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【アースの記録】白の抄録1

アース・ゼノビア 2019年8月15日

硝子もない窓に飾られた、雨除けの鳥が風に舞う。

文机には深夜の色をしたインク瓶、
潮騒華やかな街で手に入れたペン、
それらを乗せた砂漠の街の小さな銀皿。

無垢な紙束は麻の紐で綴られており、
その上を、丁寧な筆跡が走る。

比較的無機質な印象を受けるが、
たまに、押し花が飾られていたりする。

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※アースの記録につき、本人以外の書き込み不可。




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アース・ゼノビア 2019年8月15日
8月15日。風が強い。少し前のことはいずれ認め直すとして……エンパイアで戦争が起きている。かなり大掛かりの攻撃と見え、猟兵が数多集ってはいるが行軍を護るのに忙しい。暫くは、その助けをしながら見聞を書き残そうと思う。エンパイアは初めて行ったはずだけど……何故か少し、懐かしくなるな。 (撫子の花が、未だ生乾きの押し花で添えられている)
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アース・ゼノビア 2019年8月17日
8月17日。最初に奥羽というエンパイアでも北方の地へ赴いたが、そこで「はにわ」というものに出会った。……砂色の焼き物の人形?のことを指すらしい……自らプリンスと名乗っていたが、かなり古い文明の産物だろうから、あの人形も実際皇族を模して崇められたものかもしれない。オブリビオンに新旧もないのかもしれないが、どうやら随分と時代の異なるものが徒党を組んで押し寄せているように見える。何者が、どこで、それを纏めているのだろう?
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