イーディス・ヒューズのフレンド

灰がかった淡青緑の長髪とトルマリンに似た緑の瞳。稚い顔立ち。何故かクリスタリアンながらアリスラビリンスに召喚された。実験にて宝石肌が人工皮膚で覆われた為人間判定された模様。実験で酷く変質した他、記憶の混濁により名を含む自己情報は間違いだらけ。違和だけは自覚済み。度々恐慌で怪物を召喚し、前後の記憶を失い更に怯える。平穏を保って暮らす事に必死で性別とか些事。昔大切にしていた物を奪ったウサギを探している

歴史ある街の由緒正しい名家に生まれ、当代の神の子として崇められて育った少女。しかし彼女は気付いていた。自分の生まれた家のどうしようもない歪みに。己の半身ともいえる双子の片割れは自身に注がれた祝福をそのまま裏返したような憎悪に浸けられ、消えてしまった。かの半身がどこかで自由に幸せに暮らしていることを祈り、自分もいつか祭壇と称された綺麗な檻から出ることを夢見ていた。そして……壊れた聖女は飛び立った。