ローウェン・カーティスのフレンド

✾赤く爆ぜる火の蛇に金色の朝灯を散らし、目に沁みるばかりの翠緑の双眸は胡乱を含有したフローライト。✾嘯く建前は、見せかけの幸せ。本音では何時だって、生きているのか死んでいるのか解らぬ神に祈りを捧げるなど虚しいのだと云う。　✾神罰の御旗の元に揮う鎚鉾は重く、その暴力こそが彼女の赦し。　✾概ねにおいて外面は明るく朗らかな修道女。ある聖堂で迷える子羊に耳を傾け、暇なら巫山戯たアップテンポな聖歌を口遊む。

❀やわく緩やかな亜麻色の髪と、青く花鎖す天色の瞳のレプリカドール。人の器を得て、この世に顕現した。 ❀ティティはとある旅人と世界を巡る幸福な人形だった。❀やがてその旅人は息を引き取りティティは彼の冒険譚と共に様々な家を渡って、親から子へ受け継がれ、その子が親になるのを良き友として、時に母の様に見守って来た。❀薄ら甘色に染まった唇でいつも笑いさざめき、少年の様に話す。大人にも少女にも成れぬ、人未満。