【1:1】魔女と女王
ラヴィ・ルージュブランシュ 2023年7月25日
ここはラヴィの国。
――名前? 名前なんてないわ。ラヴィが生まれる前からなかったの。お花の国って呼ばれる事もあるけど、アリラビには他にもお花がいっぱいの国がいくつもあるし。
あるものといえばお花や植物がいっぱい、住人がそれなりに、それから大きな湖がひとつ。
知り合いの赤角のオウガブラッドなんて、ここには刺激がないってしょっちゅうウサギ穴から別の国に遊びに行っていたわ。
ほんとに何もない国だけど、たまには何かが起こる事もある。
たとえばそれは、ラヴィのところにグリモアが落ちてきた日の事だったり。
それからね――
※お呼びした方のみ
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ヴィズ・フレアイデア 2023年11月7日
おやおや、そうなの?
お転婆な女王様だ…と思ったが、確かに椅子に座ってばかりは退屈そうだし……
(言って、きょろきょろと見回し)
…戦えるものもいなさそうだ。
ふふ! ではラヴィはこの国の女王であり、ヒーローでもあるのだな。
(まあ、平和ボケしていると女王自ら言うのだ、危機なんてものは訪れないのだろうが――)
まあ! おナメでないよ。
これでもあたしも護身には自信があるのだ。護身っていうかなんていうの? 喧嘩?
(身も蓋もない)
飛べる時には飛ぶけど、走るのが必要な時は走るさ。つまり、これくらいの丘はなんてことないって事。
(言いながら、ではゆこう、と爪先を丘に向けて歩き出す)
そういえば。家臣と先程いったが…家臣がいるのか? じいやとかばあやとか?
ラヴィ・ルージュブランシュ 2023年11月19日
前にUDCアースで「懐かしのキャラグッズ」という特集を見たのだけれど、その中に「美味しく食べられたかったのに焦げちゃったから売れ残っちゃって悲観に暮れているパン」というキャラがいたの。
感覚的にはそんな感じなのかしらね。
あの子を作った人はアリスラビリンス生まれなのかもしれないわ……!
ふふ。もう二人ばかり戦える人がいるのだけれど、一人は猟兵になってラヴィ以上にこの世界から離れてるし、もう一人は怠惰でずっと引きこもっているの。お城の兵隊さんは気が弱いお花ばかり。困ったものよね。
そうねえ、ラヴィがまだ人の姿になれないお花だった頃から、面倒を見てくれる子達がいるの。今じゃ自分で何でもできちゃうけどね!
ラヴィ・ルージュブランシュ 2023年11月19日
ふっふふ。頼もしい魔女さんだこと。
やっぱり今は、イエガラとかマリョクとか、そんなものだけじゃ乗り切っていけないのだわ!
あら、もしかして健脚なだけじゃなくて腕っぷしにも自信があるの? ラヴィ、剣なら自信があるけどコブシはからっきしよ。
ヴィズ・フレアイデア 2023年12月8日
ほう? 懐かしのとな?
――ああ~、成る程な!矢張り食べ物としては食べられたいというのがあるのかねえ。食べられたいという気持ちは判らぬが、何というか、使命を果たしたいという気持ちなら判る。一応魔女にも使命はあるからな。
(うんうん、と頷いて)
ほう? そうなのか。
猟兵になると色んな世界に行けるからな、どうしても元の世界に帰る事は少なくなろう。――引きこもりは…うーん。身体に良くないのにな。
(理由があるのかなあ、と首を傾げ…)
うむ、しかし!此処にラヴィという戦える女王がおるではないか。もし戦力が足りぬなら、あたしの名を呼ぶと良い。これからチョコを頂くしな、一宿一飯の恩であるぞ。
ヴィズ・フレアイデア 2023年12月8日
はっはっは!
