第六猟兵マスター講座#2 「地獄の実践編」その14
グァンデ・アォ 2019年7月2日
《1:19:07~1:29:21》
上:で、二つ目の作戦。これが、オリジナルの文章を作るための練習でございます。ここが、文法、通るための練習ですね。
そしてオリジナルの文章を作るための練習、ドン。「マンガ文章化訓練」でございます。
炎:マンガ文章化訓練。
上:はい、マンガ文章化訓練でございます。えーと、バトル漫画をどっかで買ってきてください。また買う話ばっかりなんですけども。
炎:(笑)
上:はい、バトル、バトル漫画を買ってみてください。
マンガの戦闘シーンを、それぞれのコマ割りで、コマ一個ごとにですよ、コマ一個ごとに「誰が」「何を」していて、「何が起こっているか」を箇条書きで良いので文章化してください。
要するに、えーと、さっき説明したのだと、あの、ルフィがはじめてギアを発動するシーンとかを、たとえば、文章で説明してみます。
炎:はい。
上:えーと、まあ、おれは青キジに一回やられて、また負けてしまったら誰も救えねえってことに気づいた、と。だからおれはもう二度と負けねえ、って言って。えーと、お前にも、って言った後、えーと、「ルフィは大股になって脚をガッと踏みしめる」と。
そうすると「ルフィの体はゴムなので、血液が下に降りる」と。
そして、ゴムの反動で「その血液が、ゴムの反動で戻ってくる」と。「それが心臓に入って、ドクンという音が鳴る」と
で、えーと、「血液流量が増加したルフィの上半身が赤く染まる」と。
そしてルフィは言う、と。「『もうお前はおれのスピードに追い付けねえ』と言って、全身から煙が吐き出されて、ルフィが『ギア、2(セカンド)』と言い放つ」という話なんですね。
炎:はい。
上:あれは心臓のポンプを、あの、マッシブにすると筋力が上がるという理論があるんですよ。えーと、基本的に、あの、『ONE PIECE』の作者って、あの「ターちゃん」って分かる? 『ジャングルの王者ターちゃん』。
炎:はい。
上:あれのアシスタントをしてきた、いた時期もあるので、アナボリックに関する知識がいっぱいあるんですよ。
炎:ほうほうほう。
上:で、えーと、まあ、尾田栄一郎さんは、『ONE PIECE』の作者は、ちょっと問題なのは「みんな知ってる」と思ってる前提で書いているから、詳しい説明はないんですよ。
炎:(笑)
上:うん、実は血管がゴムなので、その血管の収縮を自分の意志で、任意に、随意に操作することによって、えーと、特定の部位の筋肉を肥大化するという技が「ギア」なんですよ。
炎:なるほど!
上:実は、実はルフィはこれを練習するシーンもいくつかあって。あったんですけど、筋肉トレーニングの知識が無いと、何のこっちゃか分からんだけで。
「ギア」っていうのはそういう技なんすよ。だから「バウンドマン」とかになるんですよ。
炎:はあはあはあ。
上:血液量を、こうやって、行き来することによって筋肉細胞を活性化させる技なんですよ。だから、突然生えた技じゃないんですよ、「ギア」っていうのは。
炎:なるほど。
上:そう、っていうのを、えーと、実は、あの、だから、要するに、ルフィの良いところは、ピンチになっても突然謎の技を発明したりしてないんですよ。今までの練習から、あの、編み出した技をちゃんと使うんですよ。
そういう技なんです、実はね、はい。
コメント:「筋肉大移動」
上:そうなんです、「筋肉大移動」、そうです。そういう技なんです。だから、一応理屈があるわけです。これも書き出すことによってですね。
まあ、いきなり『ONE PIECE』の裏話を知る必要はないんですけれども(笑)
炎:(笑)
上:でも、書き出してはじめて分かることっていうのもあるわけですよ。
炎:はい。
上:「その構図がなぜかっこいいのか」とか、何となくかっこいいシーンっていうのがあります。『ONE PIECE』の例え、連続してしまって申し訳ないんですけども。
例えば、えーと、ナミが「助けて!」って言った後、ルフィが息を吸って「当たり前だ!!」っていうわけなんですよね。
ここで、「なぜこのシーンがかっこいいか」とかも、ひとコマづつ解説を書いていくことによって、あらためて分かることもあるわけなんですよ。
はい、戦闘シーンも同じです。先ほど『ドラゴンボール』を例にするって言ってたのもあるんですけど、『ドラゴンボール』は非常に巧みな、えーと、文章表現、多分鳥山明さんは本能でやってると思うんですけど、文章表現を基にして作られた戦闘シーンなので。文章になるとものすごい緊迫した戦闘シーンになります。
炎:ほうほうほうほう。
上:やってみると面白いと思います、はい。そういうことなんですよ。その辺をですね、文章にすることで引き出すことができます。
そして、これのメリットは、あの、漫画を見ながら書いていた、引き出した、文章化したものは、自分のオリジナルじゃないですか。
炎:ほう!
