小結・飛花のフレンド

白磁の髪は片目を隠し、橙の瞳から常に哀しげにぽろぽろと涙を溢す謎めいた忍。気配を残さず足音もない。●隠れ潜んで旅暮らし。返る声は冷たく、言葉はそっけなく響く。けれど、誘う声なら柔らかく。●ひらり、夜に蝶遊び。終わらぬ呪いの傍らで、偽り尽くしの死の叛徒。

☀UDCアース在住の大学生。或る教授の助手見習。☀A&Wの辺境で竜騎士の称号を継ぐ家の一子だったが、同族殺しの咎により破門、家名を失った。今の姓は身元引受人のもの。名は現地風に馴染ませた。　☀陰気で溜息が多い性分。口数は多くも少なくもない。程々に無気力めいた喋り方。感情が昂る事はごく稀なこと。外道になりきれない半端者。

≪Claude　Crémant≫飛び白混じる枯れ葉色に沿うは君が愛した祝福の花。 薄紅の唐桃がいち、に、さん。 楚々とした優姿を琥珀のびいどろに向け、ふぅわり、咲う。 　✿　 常と傍らに控えるは、三人のお姫さま。 お転婆が愛おしい黄金のきみ。 気高さが羨ましい赤色のきみ。 そしておおらかな心根の優しい緑色のきみ。 ――三者三様に、けれど、元を手繰ればたったひとつの、きみ。