イエガラはあたしもからっきしだねえ。名家の生まれどころか、父も母もおらぬのだ。
うむ、まあ基本的に魔術を使って戦うが、魔術は懐に入られると弱いもの。あたしは一人で戦う事が多かったから、そういう時にも対応できるように…と研鑽を積んだら、腕っぷしにも自信がついてしまったのだ。
うむ? こぶしはからっきし?
ではラヴィも武器を使うのかね?
ラヴィ・ルージュブランシュ 2023年12月25日
使命を果たしたい。なるほどね、すっごくしっくり来たかも!
薔薇は美しく咲くのが使命よ。魔女の使命は何なのかしら。
(うんうんと大袈裟に頷く)そうよね? 引きこもってばっかじゃ身体が鈍っちゃうわよね? そのうち漬物石にでもなっちゃうんじゃないかしら。
あら! ラヴィとおまえが手を組めば、きっとあのオウガ・オリジンがもう一度攻めて来たってへいちゃらなのだわ! チョコで国が守れるなんて随分と得をしちゃったわね(くすくすと肩を揺らし)
ラヴィ・ルージュブランシュ 2023年12月25日
あら、魔女とはパパもママもいないものなのね。さぞかし強いパパとママがいるのだと思っていたわ。
!
(目を大きく見開いて)
あら、あらあら、それってすっごく格好いいじゃない!
近距離なら負けるわけがないって突っ込んできたやつをカエリウチに出来るのね。そういうの憧れちゃう!
ラヴィはねぇ……
(手を翳す。何もない虚空から、ガラスのように透き通る大剣が姿を現した)
これで何でも叩き斬っちゃうのよ。格好いいでしょ!
ヴィズ・フレアイデア 2024年1月14日
しっくり来た? ならば僥倖。何物も……お菓子やパンでさえも、使命を持って生まれてくるのだねえ。
魔女の使命は、…願いをかなえる事さ。人の望みを叶える事が使命だよ。…その点、あたしはダメ魔女なのだけれどね。
(末期の声は聞こえども、いつもいつも間に合わぬのだ。辿り着いた時には、もう使命は天の彼方だ)
――あっはっは! 漬物石ならまだ使い道があろう!
おや、其処まで女王様に買って貰えるとは光栄だ。だが…勿論だとも。きっとあたしとお前なら、向かう所は敵なしだ!
ヴィズ・フレアイデア 2024年1月14日
少なくとも「あたしは」だがね。魔女の由緒正しい血筋の子もいるやもしれぬ。ほれ、薔薇にも色がいろいろあるように。魔女も色々あるものなんじゃないかな。
(推測で終わらせたのは、あたし以外の魔女に殆ど出会ったことがないからである)
うむ! かっこよかろう!
余程の剣士には…うーん、流石に負けてしまうやもしれぬが、そもそもそういう奴は近付けぬようにすればよいのだ。オールレンジってやつよ!
――おお。綺麗な剣だな…
(褒めているのである。あちこちからラヴィの剣を見回して)
そちらこそかっこいいではないか! 女王で剣士とかよくばりでは? 欲張りセットなのでは? いいなーかっこいい!
でも、剣が硝子みたいに割れたりはせぬのか?
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年1月25日
そう。実際の魔女というのは、ラヴィが考えていたのより優しいものなのね。
(ぱちぱちと、瞬きをして)
うーん。でも魔女ってきっと、希少なものでしょう。でも願いを抱いている人は世界中にいっぱいいるわ。叶えきれない事もあると思うの。
ほらサンタクロースだって、きっとひとりで世界中回ってるわけじゃないでしょ、弟子がいたり、パパとママにギョームイタクしたり…その、だから……
(しばし、沈黙)
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年1月25日
違うわね、これじゃお説教みたい。
(きっと魔女が抱えてきたのだろう様々な無念を、気にしないでなんていえるわけがなかった)
じゃあこうしましょう、素敵な魔女さん、今からラヴィのお願いを叶えてね。
うーんと美味しいチョコレート、一緒にいっぱい食べて欲しいのだわ! 美味しいものはね、誰かと一緒に食べるとますます美味しくなるんだから!
