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【春祭り1:1】春湊と桜綴

誘名・櫻宵 2020年4月12日

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🌸桜の杜、春祭りの縁日

舞い散る桜に戯れるように、桜花弁のような金魚が穹游ぐ

ふうわり、ひらり
龍が歩めば、桜が舞う
きらりきらり、光と遊んで
風さらって、春の果て

かたりことりと共に汽車にのり
柔い春の指先を追いかけて、とらえた牡丹一華の少女に微笑む

あなたの春は、満開かしら?
それとも――

結んでとじて、またといて
……もういいかい?
桜に紛れたナニカが囁く

あたたかにさいた、あなたが知りたいわ

からり、ころり
高下駄ならして歩みゆく
笑みが咲けば、甘やかな桜も咲くだろう
桜あめに、桜餅。桜にちなんだ屋台が並ぶ並木道

まぁだだよ

鬼を秘めた龍が笑う
そう、まだ――

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🌸櫻宵と七結のRP

🌸春祭り終了、またはキリのいいところで〆




桜を見やる(話すのをやめる)
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誘名・櫻宵 2020年4月12日
(どこをみやれど、薄紅の花が咲き乱れ、柔らかな春が降り注ぐ)

七結、御足労ありがとう。
ちょうど、春を祝う祭りをしていたの。桜のかみさまに感謝を捧ぐ――そんな日なのですって

せっかくだから、

(カラリコロリ、高下駄ならし。降り注ぐ花をひとつ、とらう)

お祭り、たのしみましょう?

(こてり、小首を傾げて――そうと、とらえた桜を手渡そうと白手をのばす)

あなたの春が、しりたいわ (無効票)
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蘭・七結 2020年4月12日
( 春うらら。見映した世界を染めゆく薄紅と、あたたかな春の心地に包まれるよう。ひとつ深呼吸をして、ひだまりの温度を招いた。好奇の彩をひそめた視線は、いっとううつくしく咲いた薄桜のひとにて留まる )

お招きありがとう、サヨさん
春をお祝いするだなんて、ステキだわ
この場所はとてもあたたかいのね
ぬくもりに抱かれて、満たされるよう

( 持ち上げた踵の音を鳴らした。ゆびさき伸ばし、白指を彩るいつつの紅がひらくのを待つ )

嗚呼、もちろん。喜んで

春とさくら
お祭りもお話も、どちらもたのしみたい
サヨさんのお話も聞かせてちょうだいね (無効票)
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誘名・櫻宵 2020年4月13日
(桜に遊ぶ、己よりも淡い灰に双眸を細め、嬉しげにかわいらしい娘をみやる。噫、なんと、春色の似合うこと)

七結
春の郷へようこそ
うふふ
此処が、私の故郷なの

(からり、高下駄鳴らして
桜吹雪と踊るよう、くうるり、円をかいてまわってみせる)

ここの春が、いっとうすき。
だからね、七結に褒めてもらえて嬉しいのよ

(柔い春はいつだって、凍りついたこころも、やわらかな笑顔も、包み込んでくれるから。無邪気な笑みは子どものように)

歓迎するわ。

(ひらかれた、白からしろへ伝う花弁は不思議、くれなゐの桜。あかい思い出をちらと思い出して、深く笑む)

もちろんですとも。
あまいものはお好きよね?桜あめに、桜の綿あめ、桜色のいちご飴もあるのよ
お団子も!
七結は、どんな甘味がお好きかしら――甘味よりも、あまいものを
しっているであろうあなた

物足りない甘さでないと、いいのだけれど

(さぁと桜が揺れて、こっちこっちと春が手招きするよう) (無効票)
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蘭・七結 2020年4月15日
( 桜雨が注ぐなか、くるりらとあなたが描かれてゆく様を眺む。やわく、あたたかな心地に包まれて、眦をさげて綻んだ )

まあ。此処が――サヨさんの故郷
うつくしい薄桜たち
あえかに微笑む、あなたのようね

( 耳を澄ましたならば桜花たちの聲が響く。ひとつ深呼吸をして、春の香りを手繰り寄せた )

