漠と
テル・オーシスト 2018年12月19日
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砂塵。
まっしろだった。
彼方まで、地平まで
まっしろだった。
白い、ああ、 白い
漂白されたこの地に突如、
べしゃあああああああ
高速で落下してきた何かが
地に打ち付けられて潰れた。
真っ黒な汚らしい液体が衝撃のままにあたり一面散らばる
それがいつしか集合し、平たい黒の湖
ふつふつ、沸き立つように波打ち
おおきく波打ち、
粘つくその本性を現さん、と
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(第2落)
RPスレ、団員専用
【参加者:1名まで】(テルをのぞく)
※遊び方は説明書をご覧ください。
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テル・オーシスト 2018年12月19日
(うぞ うぞ、 うぞ)(人一人の大きさに持ち上がるブラックタール。首の根元から段階的に表皮を白が覆っていく。瞳の場所にふたつ大穴が空いて、それからしこしこお粗末な細部を作り始めた。彫刻の目のような、凹凸だけの乳白色の瞳)あ〝ー、 あー、あー、こちらはテル・オーシスト、ただいまマイクのテスト中。あー、あー、
テル・オーシスト 2018年12月19日
(上半身だけできた身体、猫背のまま周囲を見渡すと)(見渡すと、何もない。白い)………なんぞ、ここ、…ひくわ。ドンびき。
ラーフェン・ルーナ 2018年12月19日
(続いて、ガシャァンだとかバリィンだとか――とにかく先に落ちた柔い何かより硬くて重くて繊細な何かが勢いよく叩き付けられた。)
(それ以外)
ラーフェン・ルーナ 2018年12月19日
(全てを組み直すのにどれほどの時間を要しただろう。散り散りになった液体が一箇所に集まり再生するタールとは違ってかなり長く掛かった筈だ。)……何、これ。(しかも、それは完璧といえず。中途半端に片腕のない人形として成り立つ。希望が色褪せた声はその事実に絶望しているようだった。)
テル・オーシスト 2018年12月20日
ながれ星ー!☆ミ じゃないなたぶん(なんだかすごい破壊音。を、傍観しながら、脚を組成する。先まで作り終わって、しばらく体操座りで見てた。)(退屈して、部品集めを手伝いだした)(寝転んで頬杖ついて見てる)あーポテチ食いてー。
テル・オーシスト 2018年12月20日
どったの。腕パーツ、最初からこの辺になかったよ。(くつろいだ様子でそう言って、なおもごろごろ)もっと上空で取れたんじゃね。
ラーフェン・ルーナ 2018年12月21日
上空?(上を見ても辺りを見回しても、白ばかりで他には何もない。あるのは、奇妙な男みたいな存在だけ。)…絶対あったはずなのに。いえ、なければならないわ。欠陥なんて、考えられない。ねえ、ほんとうに知らないの?わたしが目覚めるよりも、だいぶ先にここにいたでしょ?(矢継ぎ早に問い詰めていく。)
テル・オーシスト 2018年12月22日
いやいや。だから落下地点がずいぶんちがうんじゃね?ってこと。わわ、ちょ、ちょ、待、君が落下した前後のことはよく見てないよ、オレも自分の組成に集中してたんだもん!この辺一帯巡ってある部品は全部集めてきたよオレ、しってるでしょー!(身振り手振りでせわしなくそう言って、どかっと胡座をかいた)
ラーフェン・ルーナ 2018年12月23日
(膝を付き、バランスの悪い片腕だけ。にじり、と胡座かく男に迫る。)知っているけれど。それでも納得なんて、いかないわ。人形は造形が全てなのに。美しくあるからこそ愛でてもらえる存在なのに。これじゃあ、(不良品。欠陥品。失望に肩を落とすあの人の面影が浮かぶ。もう彼はどこにもいないのに。)…ねえ、あなたの腕をちょうだいよ。
テル・オーシスト 2018年12月23日
はーいはい、よろしいよ。(美しくあるからこそ。そんな持論…持論?を聞かされて流動体生命はバツが悪そうに頭にあたる部分を掻きつつ、彼女が無くした方と同じ片腕をぶつん、と自切した)(ごろんと転がった腕をまたごろごろごろごろ蕎麦打ち棒のように転がして細くする)あい、これでちょっとは女の腕っぽくなったでしょ。(寄こした腕の、造形は完成品の人形に比べればかなり雑なものだった)一応外部の意思を汲んで動くように固めてあるけど…オレからあんまり離れると動かなくなるし、どっちにせよ一定時間経つと溶け落ちるから服にタールついたとか騒がないでよね。
テル・オーシスト 2018年12月23日
よっこらせっと(千切れた腕の付け根を数回回してちょっと力んだ)(ずるんと新しい腕が生えてきた。しかも服付きで)(男は心なしか一回り縮んだように見えた)