上:うん、そうですよね。その文章は自分のものですよね。
炎:確かに。
上:で、えーと、その戦闘シーンはストックになるわけです。
で、多分「こんなかっこいい戦闘シーン書きたいなあ」と日ごろ何となくぼんやり思ってると思うんですけど。
炎:はい。
上:漫画を文字おこしにした戦闘シーンの文章をストックに持っているとですね、そのシーンのビジュアルは漫画に載ってるわけですよ。
炎:なるほど。
上:要は、「おれの『この文章』は、漫画の『この画のシーン』を書くための文章である」ことを知ってるわけですよね、自分は。
炎:はいはい。
上:なので、あの、プレイヤーさんのプレイングが来て、「おお、これ、あの漫画のアレみたいじゃん!」っていうのが分かった時に、
その漫画を見ながら想像して書く手間が無いわけですよ。
炎:はい。
上:「そん時のストック、確かおれのストックのここにあったな」「このページのこのコマの文章、こういう風に書いてたなあ、おれ」みたいなことをいきなり持ってきたら、そっからアレンジして書くんですよ。
炎:なるほど。
上:はい、実は「作家とは蓄積」なので。これに、自分の書いた過去のリプレイも蓄積として入るわけですよ。「確かあん時のこのシーン」というのを、「もっとかっこよく書くことができるなあ」みたいな。
文章というのはPBWのリプレイにあっても、あってもですね、書いて捨てるものではないんです。全て自分の血肉、経験値、という大雑把なものではなくて、がっちりストックなんです。ストックが増えるから、アレンジができるんです。
炎:はい。
上:はい、えーと、基本的にですね、あの、ババ抜きする時、あの、ババ抜きじゃないや、なんか、ポーカーする時にですね、相手が手札6枚で、こっち6億枚だったら絶対勝つじゃないですか(笑)
炎:絶対ですね(笑)
上:うん、6億枚あったらロイヤルストレートフラッシュ絶対出せるじゃないすか。うん、そういうことなんですよ、はい。手札の数を増やすっていう、ずるいゲームなんですよ、文章のストックを貯めるというのは。これが、「技量」の正体です、文章の。
実は、小説というのはポーカーゲームなんですが、自分の手札を増やせるという、超ずるいポーカーゲームです。そうなんです、なので手札を増やす、6億枚にする。
炎:6億枚。
上:はい、で、先ほどの夢小説訓練は基礎的なトレーニングです。えーと、運動で言うとスクワット、絵画で言うとデッサン。そのレベルのことです。まず基礎的能力ですね。
炎:(スクワットする)
上:そうですね、素晴らしい。そのスクワットです。
これなんですけど、このマンガ文章化訓練は、実は漫画を見ながら書いているにもかかわらず、その出来上がった文章は自分のオリジナルなんですよ。
炎:なるほど。
上:なんで、これは、オリジナルを生やす訓練です。そうなんです。なので、基礎訓練である夢小説特訓を一通りやりましたら、自信が出たら、マンガ文章化訓練を常に続ける。
炎:うんうん。
上:と、あのシーンもこのシーン、「このマンガのこのシーンみたいな戦闘シーン書きたいなあ」って時にパパッと出せるわけですね。
炎:はい。
(コメント:「ポプテピピックを文章化するか」)
上:『ポプテピピック』を文章化してどうすんだっていう感じになるんですけども、これはですね、これは自分のオリジナルを作る訓練になります、はい。文章は自分のオリジナルです、はい。
そういうことでございます。
炎:はい。
上:はい、まあ、そんな感じでございましてですね。
(コメント:「でも技量が上がってもMS報酬は変わんねえからな」)
上:マスター報酬は変わるぜえ? 参加者が変わるからな。参加者が増えるし、早くなるからね。
執筆速度が速くなるから、マスター報酬は時間当たり大分変わるぞ?(笑)
ということです。で、まあ、どんな漫画でも良いんですけど。
炎:はい。