嗚呼、本当にステキな場所
いっとうの彩と共にするひと時
こころに咲く花は、褪せることを知らないでしょう

( 細指を染める紅がひらいて、手のひらに咲くあかいはな )

あかい、サクラ。きれいね

甘いものはいっとうすきよ
サヨさんと、おんなじ
ふふ。サクラに満ち溢れているのね
あれもこれもと、欲張ってしまいそう

( 手招く聲に応じるように、踵の音を高鳴らせた ) (無効票)
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誘名・櫻宵 2020年4月29日
あら、私のようだなんて。
春咲く地をあゆむあなたは、桜によりそい咲く牡丹一華のようだこと。
私のいっとうを、そのようにうたってくれるなんて
この胸に春が咲いたようにうれしいわ

(桜の歌に、春の香りを享受するあなたを柔くみつめてころころ鈴なるように声漏らす)

あかは秘蜜、いのちの彩だもの。
ねぇ、
(なんて、小首を傾げればしゃらりと桜鼠がゆれて)

よかったわ。
甘やかなものは、あいの味
ええ、ええ
おんなじだわ?

(可愛いあなた。おんなじね。
秘めるように微笑んでから、そうと指さす桜飴)

春祭りは誘七の御神木である神代櫻へ感謝を捧ぐためにおこなわれているの
だから桜の甘味がおおいの

(露店の主に声をかけ、満開に咲いた桜をふたつ、もらいうける。
それからひと枝を七結の前へ差し出して)
なかなか精巧に咲いた桜の飴でしょう?
よいのよ
よくばって。
ほしいものは、手に入れなければ

(くすくす、笑みが咲く。花が咲く。おいでおいでと、手招いて) (無効票)
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蘭・七結 2020年5月3日
まあ。うれしい
牡丹一華はいっとうのお花よ
春が咲いて、いっそうあたたかな心地ね

(喜色を転がす微笑が耳に届く。春宵に咲く桜霞をみつめ、あわく笑む)

ふふ。ひそかごと
あかいひみつ、緋蜜のおはなしね?

(常なる夜。咲かせた彩はいのちのあか。艶やかに微笑む桜龍から享受したものは胸のなか)

あいの味。あまいはしあわせだと教わったの
嗚呼。なんてうつくしい
繊細なつくり。あえかに咲うようだわ

(誘七の神代櫻。伝承に触れていると、差し出されたのは桜のひと枝。紅に染まる指さきから、そうと受け取って)

ありがとう、サヨさん
ならばとびきり欲張ってしまおうかしら
とうといひと時を刻むために

(ひらいた口許へと寄せ、桜を招く。あわい甘味に、拡がる桜花の香。ほう、と息を溢し)

やさしいお味。頬が緩んでしまうわ
あの日とおんなじ
しあわせに満つるようね

列車から降りた後
無事に、待ち人にお会いできたかしら

(ゆうるりと首傾げ。そよそよと桜がうたう) (無効票)
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誘名・櫻宵 2020年5月17日
牡丹一華――アネモネはね。
私にとっても、大切な花なの
あかくて、あまい――にがい。
(追想に瞬いてから、また柔らな春が綻ぶ)

うふふ
私たちのひそかごと
どこかの国では、秘密は薔薇の木の下でするものなのですって
私ね、思ったの
どれだけあえかなあかにひたろうと、七結の彩は濁らないと

甘えてちょうだい。
あなたに食まれるあまい桜は幸福だこと。
甘やかなものは心にあいを灯してくれるもの。
私は、きょうだいが――……ううん。七結のことは、いもうとのように愛らしいとおもっているの。

――列車から、降りた後。
(ゆうるり、瞼をとじればあたたかな冬が微笑んだ)
あえたわ。私の、あたたかな冬がおよいでいたの。
逆に、迎え入れられてしまったわ。
七結は?
あなたの春に、であえたかしら?
(こたえは少女の様子をみればわかるけれど。可憐な唇から紡がれる言葉をききたくて、問いかける) (無効票)
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蘭・七結 2020年5月19日
サヨさんにとっても、大切なもの
そう――きっと、かけがえのないものなのね
(そよりと揺らいだ一華に触れ、やわく綻んだ桜を見映す)