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年1月25日
ふっふっふ。そうでしょうそうでしょう!
ガラスみたいだけどとっても丈夫なのよ。なにせこの国が出来てこのかた、一度も折れたことがないって評判なの。
うーん、この通り平和ボケしてる世界だから、使う機会があんまりなかっただけかもしれないけど。でもとにかくラヴィが使っている限り、刃こぼれ一つしたことがないわ。
……あら。あらあら!
お喋りをしていたらもう頂上ね。目的地というのは急いでいる時は遠ざかってるみたいに離れて感じるのに、楽しく時間を過ごしていると本当にあっという間なのよ。
(気が付けば二人は小高い丘の上。そこににょっきりと鎮座しているイースターエッグのようなカラフルな色と柄の実が生った木が、今日の目的だ)
ヴィズ・フレアイデア 2024年2月13日
魔女にも色々おるのだろう。例えば邪悪な願いしか叶えないのとか。自分の願いしか叶えないのとかね。――自分の願いしか叶えないっていうと、途端に御伽噺らしくなるだろ?
(理解は出来ないがそういうのもいるんじゃないかな、と)
――うむ。そうだな。サンタクロースと魔女を同列にして良いのかは疑問が残るが、……
(青い光のなかに、銀の星と薔薇の色彩が浮かんでいる。魔女の眼差しは優しく、まるで娘をみるかのようだった)
ヴィズ・フレアイデア 2024年2月13日
ふふ、お説教でも良かったのに。
――え?
(数度瞳を瞬かせた。だが願いと言われれば叶えない訳にはいかない。だってあたしは、願いを叶える魔女だもの)
……ああ! 勿論叶えてみせよう。
だが前提として、うーんと美味しいチョコレートがある事が条件だがな?
(意地悪くウィンクする。勿論文句なんて付ける気はないけれども)
ほう! では其の剣はこの国を見守ってきた剣なのだな。というと、とっても霊験あらたかな感じがする。
(そうしてついた頂上。すーっ、と息を吸うと甘い香りが肺を満たして)
ヴィズ・フレアイデア 2024年2月13日
ふふ。代わりに楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまうけれどね。でもきっとこれからも楽しいからよいのかな?
――これがフロウの実かあ~!
(魔女がしげしげ見詰める、イースターエッグみたいな実)
ど、どうやって収穫するのだ? こう、はさみでちょん!とやったりするのか?
(魔女は農家を経験していないので、果実の収穫を知りません)
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年3月12日
あら、それはもう!
美味しすぎてほっぺたを無くしちゃわないように注意してね! ウサギ穴に落っこちちゃったら拾うのも大変だもの! どこの国に転がっていったかなんて、どんなにすごい魔女さんだって探すのは大変なはずよ。
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年3月12日
フロウの実の収穫方法?
それはもう、こうやって(むんず、と実を掴み)
こうよ。(引っ張った。特に何の抵抗もなく実は女王の手にある)
(とある歌で有名なグミの木さながらの手軽さである)
それでねえ、食べる時はこうやって
(ぐ、と実の上下に手を添え、逆方向に力を加える)
こうよ。(まるで最初から切れ目が入っていたかのように、実は綺麗に二つに割れた)
(これはそう、カプセルトイそのものの動きである)
……ラヴィ詳しい事は知らないけど、外から来た猟兵にこれをお披露目すると高確率で笑われるのよね。不思議の国っぽさの欠片もないって。なんでかしら。
(それはそうと、実の中には一口でつまめそうな可愛いチョコレートがたっぷりだ)
ヴィズ・フレアイデア 2024年3月23日
ははは!
