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【RP】悪魔が来たりて……【入団者:グリムグラム】

シャーロット・バルドレッサ 2020年7月20日

サクラミラージュ、いつもの発展途上区画にあるいつもの店、喫茶『あかねこ』
何時潰れてもおかしくない客足だというのに、不思議と潰れる気配は微塵もない。そんな不思議な店だ。

口さがない者などは時折、噂をしているのだという。
『あそこの店主は悪魔使いで、金の湧き出す魔術でも教えてもらっているのではないか』とか、なんとか。
真実を言えば、ここの店主はそれなりに成功した家に連なるもので、儲かろうがそうで無かろうが対して問題はない道楽である……というのが、頑然たる事実にしてつまらない現実なのだが。

けれど、ある日。店のベルを鳴らしドアを開けたのは。
「シャーロット、遊びましょう。私、もっとあなたとお話がしたいわ。お嫌かしら?」
――正真正銘、『悪魔』の女性なのだった。




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シャーロット・バルドレッサ 2020年7月20日
…………。
(ぱち、ぱち。珍しく鳴ったドアベルに気づいて視線をやって、しばらく固まる店主代理の女給。店に客が訪れるのが珍しいというのもあるが、それ以上に、そこにいた姿が)

……え、えーと。グリムグラム?だったかしら?びっくりしちゃった。こんな所よく見つけたわね。
(先日軽く会話を交わしただけの女性であったのが、一番の驚きだったようで。まるで鳩が豆鉄砲でも食らったかのような様子だ)
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グリムグラム・グルーム 2020年7月20日
ええ。悪魔グリムグラム、呼ばれもせずにやってきたわ。ごきげんようシャーロット。
ここは貴女の拠点なのでしょう? 普通にグリモアベースで聞いたら教えてもらえたわ。まあ、こちらの世界に来てからは少し探したけれどね。
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シャーロット・バルドレッサ 2020年7月21日
私の知る限り、悪魔って呼び出されてはじめてこっちに来れるものなんだけど……まさか勝手に来たのに対価とか要求してこないわよね。押し込み強盗じゃあるまいし。
(悪びれもせず嘯くグリムグラムに対して、こちらは呆れた表情。その手のモノと浅からぬ縁がある家系であるからか、つい警戒してしまっている様子)

ああ、なるほどグリモア……いえ、それにしたって凄い行動力と言うか。偶然立ち寄ったとかじゃなくて、わざわざ私の下宿先を調べて訪ねるって……
(わたし、あの日に何かしたのかしら。どうにも読めぬ表情と心情にはただただ困惑するばかり。けれど――)
……ま、いらっしゃったからにはおもてなしさせてもらうわ?折角喫茶店へ来たんだもの。珈琲の一杯ぐらいはね?
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グリムグラム・グルーム 2020年7月21日
そうね。普通の悪魔は呼ばれない限り、基本的には現れないわね。でも、私は悪魔で猟兵ですもの。自由に来て自由に帰れるのよ。もちろん押し売りなんていたしませんわ。契約外ですもの。ええ、でも、好意でいただけるものはなんでもいただきますわ。(すすっと店内に入ってきて軽やかにカウンターの席に着く。悪魔は吸血鬼と違って招かれなくても入れるとはいえなかなかの図々しさ)
凄いかしら? やればできることをしただけよ。……ああ、そんなことをされる覚えがないという顔ね? ただ貴女ともっとお話しがしたかっただけよ?
珈琲、いただくわ。外は蒸し暑いけれど、折角だもの。熱いのをお願い。(そして自然にメニュー表を手にする)
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シャーロット・バルドレッサ 2020年7月22日
そう……ごめんなさいね?変に疑ってしまって。悪魔と話す時は気をつけなさいと子供の頃から言って聞かせられた身なもので。
(飄々とした様子で語るグリムグラムへ、小さく肩をすくめる。まるで何年もこの店に通った古株のように、自然と席に付きメニューと手に取るさまは、悪魔というよりぬらりひょんだ)
……ふふん、なるほど。悪魔も惹きつける魅力の持ち主と言われれば、まぁ悪い気はしないわね?かしこまりましたわ。では、とびきり熱いのを一杯。