花とのひそかごとだなんて、ステキ
何時の日か未知なる彩を魅せるのかしら
――獲るものは、選ぶ
そう教えてくださったのは、サヨさんよ
あの時、あかに塗れたあの時
とても――たのしかったの
わたしがわたしではなくなるほどに、ね
引き返せなくなる前に、止めてくださってありがとう

いもうと
嗚呼、うれしいわ
甘えかたは……まだよくわからないのだけれど
そう在りたいと思ってしまうよう
わたしもね、サヨさんのことは姉さまで兄さまのように感じているのよ

それはよかった
ゆうらり游ぐうつくしい白が、見える気がするわ
(問い掛けに瞬く。駆け抜けた先、いとを結んだ春の日に綻んで)

わたし?
……ふふ。出逢えたわ
ずうと、待っていてくれたの

わたしも、あなたも
とてもあたたかな春の日だったわね (無効票)
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誘名・櫻宵 2020年6月7日
ええ、七結。
私にとっての唯一。あなたならばわかるかしら。
戀、というものは――ひとつしか、花咲ぬものであると
(一輪のくれなゐ。花言葉は――。
言葉にはせずに、静かに笑む)

そうでしょう?
秘密をひめた花が、あでやかにさくだなんて。それをみて、誰かが美しいと笑むだなんて、考えるだけで素敵だわ。
うふふ。私にも教えることができたのね。可愛いあなた。
あなたは美しい花だもの。妖でも理性のないケダモノではなく、美しい花。
採るものは選び、咲かねば。
……あかに染まることはとても楽しきこと――私とあなたもまた、近しいから……よくわかるわ。
どういたしまして。
されど、ちゃあんともどって、しっかりとひとの姿をしている……それは、七結自身の強さにほかならないわ
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誘名・櫻宵 2020年6月7日
いいのよ、あるがままに、あれば良いわ。
兄様で姉様のよう、だなんて私も嬉しいわ!近しいきょうだいも、しまいもいなかったの
(思えばなんと希薄な家族関係だろう。身内も、親戚も、ただただ、血の縁があるというだけ。そんな中で育ったからこそ、娘の言葉は何より嬉しかった)

揺らげど
けして、ゆるがぬ私の白よ。七結の小指からは―あえかな、赫糸の紡ぐ物語が覗くよう。
(なんて、柔らでやさしい笑い声を転がす)

硬い蕾が綻んで、笑顔と共に花開くような―春ね
わかるわ。あなた、とても綺麗な笑顔をしているもの (無効票)
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蘭・七結 2020年6月10日
ええ、サヨさん
あなたにとっての、わたしにとっての
ゆいいつ
たったひとつきりの、戀と云う花
( 眦を緩めて、そうと笑む。紫に浮かぶ金環がゆらいだ )

ひとつ、ふたつ――幾つもを、ね
あなたの紡ぐ言の葉たちと
あなたが織り成す動作たちが
わたしに、ひととしてのしるべをくれたの

わたしの、つよさ
( ぽつり、つややかな唇が綴る言葉を繰り返す )

時折、ね。心の奥底から溢れてゆくの
――いのちを集わせたい、と云う
わるい子な、わたしの思いが
今はまだ、へいき。けれど往くさきは――、
そのさきは……少しだけ、おろそしい
( 口許からこぼれ落ちた言葉は、春の風に攫われてしまうほどに、か細いものとなった )
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蘭・七結 2020年6月10日
あるがままに。……ふふ、そうね
ゆうるりと、ありのままをお見せできたなら
( 眦が緩み自然と笑みが溢れる。あまい桜飴を含んだ )
……まあ。やさしいあなただもの
てっきり、そのような方々がいるのかと
嗚呼、ならば。そのあたたかさは
サヨさんというひとりの、よいところね