ほっぺたがウサギ穴に落ちたら困るなあ。しっかり両手で押さえておかないとね。
(ね、と両手で己の頬を挟んでおどける)
アリスラビリンスにはほぼ無限の世界があるからなァ。あたしの眼でも探す事は困難であろ。
ヴィズ・フレアイデア 2024年3月23日
うむ、収穫――
(ぷつん、とフロウの実が取れた。)
えー、豪快! いや、りんごなどを取る時とほぼ同じか。はさみを使ったりするのかと思っていたよ。
うむうむ、食べる時は?
(そう言って覗き込むと、ぱかっと実が二つに割れた)
え!!!
(魔女びっくり)
す、すごい!こんなに簡単に割れるのか!?割ってとばかりではないか!……しかし、すまぬ…あたしは世間知らずゆえ、笑うところが判らない……寧ろこんなふうに二つに割れて……中に一杯チョコレートが入ってるの、メルヘンだと思うけどなあ。
(魔女はカプセルトイを知らぬのであった。しげしげと覗き込み)
小さいチョコがいっぱい入っているのだな! ……ラヴィ、ラヴィよ。あたしも一つぷちんと取って、ぱかっと開いてみてもよいか?
(そわそわ)
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年4月18日
そうでしょう。そうでしょう(女王、えっへん)
この国には可愛いお洋服屋さんもお洒落なカフェもないけれど、これのおかげで美味しいごちそうだけはいっぱいあるのよ。お花だって人の形になったらごちそうを食べないとやっていけないんだから。
ええ、もうひとつといわず、チョコレートでお腹いっぱいになっちゃうくらいぷっちんぱかっをしてもらって構わないのだわ!
せっかく遊びに来てくれた誰かにひもじい思いをさせるなんて女王失格だもの
(偉そうにしているが、別にこの女王が何かをしたわけではない)
ヴィズ・フレアイデア 2024年5月8日
美味しいごちそうがあるのはよいことだ!
平和で美味しいものがあれば、楽しく生きていく事は出来るからな。
――む? しかしブティックがないのは困るな。ラヴィは洋服が欲しくなったらどうしているのだ?
(どれを取ろうかな、とフロウの実をきらめく瞳で見つめながら)
ぷっちんぱかっ!よい表現だ!
ではー……ゆくぞ! えい! ぷっちん!
(これだと決めた一つを掴み、ぷっちんと取る)
……わああ……!!! なんか、なんか、こう、すっきりとした感じがするな! そしてこう、ぱかっと……
(両手で優しく実を持って引っ張ると、ぱかりと実が開いた。わあ、と瞳を瞬かせ)
ヴィズ・フレアイデア 2024年5月8日
わー!! すごい!! あたしにもぷっちんぱかっが出来たぞ!では中身を…
(頂きます。チョコレートを摘まんで口の中に放り込み、むぐむぐと味わう)
……! これは……! 美味い! サクラミラージュのショコラにも劣らぬ美味さ……!!
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年5月29日
そりゃもう、フロウの実が出せないものが欲しい時は他の国に行くしかないのよ。
なんだけど、ラヴィが時計ウサギだったらいつでもお城を抜け出してウサギ穴から他の国にいけるのに、残念ながらラヴィはウサギじゃないから出来るのはお城を抜け出すところまででね。そこは話の分かるウサギさんに頼むしかなかったのよ。
ちょっと茎が折れる仕事だったわ。いや、人間は骨が折れるというのだったかしら?
その点今はグリモアがあるから便利よね!
ラヴィも外の世界に行けるし、外の世界からも素敵な魔女さんが遊びに来てくれたりするんだもの。
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年5月29日
ふふふ、美味しいでしょ?
なーんもない国ユイイツの名産品よ。(女王も隣で勝手知ったる様子でチョコレートをつまんでいる)
それにしても、その誉め言葉は初めていただいたわね。サクラミラージュにもこんなに美味しいショコラがあるのね?? そっちにもガゼン興味が湧いてきたのだわ!
