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スフィアシリーズについて【設定資料】

ファロ・トゥエルヴ 2019年4月1日

◆汎用型作業用球体ロボット・スフィアシリーズ

【機器情報】
ヘルメット大の金属製球体という外見をしています。
目を記号的に表現する帯状のモニター、内部格納されている伸縮型の腕と足、エルピダとの通信回路、重量軽減の為の簡易浮遊機能を持ちます。
その他、必要に応じて各種作業用機械・道具を内蔵しています。
本体のサイズに対して収容・内蔵物の量が明らかにおかしいのですが、それは【――情報が規制されています――】。その為FARO-12にも情報規制がかけられており、ブラックボックスとなっています。

エネルギー源は電力が最も効率がよく、可変式ソケットを基本に各種充電に対応できるようになっています。
また充電用太陽光パネルを収納しており、必要に応じて展開できます。
有機物分解によるエネルギー炉もありますが、効率がかなり悪い上に容量削減のため非常に小型であり、あくまで緊急用です。

スフィアシリーズには個々の判断ができるように、ある程度の知能を持たされています。
およそ型式グループ単位で性格・感情の傾向差があり、さらに細分化しているグループもあります。
なお、彼らの精神年齢は、多少の差異がありますが、およそ小学3~5年生あたりです。性別はありません。

彼らの基礎命令には「ヒトの精神状態を安定させる。つまり和ませる」というものがあり、その行動は大小あるもののコミカルな動きを取ります。
発声機能がほぼないため、ジェスチャーによるコミュニケーションがメインになっていることも大きいでしょう。
ちなみにスフィア間では高速専用言語を用いており、モニターに表示する等で表示できるため発言能力はあります。
ただ、それを翻訳して読んでみたい、という要請は彼らにとってかなり恥ずかしいようで、まず読ませてくれません。

戦闘機能はほぼ皆無です。自己防衛や体当たりくらいしかできません。シナリオ上の一般人と同じです。
個別の知能を持つせいなのですが、ヒトはもちろん、敵に対しても無闇に行動して無用な被害拡大を防ぐために、戦闘行為はしないように設定されています。
しかし人命優先の至上命令と矛盾する場合もあり、その場合は自身を犠牲にするような行動選択をする可能性があります。
戦闘が制限されているだけなので、避難誘導や修復作業などは戦場でも問題なく行えます。

【基本型】
スフィアシリーズはグループごとに型式番号が割り振られています。
その数は非常に多く、エルピダ内ではモブ的要員として表現されています。
この為、型式が明記されずに登場するスフィアは、基本的にこの『基本型』として扱います。

彼らの基本任務はエルピダ各所の整備、清掃、改装作業。そしてヒトの生活行動の模倣・代行です。
作業は交代制であり、作業以外ではエネルギー補給の他に自由時間が与えられます。
この自由時間中、スフィアたちはヒトと同じように散歩やショッピング、商売業など、ヒトを模倣した行動をとります。
これは一種のおままごとですが、実際にヒトが乗船したときのシミュレーションを兼ねており、対応学習や設備状態の確認に一役買っています。

個性は前述の通り、グループ単位で多岐にわたります。
ほとんどの場合、担当する作業に沿った性格傾向になるようです。
ただし、この性格傾向は多少の補正がかかっており、前向きなもの、協調性を阻害しにくいものなど、正の感情を重視したものになりやすくなっています。

サポートユニットとしては、機器操作支援・代行能力を持ちます。
機械操作が苦手な場合でも、やりたいことを伝えるだけで代わりに操作してくれます。
詳しい指示を出せば、的確な支援操作をしてくれるでしょう。
機動兵器と接続できれば、オペレーターや支援AIに近いことをしてくれます。

【FR型】
エルピダ管理AI、FARO-12直轄、直属のスフィアシリーズです。
エルピダ外でのファロの姿の投影・行動追随などの中継を至上任務としてするため、他の型と違う要素を数多く持っています。
その中でもファロの猟兵としての力を代行する、という点がこの型の持つ最大の特徴でしょう。

猟兵活動の代行をする、という役目の為、本来制限されている戦闘行動が行えます。
ユーベルコードも使用でき、その際に必要となるエルピダ本体に装備されているスクラップビルドユニット群、NUADA・MITRA・EIRを小型化したものを格納しています。
【ファロ用】となっている装備・能力は実質FR型に付与されているもの、とも言えます。

ただしこの代行能力は前提として『ファロの中継中』に限定されており、それ以外の時は一切使用できません。
その為エルピダとの通信が途絶した場合、再接続するまで猟兵としての能力は失われ、基本型と同じ状態・扱いになります。
また、中継できるのは1世界につき1体が情報量的に限界です。

基本型同様の個性を持ってはいますが、ファロが投影・行動している間は黒子の側面が優先され、制限されます。
献身的で「誰かの役に立ちたい」という思考が他の型より強い性格傾向があります。

ファロの代行ができる、という点がサポートユニットの能力になります。

【GI型】
船外活動専門のスフィアシリーズです。
宇宙空間が活動の場であるため、他のスフィアよりかなりサイズが大きく、頑丈な外装を持っています。

過酷な環境下かつヒトとの接触数も少ないためか、ストイック・哲学的な性格が多いようです。
サポートユニットとしては機動兵器類の外部装備扱いとして、各種防衛能力を持ちます。

【SK型】
基本型のスフィアシリーズの1グループです。
とある事情により基本任務から除外され、『ある人物』の支援・補助を至上命令とされています。
次点で客員に同様の命題を受けています。
このため、管理AIの指示を受けつけないことがありますが、黙認されています。

陽気で情に脆い性格が多いようで、自己犠牲を伴っても相手を喜ばせようとすることがあります。
サポートユニットとしては基本型と同じです。

◆アイテム化について
個人所有の装備として希望される場合、『基本型』であれば許可は特に必要ありません。
現在、旅団ショップがない為、希望の方は独自にアイテム作成をしてもらう必要があります。
名称・説明文はファロの装備を参考に、独自のものに変更してかまいません。

設定を重視していただける場合、型式名はアルファベット2文字と数字を使用してください(キャラクター名から引用することが多いです)
その前後に括弧などを使って愛称を入れたりするのは問題ありません。
改造、改修は自由ですが、その場合エルピダの規格から外れる為、ほぼ別個の存在となり、エルピダからの万全な支援は受けにくくなります。

2019/4/1




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