まっすぐな、ましろい彩
透明で、清廉な歌声が聴こえるようだわ
みな底で耳にした歌声はとてもきれいで
ずうと忘れないことでしょう

このいとはね、
あの舞台でかたちを得たのよ
( 記憶のみな底へと思考を沈め、かつての舞台を想起した。つめたさは次第にあたたかく移ろい、数多の愛が咲いた、うつくしい舞台たち ) (無効票)
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誘名・櫻宵 2020年6月23日
焦がれ咲いた戀はもう己の中、ひとつの実を結んでいるようね
(紫の彩にゆれる金の環に桜の双眸を細めれ、胸の上に掌をのせる。とくりと鼓動が踊り暁が燃えた気がした)

私の、言の葉と行動が?
……噫、(その後のことばが続かなくて、ただ嬉しげに安堵したように破顔する)
私は、奪うことしかできぬのだとおもっていた。けれど――あなたに……あたえること、が……できたのね
(桜が咲く、淡く柔く薄紅にそまった春が咲く)

(春の風に攫われそうな、絲のような言の葉に小さく頷いて)
溢れゆくものに、身を任せてしまうことは簡単だけれど……そうね。
……集わせて、縫い止めて、蒐集し尽くして、果てはきっと無いのだと思うわ
(喰らってくらって、咲かせて求めて果てのない己を思う。幾ら喰らって――否、あいしても足らない。足りない、そんな)

私はね。たまには悪い子の、七結がいても良いとおもうの。
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誘名・櫻宵 2020年6月23日
そう、あるがままに。
それもまた、あなたという存在の一片なのだから
ころすのではなくて
そうね……飼い慣らすの
あなたはあくまで、あなたであると。

集めるものは選ぶのよ
(もう一度そう言って、柔く笑む)

もしかしたらいたのかもしれないけれど――(少しだけ、桜の瞳が翳る)
……咲くまえに、散らされてしまったわ
(胸の内に広がるのは苦み。甘やかなものだけ味わっていたいのに。けして、忘れてはいけない「苦味」であると微かに微笑む)

花は冷えて、春の夜の夢は儚いものだけれど――それでも、散らされず散らずに咲いていたいわ。喪わずにいたいわ。
七結がみつけてくれた、私のよいところを

あかとあかの紡いだ舞台――離れてこそ、大切なものは自覚するともいうけれど…しかと結ばれていたのね。
あなたとかれの、あかいいと(運命)は。
まさに、運命劇――あなたとかれの

胸の内には、あいの華が咲いていたのね
(きっと綺麗な、あかいろの) (無効票)
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蘭・七結 2020年6月28日
( 左の胸上、その鼓動に添えられた手のひらを見映した。――焦がれ咲いた戀の結び。あなたの言葉に眦を緩め、ちいさく首肯する。薄紅がひらくような笑みが咲いたなら、口許までもが緩むよう )

ええ、然と。受け取っているわ
あたたかく咲いて、彩を与う、薄桜のはな

あなたは奪うのではなく、届けるひとだわ

( 是を示す仕草と言葉。瞠目を晒して眸を弾いてみせる。鴇鼠と桜鼠、互いの髪を攫う一風が吹き抜けてゆく。無数の桜花片たちが、眼前を彩っていた )

……屹度。果てなぞ無いのだと、そう思うわ

( ひとに堕ちたと同時に、めざめを得たもの。時に胸裡を掻き乱すこの渇慾の名を、しらないとは言えない )

あるがままの、わたし
あやめるのではなく、飼い慣らす

( あなたの言葉を刻むように、そうと繰り返し )

そう、そうね
向き合い、見極めて
そして――選び抜いてみせるわ
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蘭・七結 2020年6月28日
( 陰りを帯びた桜。あまやかな声色に交わった苦味をみとめ、双眸を縁取る影をおとす。あなたが味わった忘れえぬ味は、他ならぬあなただけのもの。その重さを抱いて笑むひとへと、金環が浮かぶ紫彩を向けた )

