【脱出ゲーム『時限の色彩譜』】エンディング
ジゼル・サンドル 6月1日20時
君が正解の色のコードを切ると爆弾のカウントも止まった。
よほど気が張り詰めていたらしい男はそのまま気を失ってしまったようだ。
しかしこの男、何者なのか？昔のこととは一体…
その時、ゆらりと柱の陰から儚い容貌の男の影朧が現れた。
男の他には誰もいないと思っていたが、どうやら影朧はだいぶ弱っているらしくそれで気配に気付けなかったのだろう。
影朧は項垂れて語り始める…
「君を騙してすまなかった…」
「その男はかつてこの街で連続爆破事件を起こした犯人だ」
「警察をあざ笑うかのように犯行予告を送り付けたりもしたが対応は後手後手に回り、私の最愛の妻ミドリが爆弾の犠牲になってしまった」
「私は執念で警察よりも先に犯人であるその男を見つけ出し、ミドリと同じ目に合わせて復讐しようと思った。
しかし秘密裏に爆弾を作っている中で誤って爆発させてしまい私もまた命を落とした」
「無念でこうして影朧となった私はついにこいつを捕らえて復讐の準備を整えた。
しかし私は次第に自分のやっていることが恐ろしくなった…
復讐したい一方で、誰かに止めて欲しかった。
だから超弩級戦力である君にあえて爆弾を送り付け、謎を解かせてここまで来させた。
君の大切な人を爆弾の近くに閉じ込めたというのは嘘だ。そうでもしないと来てくれないんじゃないかと思ったから」
「君を巻き込んだうえ、取り返しのつかない罪を犯そうとしたのは事実だ。どうかこの場で私を討ち、全てを終わらせてくれ」
全ては愛する人を奪われた影朧の復讐だったのだ。
君は影朧の望み通りこの場で彼を討ってもいいし、哀れに思うなら転生させてやってもいいだろう。
かつての連続爆破事件の犯人の男もしかるべきところへ送ってやることにする。
今回の件でほとほと懲りたようだし、正直にすべてを話すことだろう。
こうして、帝都連続爆破事件は未然のうちに幕を下ろす。
『ミドリ』の名を君の心に刻み付けて…
【脱出ゲームクリア！お疲れさまでした！】
脱出ゲームクリア報告はこちら（しなくてもかまいません。ネタバレはお控えください）
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解答と解説はこちら
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