ヴィズ・フレアイデア 2024年6月16日
他の国かあ! 其れは大変だな。
(フロウの実のチョコをもくもく食べながら)
そうか、このアリスラビリンスは時計ウサギしかウサギ穴を見付けられないのだったな。自由に見えて不自由な事もあるのだな。
――はっはっは! 茎が折れたら折角の美しい薔薇も大変だ。そうだな、ニンゲンは骨が折れるという。
うむうむ! もしお前がグリモアを持っていなかったら、薔薇の女王を攫って色々な世界に連れて行くところであったぞ。
あんなに広い世界を知らぬなど人生の8割を損しておるからな!
ヴィズ・フレアイデア 2024年6月16日
うむ、正直食べる手が止まらぬ。このチョコ、持って帰ったら湯煎して色々と加工出来そうだな…
(そう言っている間にもちまちま、ハムスターみたいにチョコを食べている)
あたしは色々な世界で菓子を食べ歩くのが趣味なのだが、一番舌に合う味をしておるのがサクラミラージュでな。しっとりとしておって、舌触りが良い。あたしが食べたのは、えーっと……ぐら…ぐら…グラグラショコラ? であったかな?
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年6月30日
ふふっ、魔女様のお供もそれはそれで楽しかったかもね!
本当にそう思うわ。広い世界では夢みたいな素敵な場所も、みんなが大変な思いをしている場所もいっぱいあるんだって、きっと今の儘じゃ知らなかったもの!
そうでしょう、そうでしょう? それにしても魔女様は食べ方が可愛いのね(ふふっと笑みを零しつつチョコをぱくぱく)
へえ! 今度サクラミラージュに行ったら真っ先にチョコレート屋さんに行かなきゃ! ついついワガシに惹かれちゃって、チョコは盲点だったのよ。
グラグラショコラ。えーと、なんだかそんなような名前を聞いた事がある気がするわ。あれでしょう、グラグラするマグマみたいに溶かしたチョコでつやっつやにコーティングするやつでしょう?
ヴィズ・フレアイデア 2024年7月16日
あっはっは!魔女のお供が女王とは、何とも贅沢な事よな!
そうだな。其の経験はきっと、ラヴィにとって学びになるだろう。この国を統治する上での経験になるやもしれぬぞ?
――食べ方? そうか?
いや、何だろうな。一粒ずつ食べないとモッタイナイ、みたいな気持ちが…
(こりこりこりこり。チョコを齧っている)
うむ! 是非行ってみると良い! 和菓子…和菓子かぁ。そうだ、カクリヨファンタズムには駄菓子という菓子があるぞ。めちゃくちゃ安いのに美味しいのだ! オススメである。
――そう! 其れだ! 煮え立ったチョコレートがまたうまくてな、その下にあるスポンジケーキもまた美味いのだ!
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年7月30日
ふふふ。そうね。やっぱり外の世界を知らない世間知らずなんて女王に相応しくないとラヴィは思うのよ。
いーっぱいあるからいーーっぱい食べていいのよ。その代わりこの国やラヴィに困ったことがあったら、頼りになる魔女様をチョコの借りで呼びつけちゃうかもだけど!
なんていうんだったかしら、……山吹色のワイロ? 違ったかしら、なんかそういうやつよ、これは。魔女様への。
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年7月30日
ダガシ! ワガシの親戚みたいな名前ね。それはきっととーっても美味しいのだわ。チェックしておかなくちゃ……
世界を渡る女王ラヴィがひとつ気づいた事があるの。何処の世界にも甘くて美味しいお菓子があるのよ。ラヴィたちブンメージンは、きっとどんな世界でどんなふうに育っても甘い物を求めてしまう本能があるのだわ!
あれって、チョコをあっつあつのうちに食べるのね!? 知らなかったのだわ。
あったかいチョコレートのお山にマシュマロをつけて食べたことはあるけれど、煮え立ったチョコレートはまだなのよ。ガゼン興味が湧いてきたのだわ!