その心があれば、咲き続けるはずだわ
――“もしも”
あなたが喪ってしまったとしても、わたしが
あなたの周囲のひとが、いとおしいひとが、憶えている

あなたがもたらす春を、皆がしっているわ


ええ。あたたかな、春の花
幾つもの縁と、結わいだあかのいと
絲といとが形を得て――今のわたしがいるわ

( 緩やかに、哀しみすらも巻き込んだ舞台のなかで得たもの。綻んだ口許へと、左の指さきを運んだ ) (無効票)
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誘名・櫻宵 2020年7月5日
(柔く紡がれた言葉に、桜が花開くように綻ぶ。いのちの鼓動の上、添えられた掌をみやり静かに頷いた)

満開の春が、あなたの中に満ちているのね。……よかった。
一年前の今頃のあなたと、今のあなたでは――瞳にうつる同じ桜でも、違うものとみえていたかしら?

――奪うでなく、届ける――
(紅の唇が、七結のことばをなぞる)
なにかを届けられたらいい。
死ではなく絶望でもない、なにかを。
そうあれるように、そのように咲いていられるように、致しましょう。
摘むだけでは無くなってしまうものね。
私は、一方的に奪い尽くす龍よりも、守れる龍になりたいわ。

(駆け抜けた風が薄紅を踊らせる。似た彩の髪をおさえ、穹踊る桜を見送った。娘が紡ぐ言葉に、首肯する)

うふふ。
ひとへと昇ったあなた。
あなたならばもう、蒐集してよいものと、弁えるべきものは見えているのだと思うわ。

……私もついつい、食べすぎてしまうことがあるから気をつけなきゃね
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誘名・櫻宵 2020年7月5日
(紡がれたことばを受け止めて、桜霞の瞳の奥、鮮烈の桜花弁が瞬いた)

『私を忘れないで』――(散りゆく桜をその掌に)
うふふ、その花の言葉の通りに。
私がうしなったものを、おぼえていてくれる。掬っていてくれる――そんな存在が。
私にも、できたのね。
そうあってくれるのね。
(呟くように、噛み締めるように言葉をおとす)
ありがとう、七結。
おかげで私の瞳は、大切な花をちゃんとうつすことができる。こころに咲かせることが出来るわ。

ずっとね、ひとりだとおもっていた。世界にもひとにも愛されぬ、受け入れられぬものと。

開き直りと受け入れることは、違うこと。

私が春を齎すことができるようになっているならば、それは私に春暁をおしえてくれた、他でもないあなた達のおかげなの。

(娘の左小指の先をみて、ふふと小さく笑みを咲かせる)
すてきなすてきな、赫の絲の指輪だことね。
絲に編み込まれた、その「いと」を。
あなたならば、忘れぬことでしょう (無効票)
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蘭・七結 2020年7月11日
( 咲き綻ぶかんばせに、やわいろの笑みを添える。注がれた問いかけに、こくりと首肯した )

ええ、おんなじなのに全く異なるよう
花のもつ言葉も、纏わういろも、ずうと鮮やかだわ
サクラとは、こんなにもうつくしいものなのね

つめたい死ではなく、いきるぬくもりを
いろなき絶望ではなく、とりどりの希望を
それらを届け、守護するあたたかな桜の龍
屹度、あなたはその域へと到れるのでしょうね

( 色づく唇から溢れた笑みに眦を緩めた。吹き抜ける風が桜の花びらを攫って、春の音を鳴らす )

ふふ。まだまだ定まらないこころだけれど
良しと悪しを、選び抜くものをたがえぬように
わたしという歩みのなかで、綴ってゆくわ

来るべき日には……そうね、
もう一度、あなたと背を合わせて戦いたい
花を散らすことなく共有できたなら、うれしいわ
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蘭・七結 2020年7月11日
( 桜霞のみなもに浮かぶ桜ひとひら。艶やかで、鮮やかな。龍であるあかしを金環のうちに囲わう。――『私を忘れないで』。紡がれた言葉を、そうと繰りかえした )

桜の花が、人々を惹き寄せるように
あなたというサクラは、数多の縁を結いでいる

……ふふ。やさしいサヨさん
御礼を言うのならば、わたしもおんなじよ
このこころを宿してから――いいえ、
こころに熱を灯す前も、後も
同じように駆け抜けていたのが、あなたでよかった