上:えーと、お勧めの作品が一応あります。第六猟兵に向いた漫画作品っていうのがあります。
条件としてはですね、アクションに動きがあって、で、アクションがかっこよくて、登場人物が武器を持っていて、で、解説役がいない(笑) が、第六猟兵としては適切と思います。
(コメントで様々な作品名が挙げられる)
えーと、『銀魂』は良いですね。『銀魂』良いですね。
『BLEACH』は、えーと、多分、人によるかな? うん、人によるかな、やっぱりあれは『BLEACH』はどっちかっていうと言葉で説明する話かなあと思いますね。
で、『ONE PIECE』でしたら、えーと、漫画と、漫画の面白さ、『NEEDLESS』は、も、『NEEDLESS』は第六猟兵まんまだね(笑)
しゃ、『シャーマンキング』ね、なるほど。
『キン肉マン』は、できれば第六猟兵は武器持ってたほうが良いかな。
『ニンジャスレイヤー』、サツバツ! まあね。
えーと、まあ、『ONE PIECE』でいうと、まあ、シャボンディ、はん、諸島ぐらい、シャボンディ諸島だったけかな、ぐらいまでのほうが。オレは漫画としてはその後のほうが面白いと思うんだけど、描写の、特訓の、訓練としてはシャボンディ諸島までぐらい。
炎:ほうほうほう。
上:のほうが、えーと、練習にはなるかもしれない。
炎:なるほど。
上:武器持ってるしね。まあ、ルフィは持ってないけど。
で、あるいは『ベルセルク』、先ほども説明しましたけど、まあ、細かい背景があるんで書くのに時間かかるんで良いかもしれない、みたいな、とかもあります。
で、『男塾』は解説役がいますね。虎丸富樫がいますからね、はい。
で、『ワールドトリガー』の、えーと、試合編じゃなくて、大規模侵攻編ですね。あの、アフトクラトルから攻めてくる奴と戦うあたり。あのへんが向いてます。
炎:なるほど。
上:あの、『ワールドトリガー』は試合が楽しい漫画なんですけど、試合は解説役が露骨にいるので(笑)
炎:(笑)
上:うん、あるんですけども、異世界侵攻編とかね。
『アップルシード』の原作版もそうですね。あと、まあ、これは難しいと思うけど『攻殻機動隊』とかも練習に使ってたですね、僕はね。
炎:ああ、ああ、なるほど。
上:うん、あるんですよ。なんか、後半で、『攻殻機動隊』とかで、トグサが、わんぴ、マンホールの写真を見て拗ねて帰るようなシーンがあるんですけど。これ有名なシーンなんですけど。
「これ見て帰ったぜ」って写真見せられて帰るシーンがあるんですよ。
炎:はいはい。
上:これ、何かっていうと、何話か前かのところで、あの、き、工場にこっそり隠れて侵入するシーン、シーンがあるんですけども。
炎:はいはい。
上:そのマンホールからこっそり入らなきゃいけないんですけど、そのマンホールに草を挟んでしまったんですよ。ということは、あの、普通マンホールって草が自然に挟むことはないから、「誰かが出入りした跡!」っていうことなんですよね。
炎:なるほど。
上:それを、えーと、士郎正宗先生は説明することなく「この写真見て帰ったぜ」って言って終わりっていうね。こらもう、「当然読者は分かれ」みたいな。
ホントの意味で「草」ってやつですね、はい(笑)
炎:ちょっと待ってください、それを言いたかったんですか、「草」って(笑)
上:そうですね、そうですね。これは草(笑) そうですそうです。
そう、『ARMS』とかも良いですね。やっぱ『ARMS』は、まあ、向いてるよね、バトルにはね。
『うしおととら』とかもオレは好きだけど、まあ、ちょっと。
文章に起こしてみると面白い漫画が色々あると思いますね、はい。
そんな感じでございます。この二つの練習でございますね。
炎:はい。
上:これを大事にしたらいいと思います。
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