ヴィズ・フレアイデア 2024年8月10日
そうだな。他の国の統治者たちもあちこちを飛び回るのが仕事と聞く。
他の国のやり方を取り込んで、よりよい国を作るのだろうな。
――あっはっは! 其れくらい朝飯前である! お前が呼べばあたしは来るとも! しかし…お前があたしの助けを必要とする事などあるのかねえ?
(ちょっと最後は意地悪げに)
しかし、受け取ろう。山吹色のワイロ。おお、悪に手を染めてしまったな…なんてな。
ヴィズ・フレアイデア 2024年8月10日
うむ、ワガシと似ているのは名前だけだがな、…どうなのであろう? いわゆるニホンにしかない文化なのだろうか、駄菓子。
――……(今まで渡った世界を思い返している)……!! 本当だ! 確かに何処にでも甘い菓子がある! 成る程なあ。確かに甘いものは疲れた時に良いと聞くし。
(うんうんと頷いて、)
煮え立ったというか……とろっとしたチョコ? であろうか。矢張りとろっとさせるために、あっつあつではないが少し温いのだ。しかし其れが美味い。
おお、其れはチョコマウンテンであるな。マウンテンだっけ? まあいいや。うむ、とろりとしたチョコは美味いのだ!なんか喋ってたらホットチョコを飲みたくなってきたな……おや? 此処にフロウの実というとてもお誂え向きのものが。
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年9月12日
ふふ、これでラヴィもお前もキョーハンシャよ。オヌシモワルヨノオというやつよ。(棒読みだった。丸暗記しているだけで意味はわかっていないようだ)
いわれてみればそうね。ラヴィに難しくて魔女様の手を借りなきゃいけないことといえば……。
……そうね、うーんと難しい計算を解かないと国が亡びるとかいわれたら、手を借りる事もあるかも、ね?
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年9月12日
名前はにているけれど味はそんなに似ていないのかしら? それはそれで違う美味しさが味わえるってことで楽しみね!
ええ、そう。ラヴィも確かそんなふうに聞いたのだったわ! きっとマウンテンなのだわ。だってマウンテンはお山という意味だもの。そしてあれはどう見てもお山か噴水なのよ。
ホットチョコも大好き! あったかいチョコって甘さが引き立つ感じがするのよね。
そう、ここにおあつらえ向きの便利グッズが。でもチョコはあってもチョコを溶かすものがないわねえ、魔女様?
ヴィズ・フレアイデア 2024年9月23日
おお、何という事だ!
女王様と共犯者……これはこれは、恐れ多い役割についてしまったものだなあ。
(しかし山吹色のワイロを返す気はないのである。一つ食べ終わったので、二つ目をぷちり、ともぎながら)
――うーんと難しい計算? むむ……これは困った。魔女も計算は苦手なのだ。これは共犯者同士、うんうん唸って協力するしかあるまいよ。はっはっは!
(光景を想像するとおかしくて、思わず笑ってしまった。)
ヴィズ・フレアイデア 2024年9月23日
うむ、ワガシは控えめな甘さのものが多いが、ダガシは色々と派手なものもある印象よな。
うむ、マウンテンかあ……良いなあ、あたしはチョコマウンテンを見たことがない。今度見に行っちゃおっかなー。そしてマシュマロ浸して食べちゃおっかなー。
(うーん、と考えながらフロウの実をつまみ)
うむ、お誂え向きである。
――おやおや、ラヴィ女王。この共犯者を前にそんな意地悪をいうのかね?
(言うと、じわり、とフロウの実を持つ掌が熱を帯びる。じわ、じわ、じわ。其の熱気はあっという間に中に入っていたチョコレートたちを融かして、ホットチョコにしてしまった)
あたしは熱と光の魔女、これくらい朝飯前なのだ! 飲んでみる?