あたたかな温度をしったサクラ
ひとつひとつの花は、如何なる彩で染まるのかしら

( 白、緋、薄紅、あか。とりどりの彩を浮かべて、やわい笑みをこぼした )

ええ。結いで縫いつけて、忘れない
忘却をさそう歌も、奪い喰らう術も、薙ぎ払ってみせるわ
困難を攫う春の嵐は、歩みのなかでしったのよ (無効票)
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誘名・櫻宵 2020年7月24日
噫、ようやく――明けたのね。
その実感が、胸に宿り照らすよう。
うふふ、私もね。桜を纏う龍でありながら、サクラの彩を、春のあたたかさと、その意味を
やっと理解出来たのよ

(紡がれる柔い言の葉は、まるで春の庭に咲く深紅のアネモネのよう。ひとつ、花開くたびに心に春が芽吹いていく)
そう。過去に囚われて、過去に捕まって、過去に全てを屈するのは――終いにしたの。
きっと、私は変わらず愛を喰らう
されどそれは――もう私自身の慾の、ためだけでは無い
(守護の龍、そうあれるように)

(風が囁きうたう春の音色。風は花弁を攫っていく、想いをのせてどこまでも。離れた誰かに、春を届けるように)

定まらなくていいのよ
惑って、迷って、寄り道して――あなたの歩み綴った先に辿り着けるわ
七結が咲くべき場所に
私もまだ……己を見せるのは怖いわ
信じることも、怖いけれど……躓きながら、歩いていくわ

ええ、七結。
そのときはまた共に。
花を、咲かせましょう
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誘名・櫻宵 2020年7月24日
(繰り返される言葉。角から零れ咲いた薄紅が舞い、世界をまた一雫、さくらにそめる)

『桜の樹の下には、屍が埋まっている』――私はそんな龍であったのに。
私という桜は、奪うものではなくて――樹の下に、醜悪な死を隠すものではなくて
いきた、縁を結べるそれに、なれたかしら?
(問いかける、ことばの語尾は僅かに震える。そう在りたいと思うの。未来をちゃんと、)

ありがとう、七結。
私と共にかけてぬけてくれて。
春は出逢い
そして別れ。
されど私はいつだって、ひとりではなかったわ。
もはやどんな冬風も私たちの花を散らすことなど出来ぬでしょう。

私は望むことができた。
いのちを、いきることを。
うふふ、温度をしったサクラ?
きっと――万華鏡のような極彩に。
溺れぬようにせねばならないわ

喰らって、咲かせて、無くさない。
私は私であることを、投げ捨てない
散らせはしないわ
私も知ったわ。
惑う櫻を、泡沫が包んで寄り添って―道は己で切り拓くものだと (無効票)
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蘭・七結 2020年7月31日
( 安堵のいろを添わせ、こぼされた言葉を掬いとる。こたえを紡ぐ代わりにやわい笑みをのせて、ゆうるりと頷いた )

――まあ。サヨさんも
あなたにも、ほんとうの春が咲いたのね
纏わうサクラがあたたかないろを乗せてわらうよう
……嗚呼、よかった
こころの奥底から喜ばしくおもうの

( ひかる風が桜花片を舞わせ、晴天の青に彩をかさねた。そよそよと薄紅の花たちがことほぎ唄うよう )

内に秘めしものをさらすこと
嗚呼。それはとても、こわいことね

サヨさんの歩調にあわせてゆるうりと、ね
躓き転んで、立ちあがるちからをなくしてしまったのなら

だいじょうぶ。手を伸ばして、いいのよ
あなたを慕う数多のひとが
あなたのいっとうのひかりが
迷わう蕾をひらくちからを
春を咲かす温度を、注いでゆくでしょう

( 自身もそのひとりなのだと告げるように、桜霞のいろへと微笑んだ )
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蘭・七結 2020年7月31日
( こぼれ咲いたことばは儚くて、薄桜を攫った風にほどけてしまいそうな響きを乗せていた。眼前を舞うひとつの花。あなたの彩がおちぬように、そうと手のひらへと誘う。あかと薄紅の桜。ふたつの彩がわらう )

