角をもちあげ眸をほそめた)
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宵雛花・十雉 2021年1月11日
……!(思わず息を呑んだ。本当に、互いを知れば知るほど、貴女と自分は似ている。戸惑うように視線が彷徨って)
こんなに、似てる人がいるなんて……(思わなかった。誰にも分かりっこないと、独りきりで痛みを抱えていくしかないとさえ考えていた。惚けたように立ちすくむ)
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宵雛花・十雉 2021年1月11日
(そして同時に浮かび上がる違和感。彼女の話の中にあって、自分の記憶の中に無いものに気が付いた)
最期……どんな顔してたっけ。なんて言ってたっけ。
(どちらも覚えていないのは何故だろう。笑顔を浮かべる彼女の前で、ぽつりぽつりと疑問を零す)
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メリル・チェコット 2021年1月12日
(立ちすくんだあなたに気がつく。手を引くことも背を押すこともしない。ただ足を止めて振り返り、向かい合った)
ね。あなたとはなんだか不思議な巡り合わせだなぁっておもっていたけれど……根っこの部分が似ているみたい。
最期のこと、思い出せない? ……自分を守るために、記憶にフタをしているのかも。
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宵雛花・十雉 2021年1月12日
根っこ……そうかもしれない。初めは正反対だと思ってたけどさ。(彼女は光で自分は影、昼で夜、白で黒。てっきりそう思っていたのに)
ん……思い出せない。思い出そうとしても、その部分だけ靄がかかるっていうか。(見えそうで見えないのがもどかしい。眉間を指で押さえて)
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メリル・チェコット 2021年1月18日
うん。意外な共通点。いいのか悪いのか、わかんないけどね。(少し眉尻を下げて、笑って)
そっか……。もしかしたら、そこにあなたの心を救うきっかけがあったりするのかもしれないね。
でも、無理して思い出さなくてもいいんじゃない、かな。自分で自分を守るための防衛本能かもしれないし。……それに。あなたの親御さんが子どもを護るためにそうしてくれている、っていうのも……あるのかもしれないし、ね。
(足を止めた辺りから、「他人の話」ではなく「自分の話」のような口ぶりになっていて。確認するように、「その人」を「あなた」へと置き換えてみた)
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宵雛花・十雉 2021年1月27日
(バレてたか、と八の字に眉を下げ笑い)ほんと、メリルちゃんにゃ敵わねぇな。
(有難うと、そう感謝を伝えた後で)
……幻滅したかい? こんな、いつまでも救われねぇでうじうじしてさ。
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メリル・チェコット 2021年2月10日
(やっぱり。そう零して小さく笑い返す)ううん。幻滅なんてしないよ。するわけないじゃない。
辛さや苦しみなんて手放した方が楽なのに、気にしない方が生きやすいのに。切り離せない責任感だったり使命感だったりで、いつまでも手放さないでいるんでしょう。それってきっとすごいことだよ。そこもあなたの魅力のひとつだとおもうな。
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宵雛花・十雉 2021年2月16日
そうかな。単に生きるのが下手くそなだけかもしんねぇよ。(そんな言葉とは裏腹に、どこか表情や声には安心の色を滲ませて)
有難う。人の魅力を見つけんのが上手いんだな、メリルちゃんは。
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メリル・チェコット 2021年2月22日
それはそれでやっぱり素敵かな。親しみやすくていいじゃない。あなたは何事ものらりくらりと上手に立ち回る印象だったから、ちょっと意外なギャップ。でもそういうのが、案外だれかの母性本能をくすぐったりしそう。(自分よりも大きなあなたの体が、先程よりも小さく見えて。前よりもずっと親しみを覚えてしまう)
えへへ、上手いかな。それも十雉くんが見つけてくれた「わたしの魅力」のひとつだねっ。
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宵雛花・十雉 2021年2月25日
……。(扇の奥で鼻を啜って、それから何事かを考えるように視線を泳がせていた)
あのさ、一緒に作るって約束しただろ? スイートポテト。その時にメリルちゃんに見せられるように頑張るから……だから、待っててくれるかい?(何をとは言えない。今はこれが自分の精一杯だったから)
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メリル・チェコット 2021年2月26日
(質問に、ぱちり瞬く。見せてくれるというそれが何なのかはわからないけれど、きっと覚悟が必要なものなのだろう)(そしてあなたはその覚悟の準備をしようとしてくれている。今はそれで十分すぎる程だと、眸をゆるりとほそめて微笑んだ)……もちろん。待ってていいのなら、待ってるよ。そのときはとびっきり美味しいスイートポテト、作ろうね? ふふ、腕が鳴るなぁ。
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宵雛花・十雉 2021年3月4日
……うん。(ありがとう、純粋で温かな言葉を零した。この人ならきっと大丈夫だと、そう思えたから)
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宵雛花・十雉 2021年3月4日
おっと悪ィ!街を案内するって話だったのに、オレの話ばっかりしちまったよ。ささ、帝都観光の続きといこうか。(扇を閉じて仕舞えばいつも通りのからっと晴れ模様。本を小脇に抱えながら歩みを進めるのだった)
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メリル・チェコット 2021年3月15日
どういたしまして。……なんてね、こちらこそありがとうだよ。お話、聞かせてくれて嬉しかった。
うんうん、それじゃあ観光の続きにれっつごーごー! 秋の甘露がわたしたちを待っている!(初めにあなたがそうしたように、ゆるゆると拳を掲げて歩き始めた。秋の甘味に胸を踊らせながら並んで歩く二人の距離は、少し縮まっただろうか)
(帝都での或る日のお話は、これでひと区切り。けれど繋いだ絆はずうっと続いていくのだ)

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