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年11月5日
それは困ったのだわ。チノーハンってやつにはお手上げね。
でもチョコマウンテンにマシュマロを浸して食べていたら、うっかりどうにかなっちゃうかもしれないわ。甘い物はズノーロードーを助けてくれるというし……
(なんてくだらない話をしながら、じいっと魔女様の手元に見入っている)
(小さいチョコレートたちが、フロウの実という器の中でじわじわと溶けていく)
あら、あらあら! さっすが魔女様なのだわ!
飲んでいいの? じゃあ遠慮なく――
ラヴィ・ルージュブランシュ 2024年11月5日
おーいしー!!
あたたかさも完璧ねえ、おいしいけど火傷しないちょうどいいアンバイよ。それに――一瞬で溶けちゃったのに、じっくり計算づくで溶かしたみたいになめらかで美味しいの!
ふふ、やるじゃない。戦力的にも日常的にも楽しい共犯者が出来ちゃったかもなのだわ!
ヴィズ・フレアイデア 2024年12月14日
まあ大丈夫であろう、頭脳を力が凌駕する事もある。
だが……そうだな。甘いものを食べたらあたし達も普段より2割増くらいで頭が働くかもしれぬ。其れは実質最強なのでは?
(なのでは? あたしは真剣に思った)
うむ、どうぞ!
フロウの実の殻が堅かったから出来るのではないかと思ったが……流石あたし。失敗とは無縁の魔女。
ヴィズ・フレアイデア 2024年12月14日
――其れは良かった!
温かさも丁度良い? ちょっと其処はな、自信がなかったので…(秘密だよ、と人差し指を唇の前に当てて)…アツアツでなくて良かった。
チョコレートって案外すんなりと溶けてしまうものだからな。いやしかし、食べておいしいし見て愛らしいだけではなくホットチョコにも出来るとは、フロウの実って万能なのでは? 何処の世界にも甘くておいしいお菓子がある……とは、先程のラヴィ女王の言だが、矢張り素材がなくてはお話にならぬ。
(自分は粒のチョコを摘まみ、口に運ぶ)
ふふふ! あたしもだ。こんなに楽しくて頼もしい共犯者が出来てくれるとはなんとも心強い。是非とも賃金、もといワイロは弾んで頂きたい。
ラヴィ・ルージュブランシュ 2月3日23時
ラヴィたちが頭もよくなっちゃうの?
それって…………怖い物知らずすぎていっそ怖いくらいね。
(こちらも大真面目だ)
んふふ、では無事にこの国のピンチを救ってもらったアカツキには、チョコのフロウの木一本の所有権をまるまる魔女様に捧げるのだわ!
もちろん逆も然りよ。ヴィズがピンチな時はいつでもラヴィを呼んでくれて構わないのだわ。お駄賃次第でなんでもがんばっちゃう! ……といっても、仮にも一国の女王が出張するんだからそれなりに弾んでもらうけどね。魔女様お手製のホットチョコがあるなら何だってやっちゃうけれど。
ね。チョコって本当、すぐに溶けちゃうのよ。何でなのかしら?
甘くて楽しくてすぐに溶けちゃうのって、まるで時間みたい。
ラヴィ・ルージュブランシュ 2月3日23時
そう、時間!
(気が付けば陽はだいぶ空の上を動いている)
ふふ、随分長くお話しちゃったみたいね。魔女様をバイシューするショーダンも無事にまとまったし、そろそろ楽しい女子会もお開きかしら。
ラヴィ、本当に楽しかったのよ。ヴィズにもおんなじくらい楽しんでもらえてたら、こんなに幸せなことってないわ。
ヴィズ・フレアイデア 2月19日23時
うむ、頭もよい、見目も可愛い、そして当然強い……なんという事だ、文字通り最強になってしまうな!
(うむうむ、と満足げに頷いて)
――フロウの木一本の所有権を!?
まあまあ、其れはとても光栄な事だ!木にはちゃんと「ヴィズちゃんのだよ」という札を下げておいてもらわねば。
其れでは、そうだな……あたしは国を持っていないので、木の所有権とかは流石に渡せないからなあ……ピンチをラヴィに救って貰ったら何を贈るかをまず考えねばならないね。ホットチョコでファウンテンとかフォンデュとか作っておいたら喜んでくれる?