すべてを奪って、喰らうもの
ほんとうに死をもたらすだけのものならば
あなたの春も、春に咲くあなたも、いない
わたしが出逢えたあなたが、きえてしまう

“他人は己を映す鏡”――尊きひとから教わったの
あなたの周りは、どうかしら
いきた縁は、あなたを咲かすものたちが証明しているわ

( ふたつの花を包み込んで、眸を瞑った。まなうらに浮かぶいろは、)

万華鏡のようなサクラ
いろどりに溢れるようで、とてもステキだわ
次に逢ったときには、更なるうつくしさを宿していそう

サヨさんは、サヨさんというひとりよ
他の誰でもない、あなたと云う唯一のひと
ほんとうの春を得たあなたが咲かすサクラを
何時の日にか、この眸で見られますよう (無効票)
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誘名・櫻宵 2020年8月16日
(春を迎えた娘の紡ぐ、やわい笑みのいろどる春のことば。ふうわり桜を咲かせる龍に言祝ぎの桜が戯れた)

咲いたわ。いいえ、やっと――私は咲ける。
桜は、つめたいつめたい冬を越えねば咲かぬというけれど
私もやっと、前を向いてすすめるわ
望めるわ。

(未来を)

(紅の唇でそう紡いでから、不思議そうにふふりと笑声をころがす。)

ふしぎね、ふしぎ。(己の手のひらをみやる。ひかりへ伸ばせなかったその手に、ひいらり。薄紅が舞い降りた)

未来など、みれなかったのに。
望むこともできなかったのに。
何度も転んで、下を向いて後ろへ下がって過去に囚われて――それでも、どうしようのない私を見棄てず、想ってくれた。
その手が、想いが、祈りが、私にもあるとしれたのよ。

七結の祝愛の瞳にも、しかと未来への路がみえているのかしら。
――なんて聞くのは、愚問ね
見ればわかるもの
……冷たい夜はあけて、艶やかな彩に彩られて――
まなくれなゐは、花咲いていると
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誘名・櫻宵 2020年8月16日
(あかと薄紅が花開いて、双つの笑彩がかさなる。それはたしかな春を宿していると感じた)

そう、なるのだと思うていたわ。
堕ちて、呪詛の沼を這いずって、ただ慾のままにいきる悪龍であると。
けれど違うわ
私はそうはならない
私はあえかに咲く、桜龍――守りしもの。

他人は己を映す鏡――
七結のいうとおりね。私は重ね結んだ、縁に咲かせてもらったわ。
私は私を選びとれる。

(祈るように、白指を組んで――桜舞う青空をみやる)

みせましょう。七結。
不思議と、他人のような気のしないあなた。
夜をこえて咲いた春に、私の、私としての桜を。
うつくしく咲いた牡丹一花と共に、また舞えるかしら

やっとわかったわ。
あなたのいう、「いのちをいきる」という言葉が

ねぇ、七結
生きていきましょうね。
私たちの、いのちを

(見上げた空に、花がまう。散らない春が、祝福するように。それを見やってからそろそろ行きましょうかと掌を差し伸べる。
先へ)
(やっと、すすめる) (無効票)
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蘭・七結 2020年8月27日
( 戯れの花片のむこう。あたたかなぬくもりの下で、ひとつの桜が咲う。やわい笑みを見うつした紫の海が揺れる。眦を緩めて、そうと微笑んだ )

嗚呼、サヨさん。あなたは――、

……ふふ、たのしみにお待ちをしているわ
あなたと云うサクラが、ほんとうの春に咲く時を

( うつくしい桜が、未来を望んだ龍が、咲き誇るその日を )

ええ、昏い夜は明けたわ
あけの先を手繰る術を、しったのよ
常なる夜は、あたたかな彩たちと共に

万華鏡のように鮮やかな夜を、何時の日にか
サヨさん。あなたにもお見せをしたいわ
……遊びにきて、くださるかしら?

