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【RP】疑惑

シャルロット・クリスティア 2020年7月4日

よくある仕事だった。
UDCアースに潜む邪神教団。
その儀式の兆候を察知したから先制して潰せと、それだけの話だ。
幸い、目的地の比較的近くに知己もいたので、協力を取りつけることもできた。

相手はオブリビオンでもない小規模、こちらは手練れの猟兵が2人。
そう難しいものでもないはずだったし、事実儀式の阻止は滞りなく完了した。

……しかし、追い詰められた鼠は、何をするかわからないものなのだ。



お呼びした人との1:1RPスレッドです。
該当者以外の発言は申し訳ありませんがご遠慮ください。

↓お呼びした人↓
https://tw6.jp/character/status/f00069




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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
……?
(首を傾げ、記憶を引っ張り起こしてみる。
 こういう業種だ、程度の差はあれ怪我の類は日常茶飯事である……が)
意識を失うほどの大怪我……という経験自体があまりないので、何とも言えませんけど……。
(そうでないときはどうだったか?記憶をもう少し辿ってみる)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
怪我をした時はすぐに止血や薬で処置してるので、大事にならずに済んだと感じることはありますが。それなりに私もサバイバル術は心得ているので、その範疇だと思いますよ。
(質問の意図は、話の流れでまぁわかる。思ったより自身の傷が浅かった、という事なんだろう。であるならば)
灯さんの手際がそれほどに良かったんじゃないですか?私としてはありがたいことですが。
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皐月・灯 2020年7月5日
……そうか。
(ところで、皐月・灯という少年には確かに医術の心得がある。ただ、それは他にやれる者がいなかったからだ。無数の怪我人の手当をする中で、切り傷や打撲といった外傷の措置を実践を通じて覚えた。そして、魔術師という本来の立場から、魔力による魔法傷についての知識も得ている)
……お前の運がよかったのさ。多分な。
(そのうえで、はっきりとわかることがある。彼女の傷――特に出血量。)
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皐月・灯 2020年7月5日
(あれは、命に関わるものだった。こんな風に会話ができる者を、他に知らない)
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皐月・灯 2020年7月5日
(彼女に齎された呪詛は、苦痛の持続。魔術耐性を劣化させるばかりか、治癒魔法の効果を反転させる代物だった。霊薬で中和したとはいえ、殆ど肉体に備わる回復力だけでそこまで持ち直した、ということだ。――だが、聞いた限り、彼女の自己治癒力は標準的なもの)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
それでも、助けて頂いた事実には変わりありませんから。
(「運が良かった」という言葉は謙遜だと受け取った。実際に運もあるかもしれないが、こうして大事ないように済んだのは彼の技術の賜物だと信じて疑っていない。培った技術は裏切らないものだ)
……まぁ、流石にまだちょっとクラクラしますが……鉄分しっかり摂らないとですね。
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皐月・灯 2020年7月5日
……今夜はこのまま泊ってけ。今はそんだけ喋れても、頭をやられたんだ。歩くのもグリモアの展開もさせねーぞ。
(有無を言わさぬ口調でそう告げた。夜が明けたら知己を呼んでやる、とも。)
――それと、お前の服はさっきそこに置いたからな。言っとくが、脱がしたのは手当に邪魔なもんだけだぞ。
(コートとノースリーブジャケットを指差す。……そう。彼女のいつもの服だ。いつも通りの、服だ)
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皐月・灯 2020年7月5日
(くず籠の中の、己の服を思い出す。捨てたのは袖を破いたからではない。殺めた者の返り血がこびりつき、洗い落とせなかったからだ。――なのに。)
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皐月・灯 2020年7月5日
(――どうして彼女の服は、あれだけ流れた血に汚れていないのか?)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
そこは疑いませんよ……。(肌着はそれこそ肌に触れているのでわかるし、スカートもシャツもそのまんまだ。そもそも一番ダメージが大きかったのは頭なのだから、あとの細かい外傷であればこんなもんだろうと理解できる)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
そうですね……。任務報告については、スマホからでもやれるでしょうし……お言葉に甘えさせていただきます。
(グリモアの展開には、かなりの集中を伴う。ある程度の時間もかかるし、担当のグリモア猟兵が戦場への突入を許可されないのはそう言う事情もあるのだ)
……まぁ、歩くくらいはさせてほしい気もしますけど。
(お手洗いとか。流石に必要以上にうろついたりする気はないが)
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皐月・灯 2020年7月5日
なら、いい。
(静かに言った。冗句めいた言及は、思考を悟られないようにするためでもある。)
……飲み水くらいならある。今夜はどうせ魔術書と格闘するつもりだったんでな。
オレも一晩ここにいるから、他に入用なもんがあったら言え。

それと……シャルロット。
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皐月・灯 2020年7月5日
(ここまでの事例を鑑みて、一つの確信がある)

お前、オレと同じでダークセイヴァー出身だろ。
そんで、両親ももう居ないんだったよな。……そのとき、何があった?