――ふふ。そうさな…
きっとチョコが「いつまでも甘かったら夢中になってしまうから」って口の中からお邪魔してしまうのではないか?謙虚だよねえ。
ヴィズ・フレアイデア 2月19日23時
おお、もうこんな時間に……そういえば此処にも太陽はあるのだねえ。
(アリスラビリンスの“国”の数だけあるのだろうか。そんな疑問が浮かんだが、いま訊く事でもないかと心の奥に沈める)
名残惜しいが、そろそろ魔女は帰らねばならぬね。…勿論!勿論だとも、ラヴィ女王!あたしもお前と話せて本当に楽しかった。
良かったら今度はまた別の世界で、別のお菓子を食べながら話せるととても嬉しいよ。
(けれど今日は帰らなければ。ふわり、何処からともなく現れた真っ白いクーゼを箒のように浮かせて、魔女はそっと宙に浮く)
ラヴィ・ルージュブランシュ 4月2日22時
ピンチを救ったらチョコのマウンテンが!?(ごくり)
それは――今すぐヴィズにピンチが訪れないかしら、なんてフキンシンな事を考えてしまうわね。どんな困難だって乗り越えた先にチョコがあるとわかればチョコの子さいさい、じゃなかったお茶の子さいさいなのだわ。
あら、それは――確かにそうね。
チョコは誰もが自分に夢中になっちゃうって事をよーく知っているに違いないわ。なかなか謙虚で、しかも賢い子なのねえ。
ラヴィ・ルージュブランシュ 4月2日22時
ええ! アリスラビリンスは個性豊かな国がいっぱいだから太陽がない国もあるのかもしれないけど、少なくともラヴィの国には太陽はあるのだわ。
ふふ、夜は魔女様の時間だものね。いえ、昼と夜の間だったかしら?
ええ、ぜひぜひ! そして楽しいお喋りには楽しいお菓子が必須よね。チョコもダガシもワガシもラヴィは大歓迎なのよ!
(箒ではないものに乗り込む魔女へ、女王は手を振って)
本当に楽しかったのだわ! よい旅を!!
ヴィズ・フレアイデア 4月26日15時
うむ、フロウの木のお礼としては少々物足りぬかも知れぬが……
(だって木はずっと立っててくれるものだけど、マウンテンは食事が終わればなくなってしまうからね)
――あははは! あたしがか弱い女の子だったらよかったんだけどね、生憎猟兵だし、そんな事はない。だがそうさな、例えば一人では食べられない量のスイーツを買っただとかそういう事があったらば、或いはラヴィ女王のお手を借りる事はあるかも知れぬ。チョコの子さいさい…良い言葉だ。
うむ、お菓子は賢いに決まっておる。
何故ならば人を虜にするものは賢いと相場が決まっているのだ! だからきっとショートケーキとかマカロンとか其の辺もきっと賢いぞ。
ヴィズ・フレアイデア 4月26日15時
成る程。――フロウの木もすくすく育つ訳だなあ。
(ふわり、とクーゼが浮き上がって)
夜を縄張りとする者もいるが、あたしはいずれかというと黄昏であろうな。……ま、別にこんな真昼間に動いても支障はない訳だが!
うむ!ではまた、お菓子と共に逢おう!女王こそ良い日を過ごすのだぞ!
(ひらりと手を振ると、まるでゆっくりと空を駆ける流れ星のように――魔女は晴れた空を斬り裂くように奔って行った。やがて星は輝いて消える。其れはグリモアによる空間転移だ)
ラヴィ・ルージュブランシュ 4月29日23時
(そうして、魔女と女王の邂逅の物語はおしまい、おしまい)
(そう遠くない日に二人が出逢うかもしれないのは、また別のお話――)
Fin.(お付き合い頂きありがとうございました!)