( ひとつきりの約束事。ちいさな願いを乞う。極彩の夜に重なる花明かりは、春の温度を宿すのだろう )
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蘭・七結 2020年8月27日
( 桜霞の眸に浮かぶひとひらを、金環の内に囲う。龍としていきる証、祝愛を結わう証。幾つものめぐり合わせを経て、わたしたちは今をいきている )

屠り、喰らい、散らすものではなく
護って、注いで、咲かすものとして
ふたたびあなたと背を預けあえたのならば、うれしい

わたしも、潜めたものには負けないわ
時折襲いくる衝動を、懐柔してみせる

( 結いだ手のひらをひらく。あたたかな花が、そよりと揺すれた )

ええ、みせましょう。サヨさん
わたしの紅と、あなたの舞いをかさねて
いのちの花を結いで、咲かせましょうね

( からりらり、高鳴る下駄の音が心地よい。一歩、一歩、歩みは緩やかなれど、確実に。あたたかな春へと向かっている筈だから )

( 紅が彩る細指。あたたかな温度を宿す手が誘う。そうと指さきを重ねたのならば、ゆうるりと頷いた )

( そよ、そより。春がうたう。歩みの先には――、) (桜を見やる(話すのをやめる))
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誘名・櫻宵 2020年8月31日
(清らな風が吹き抜けて、桜を撫でて駆け抜けていく。それはまるで、春と共にかけるあなたのようにも思えて、自然と頬が緩むのを感じた)

ありがとう、七結
ほんとうの春を、私の桜を――正しく、咲かせてみせるから。

どうか、みていて頂戴

(下ばかり見ていた龍は空をみる。過去ばかりに囚われていたひとは、未来に手を伸ばす――破滅ではなく、終わるためではなく――続く道を歩むために。いきていくために)

あなたの夜は、もう大丈夫ね。
彩やかな夜は、心地よい安寧の場所。数多のひとの帰る場所になったのでしょう

だから、もう七結のよるも、寒くはないかしら。
ええ、ぜひとも遊びにいかせて頂戴な。その時は――あまやかな春を、連れてゆくわ。

うふふ。
もちろんですとも。
護りましょう、注ぎましょう、そして、さかせましょう。
私は私の刀をふるう、ほんとうの意味を――思い出せたわ。
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誘名・櫻宵 2020年8月31日
七結はまけないわ。
あなたの中の鬼に、その衝動に。
勝ち得る術を、もうすでに身につけている。
……私もまけないわ。
この身にしずむ、悪龍の、その本能に。溢れ出る欲にだって、もう負けない。

うつくしい薄紅は――血ではなく、肉でもなく。
ひとを想う、愛であえかに染まるのよ

なんて心強い。
七つの紅に、七つ舞を重ねて
いのちを繋ぎ結んで、咲かせるわ
紡いで、編んでいきましょう

この先に続く未来をね

そうして掬ってみせる。
(芽吹いた決意を春に添えて、龍の瞳はそらをみる。からりころりと歩む足取りは確実に、前へと進む。
たとえ躓いたって、転んだって。立ち上がる。
伸ばされた手が、支えてくれる温もりが私にはあるのだから――それを、気づかせてくれたのは)
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誘名・櫻宵 2020年8月31日
(やわく桜の双眸細めて、柔らかな春の眼差しをむけて笑む。強さも弱さも、その全てが私なのだとわかったのだから。もう、迷わない。
迷ったとしても――堕ちはしない)

ありがとう、七結
私はけして、ひとりでかけていたわけではなかった
離れていたって、そばにいてくれた
あたたかな、心が確かにあったわ

(重ねた紅の指先に、確かな春を感じる。
そよりと髪を撫でる風に、桜がまう。
行き着く先はわからずとも――前を見て、歩いていける)


さぁ、いきましょうか

(私たちの、望む未来へ)


❀❀❀結んで、開いて、また結び――そうして歩み、いきていく。春の湊に、漄などないのだ❀❀❀ (桜を見やる(話すのをやめる))
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