(彼女の頭に傷痕は残らないだろう、ということだ)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
……そう言えば、灯さんにはまだ詳しくは話してなかったですか。
(隠しているわけではないとはいえ進んで話すようなことでもないし、自分もあまり人の境遇には深入りしないようにしていたのだから、不思議な事でもない)
喋る分には構いませんが、なぜ今になって?(今まで聞くようなことも無かった相手が突然こんなことを言い出したことには、多少の疑問はあったが)
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皐月・灯 2020年7月5日
……別に。思ったより元気みてーだし、寝付くまで暇だろ。
それに……オレも、生き残った子供ってヤツだったからな。
ただの子供がどうやって死地を切り抜けたのか、興味があるだけだ。
(――嘘だった)
(今脳裏に浮かんでいる仮説に、「ただの妄想」という結論を付けるための問いかけだ。その結論を選びたいという、半ば以上に願望に近い想いゆえの行動だった)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
ま、それもそうですか。
(言ってしまえば寝起きだ。もう一度寝るにしてもすぐには寝つけない。寝入るまでの雑談としてその内容はどうなのか……という疑問も、共通の話題としてはパッと思いつくのはこれくらいなもんだろう。そう言われてしまえばこちらとしては疑問に思うことも無い)
……両親……というか、故郷の村の大人たちが、吸血鬼に抵抗するレジスタンスをやっていた、という話は知ってましたっけ?
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皐月・灯 2020年7月5日
ああ。いつか泥水ん中歩いてるときに、そんなこと聞いたな。(あれもダークセイヴァーでの出来事だった。同じレジスタンス集団を助け、その行く道を照らすため……まあ、そんなつもりは微塵もなかったけれど……結果として、そういう仕事だった)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
そうですか。(そう言えばそんな仕事もあった。あの時は確かに、犠牲者も出た後でこそあったが救う事が出来た。だが)
猟兵の介入が出来るようになったことで、今でこそ少しずつ活動は実を結びつつありますが……当時なんて、あまりにも無謀な事でしたからね。
叛乱は失敗して、村は焼かれたんです。
その時、ちょうど私は森に出向いていたので、森の出口から燃え落ちる村を眺めていただけだったんですが……。
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
多分、失敗した時に備えて、それっぽい理由をつけて逃がしてくれていたんだと思います。あの日は領主が視察に来る日でしたから。他の子どもたちと一緒に、森に果実を取りに行って来てくれと。
……あの光景を見た時は、何もできない自分が本当に悔しかった。
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皐月・灯 2020年7月5日
(或いは――と思った。或いは、自分は思い出したくもない話をさせているだけかもしれない。生まれ育った村が滅んだ時の話など、好き好んでする人間はいないだろう。……だが、それで彼女にどう思われようと、そんなことは関係ない)
……お前はそのとき、巻き込まれなかったんだな?
そのまま村を離れて……誰かに拾われたとかか。
(可能性を、潰さなければならない。認められない事象へ繋がる可能性という道をだ)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
拾われた……と言えばそうなのかもしれませんね。
少なくとも、あのまま巻き込まれたら今頃こうしてはいなかったでしょう。
森の中を必死に走って、他の子どもがどうなったかもわからずに、無我夢中で走っていて……。
気付いたら、グリモアベースにいて、手元にはこれがありました。
(懐からグリモアを取り出す。言いつけ通り起動こそしていないが、それでも淡い青白い光を放つエネルギー体)
それで、異世界の事を知って、アルダワに移り住んだんです。いろいろ勉強し始めたのは、その時からですよ。
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皐月・灯 2020年7月5日
……。
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皐月・灯 2020年7月5日
(「アルダワで」、か?)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
……どうしました?
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皐月・灯 2020年7月5日
(――射撃や魔術を学び、今の彼女の場所まで磨き上げる、その道筋。平坦であるはずがない。かの世界には地下迷宮もあったし、そうでなくとも危険は多い。だが、あれでアルダワ魔法学園は「学ぶための場所」だ。学生への支援体制は手厚いはずだ。――付け加えれば、彼女はアルダワに、学び舎以上の特別な思い入れは無いように思える)
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皐月・灯 2020年7月5日
(アルダワでないとすれば、そこから先――「猟兵としての活動期間」は?  それこそありえない。自分たちがついていたのだ。そこで何かが起きていたなら、誰かが気づいていたはずだ)
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皐月・灯 2020年7月5日
――ん、ああ。いや……そう、グリモア持ちは、どうやってグリモアを得たのか、覚えてないもんなのか。
(考え事に気を取られた。誤魔化すように、質問を変える)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
人によるとは思いますけどね。(懐にしまう)
グリモアの力なのか、それとも無我夢中のうちに覚醒したせいでしっかり覚えていないだけなのか、はちょっとわかりませんが。
(ユアさんとかに今度聞いてみるのもいいかもしれませんね、などと付け加えて)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
(正直なところ、今日の灯は妙に質問が多いな、とは少し思った。だが、単純に場繋ぎのつもりなのか……あるいは彼も同じ絶望の世界出身で、何か境遇に思うところがあったのかもしれない。そのいずれにせよ、あまり掘り返すべきではないか、とそう結論付けることにした)
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皐月・灯 2020年7月5日
――そう、か。
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皐月・灯 2020年7月5日
そうか……。
(長い、息を吐いて)
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皐月・灯 2020年7月5日
…………話してるうちに、もうこんな時間だ。
(スマホの時刻表示が、丑三つ時を示していた。机の上の彼女のコートを手に取り、やや乱暴に相手に被せる)
とっとと寝ろ、怪我人。
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
わぷ。(頭から被った)
起こしていたのはそちらでしょうに……。(少々の本心を冗談に込めつつ、大人しく従うことにする。多少話し疲れたこともあって、それなりに寝入ることには苦労もしないだろう)