ラーフェン・ルーナ 2018年12月29日
…ないよりは、マシなのかもしれないけど。わたしにお似合いとは言い難いわね。(人形は人間の女と同じように、不機嫌そうに呟く。造形物を切断部分に合わせると、気持ちいいくらいにしっかりぴったりくっついた。)タールって便利で面白い。手乗りにもなれる?そうしたらもう少し愛着も湧きそう。――でも、あなたにはわたしの腕の捜索を手伝ってもらうから…やっぱり駄目ね。(言い切ってから立ち上がる。目線が丁度いい高さ。)
テル・オーシスト 2018年12月31日
ヘイヘイ。女王様の仰るとーりに。(どの道、この地平で他にやることなどない。見渡す限り荒涼と白い原野が広がっている。額に手を翳し日よけをつくって遠くを見た。勾配もなく見晴らしもいいが、見えるところに「おとしもの」らしきものはなさそうだ)だーいたい、どういう材質でできてんだ?コレ。(下の地面を気にしてトントンと足踏みする。硬い感触。大理石みたいなものだろうか?摩耗するということは自然物なんだろうか)この空間ぜんぶがホログラムって線もあるかなぁ
テル・オーシスト 2018年12月31日
どんだけ凝縮しても手乗りはちと厳しそうだな。個体にもよるが、オレは一抱えあるボールくらいの大きさが限度だよ。しかも重さ変わんないからどちゃくそ重い。ま、ま、腕とともにこのオレにも愛着湧いちゃっていいのよ。(わざと恭しい礼をする、軽薄な顔の人間未満)このオレ、女王様の下僕、テル・オーシストにね!
ラーフェン・ルーナ 2019年1月7日
…女王だなんて、そんな上等な存在を語ることはないのよ。それとも頼み方がいけない?正しい方法があるなら示してほしいわ。正確に模倣してみせるから。(その場でヒールを履いた片足をコツリ打ち下ろす。)…ホログラム? わたしたちが視覚で確認しているより、うんと別のものってこと?
ラーフェン・ルーナ 2019年1月7日
重たいのは不便だから、そのまま足で歩いていてちょうだい。(目の前に躍り出るように一礼する様子を見詰め、) もっと――もう少しまともで美しい腕だったなら、手放したくなくなったかもしれない。(宛てなく歩くしか術がないのならと、適当な方向へ進み出す。)
テル・オーシスト 2019年1月9日
アノネー、君。まともに礼節があったらまず一発目で腕をよこせって言ってこないのよ?…今から謙ってこられても気持ち悪いからそのままでいいや…。(顎を抑えて、人間よろしく片目を眇めてみせる)何度も言うけどどんなに気に入ってもその腕って俺から離れた瞬間ベタベタドロドロの黒いタールになるんだからね。ずっとくっつけてくならオレと結婚する羽目になるよ。
テル・オーシスト 2019年1月9日
別のもの…物体があるというより、オレらの視覚や認知機能を使って脳…いや、思考を騙しているみたいなものさ。起きながら見る夢みたいなもの。ただ、誰かの作ったホログラムなら作ったものの指向性を反映している。夢なら、なにも映さない。(遠くをみたままそう言う。ゆっくりと歩み始めて)
ラーフェン・ルーナ 2019年1月10日
それって、苦情?…文句だと思ったのにそのままでいいとか、不思議なタールね。貴方。(歩きながら、本当に腕が思い通りに動くのかを試してみることにする。持ち上げ、伸ばし、指を開こうと。) 結婚という概念はわたしには向いていないの。ごめんなさい。(言葉ほど申し訳なさもなく、プロポーズを断るみたいな言い回しになった。)
ラーフェン・ルーナ 2019年1月10日
……思考を騙す。人に対してならまだしも、わたしのような物に近い人形や、タールの貴方に?(一度其方を見遣る為に視線を流し、)(前に向き直す頃には、)――…ねえ、何もないだなんて、嘘だったんじゃない?(前方に地面と同じく真白な塔が見えた。あそこにわたしの腕もあるんじゃないか。明らかなる期待を込めた声だった。)
テル・オーシスト 2019年1月13日
あ、ああ…うん。(なぜかショックを受けた。なぜだったのだろう、特にショックを受ける要素はない筈だ)オレが不思議なんじゃなくて君が幾分高飛車なんじゃないかと思うよ。一般人100人中推定90人の見解。それにしても、決まった相手がいるからゴメンナサイっていうんじゃないんだね?あるべき場所へ帰ったとしても一人なのかい?君。
テル・オーシスト 2019年1月13日
どーいう仕組みかしらないけどそういうもんなんだって、ホログラムっていうのは_(彼女の示す方を見た。向こうには風吹きすさぶ奇妙な建物があった。空間にとりこまれているような、空間に寄生しているような気持ちの悪いどす黒い繭糸で雁字搦めになった空間の裂け目のような何かだった。その入り口はひどく希薄で、今にも揺らいで消えてしまいそうに不安定だ)ええ〜、やめよやめよあんな地獄の一丁目みたいなとこぉ。入ったら出らんないよ?