(注文を受ければ着慣れたエプロンの紐を締め直して、カウンターの裏へと歩を進める。ドリップポットへ水を注ぎ、火にかけた所で――くすくすと、何かを思い出したかのように笑みをこぼす)
悪魔が珈琲なんて、どこぞの政治家の言葉みたいね。ほら。悪魔のように黒く、地獄のように熱く――
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グリムグラム・グルーム 2020年7月22日
あら、悪魔と話すときに疑ったり警戒するのは普通のことよ。私でもそうするもの。シャーロットも気を緩めてはダメよ? うふふ、油断や隙を見つけるといけないことをしてしまいたくなるのは悪魔の本能ですもの。
ええ。シャーロットはとても魅力的だわ。胸を張っていいわよ。お尻もかしら? シャーロット、今日のケーキセットもお願い。
──天使のように純粋で、そして恋のように甘い? あら。それがシャーロットの手で淹れられると思うとゾクゾクしちゃう。私、とっても楽しみだわ!
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シャーロット・バルドレッサ 2020年7月24日
そうそう。ええと、どこの人だったかしらね……そう。たしか、仏蘭西の……
(あっ私へんなのに目をつけられたな?『良い珈琲とは』という格言について語り合いながら、なにやら大興奮のグリムグラムに対し接客業にあるまじき感想を抱いてしまって。ついでに笑顔もちょっとひきつる。と、会話の中に『お尻』の一言を加えられれば)
や、やめて。あの日の水着のことは忘れてちょうだい。しばらくあんな格好を晒してたなんて、気づいてしばらく外に出られなかったんだから……!

……こほん。ええ、ええ。承知いたしました。まだまだ沢山用意してあるから、珈琲と一緒にご提供させていただきますわ?
(湯が沸く間に豆を用意し、ミルで挽けば珈琲独特の香ばしい匂いが広がる。先は会話で大いに動揺しながらも、仮にも店を任される身。注文の品を用意する手付きは淀みなく)
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グリムグラム・グルーム 2020年7月24日
あら。忘れるなんてとんでもない。初めて会った日のシャーロットの姿ですもの、がんばって覚えていますわ。それにコンテストですもの、魅せてナンボよ。大胆というなら確かにそうですけれどね。うふふ。
でも、本当に素敵で良かったわよ? 肌を晒すだけで品がないようなら、私はここまで来ていなかったでしょうね。そうね、写真を撮らせて貰えばよかったわ。何も知らないうちに。
よろしくお願いね。……ふぅん、手慣れているのね。この仕事は長いのかしら?
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シャーロット・バルドレッサ 2020年7月31日
しゃしん。 ……だ、だめよ。それだけは本当にだめ。あの、ほら、アレなのでしょう?UDCアースの、スマホだったかしら。
アレとか、撮った写真がいつの間にか知らない人の所まで届いちゃってたりするのでしょう。だめよ。ぜったいだめ。
(ふるふると首を振って。変な所で妙に知識のあるシャロちゃんでした)

……ん、んっと。そうね?帝都に留学してからここにお世話になって、もう何年も経つから。
何がどこにあるかも大体わかるし、料理も感覚で出来る程度には仕込まれているわね。なんなら、メニューに載っていない品でも材料さえあれば出させていただくわ?
(店を任されているというの事実は、彼女としてはそれなりに自慢なようで。沸いた湯で注文のコーヒーを淹れながら、どことなく得意げに。ふふん)
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グリムグラム・グルーム 2020年8月1日
えっ。あのカメラ電話ってそういう機能なの? 勝手に他の人が見れるものなの? ……壊せば消えるかしら。そうね、じゃあポラロイドならいいでしょう? 焼き増しができないのは不便そうですけれど。
留学? シャーロットは学生だったの? じぇえけー、というやつなのかしら。そもそもどこの世界の出なのかしら。
あら、なかなかの自信ね。ふふっ、それじゃあ今度お願いするわ。なにがいいかしら。うふふふ。でも、まずは普通のメニューの制覇からよね。
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シャーロット・バルドレッサ 2020年8月6日
なんかそんな話を聞いたわ……あと使い方を間違えると燃えるとか、写真を消すと増えるとか。おっかないわね。
……ん、ぅ。ま、まぁ?気が向いたら撮らせてあげないことも無いということでどうかしら。
(熱心に迫られれば、あまり拒絶するのも酷なように思えてしまったようで。つい譲歩してしまったのだった)