……ありがとうございました、おやすみなさい。(洗ってくれたのだろうか、小奇麗なコートを被り、横になる)
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皐月・灯 2020年7月5日
……ふん。なら、しばらくは外に居てやるよ。ついでに買い出し済ませてくる。
(無愛想に――そう聞こえるように言い残して、工房の扉に手をかけた)
……おやすみ。
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皐月・灯 2020年7月5日
(外は夜半も過ぎた深夜。元々人の少ない地域ゆえ、この時間帯は人っ子一人歩いていない。後ろ手に扉を閉めれば、音声遮断の結界が機能する)
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皐月・灯 2020年7月5日
――――可能性を、
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皐月・灯 2020年7月5日
潰し、切れなかった。
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皐月・灯 2020年7月5日
(これほど己をごまかした物言いもないだろう。ああ、答えはもう出ている。信じるに足る結論は、とっくに掴んでいる。この廃ビルの屋上の水道で、彼女のコートを洗おうとしたときに)
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皐月・灯 2020年7月5日
(洗う前から、出血量に比して汚れの少ない服。気になって、少しの間観察していた。その目の前で、服にしみ込んでいた彼女の血液は――まるで幻だったかのように、薄れて消えていったのだ。)
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皐月・灯 2020年7月5日
(それに、彼女の――異常とも思える回復力。)
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皐月・灯 2020年7月5日
命に関わる重傷を負いながら……その数時間後には、普通に会話ができる女。
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皐月・灯 2020年7月5日
深い傷を負っても意にも介さず、その出血がごく短時間で止まる女。
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皐月・灯 2020年7月5日
……似てる。――オレは、そんな女をひとり、知っている。
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皐月・灯 2020年7月5日
お前だったら、もっと早く気付けたのかもな――アストリーゼ・レギンレイヴ。
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皐月・灯 2020年7月5日
(常人と異なる「特別製」の身体を持つ女。かつてその傷を治癒し、その在り方について論じたことがある。――彼女の性質を思い出したから、辿り着いた)
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皐月・灯 2020年7月5日
――シャルの身体は、霊体だ。……ずっと前から。
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皐月・灯 2020年7月5日
……そのうえ、あいつ自身は、それを知らねー。
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皐月・灯 2020年7月5日
くそ…………どうしろってんだ。――どっから、何を、考えろってんだ!
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皐月・灯 2020年7月5日
(少年の叫びは、いちどだけ夜空を裂き――それだけで、何も変えることはなかった)
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シャルロット・クリスティア 2020年7月5日
-To be...-
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