うん?私?ええと……私はサクラミラージュの人間よ。出身は帝都じゃなくて英国だけど。
両親が元々學府のユーベルコヲド使いで、その縁で留学の誘いがあってね。招集がかかれば影朧への対処に当たるけど、それ以外の時は勉学に励んでいるから……そうね。学生ではあるわ。
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シャーロット・バルドレッサ 2020年8月6日
(そんな世間話の合間に、黒い雫はすっかり落ちきっていた。サーバーに溜まった珈琲をカップへ注ぎ、準備が終われば大きな冷蔵庫のドアを開けて。切り分けられたケーキを皿の上に盛り付け、フォークを添えれば)

……はい、お待たせいたしました。ご注文の珈琲に、本日のケーキ。
珈琲はお望み通り、とびっきり熱いの淹れたから。火傷しないようにお気をつけくださいな?
(グリムグラムの前へ芳しく香り立つ珈琲と、上品にクリームで飾り付けられたショートケーキが供されて)
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グリムグラム・グルーム 2020年8月7日
燃える……操作を間違うとショートするということね。分かるわ。あんなに薄くて脆いんだもの、凄く精密なのよね。消すと増えるというのは理解できないけれど。
ええ、それで構いませんわ。うふふ。

英国……この世界にもあるのね。勉学というと、算術や錬金術……天文学とかかしら。一度教えてもらったのだけれど、正直さっぱり分からなかったわ。

これが今日のケーキなのね。ありがとう。いただくわね。
ええ、お手並み拝見するわ。悪魔ですもの、地獄のように熱くても火傷はしませんわ。でも、そうね。せっかくだもの、味わってゆっくりいただくわ。
珈琲を人に淹れてもらったことなんて、ちょっと記憶にないもの。貴重だわ。
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シャーロット・バルドレッサ 2020年8月16日
はいはい。じゃあ、そのうちね?そのうち。……もう。写真を撮られるなんて子供の時以来の気がするわ。
(忘れるまでごまかそう――とは考えない。相手が悪魔というのもあるけれど、そこまで邪険にするほど悪しように思っているわけでも無いのだ)

あら、別のケーキが良かったかしら?じゃあ……そうね。前日にご連絡いただければ、なるべくご希望に沿ったケーキを用意しておきますわ?
(その代わり、足繁く通ってちょうだいな――なんて冗談交じりに。料理に自信はあるけれど、それはそれとして馴染みの客を作るというのは難しいことなのだ。さて、彼女の口には合うかしら――なんて、内心ドキドキしながら調理場から出て、グリムグラムの隣の席へとまた腰を下ろす)
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グリムグラム・グルーム 2020年8月22日
いいえ。そんなことはないわよ? でも、リクエストができるということは覚えておくわ。……ふむふむ。これが今風のケーキなのね。(しげしげと眺めてから、いざ、とフォーク入刀。まずは生クリームを掬いあげて、ぱくりと)
あら……! 美味しいわ!
こういうケーキはお店で作っているものかしら? それとも近くの洋菓子店で作ってもらっているのかしら?(ぱくぱくと食べていく)
甘さが上品だわ。うん、とっても好きよこのケーキ。ん……コーヒー。コーヒーも忘れてないわよ? ええ。(ケーキの半分ほどたいらげたあたりで、コーヒーカップに手を伸ばす)
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シャーロット・バルドレッサ 2021年4月15日
(ご満悦、という様子でケーキを食べ進めるグリムグラムの様子に内心胸をなでおろす。店を任せられているのだ、それなり以上に自信はある。自信はあるけれど、やはり反応を見るまでは緊張してしまうものなのだ)
ふふん。そうでしょうそうでしょう、美味しいでしょう。なんたって私が腕によりをかけて焼いたケーキですもの。開店前に作って取っておいて、売り切れたらその日はおしまい。
手作りだからあまり数を用意できないのが難点だけれど……まぁ、お客さんも少ないしね。
(そんな緊張をおくびにも出さずに、どやどやといった様子で手作りをアピールしながら食事風景を見守る。グリムグラムが手を伸ばしたコーヒーは湯気が立ち上り、迂闊に舌を触れれば火傷してしまいそうな程に熱いのが易易と見て取れて。……大丈夫かしら、やっぱりちょっと熱すぎたかしら、とちょっとどきどき)
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