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レオナルド・ベッラヴィスタのフレンド


😊ベレン・エアレンディル

ご機嫌よう、そしてさようなら。何、痛いのは一瞬さ!
ベレンは死刑執行人にして探求者である。執行人の家系に生まれ、この世に蔓延る法で裁けぬ咎人の首を断ち切る事を生業としていた。ひょんな事から猟兵として抜擢され、家族に別れを惜しまれ乍らも故郷を発つ。楽観的で享楽主義者。甘党の偏食家。間違いなく善人なのだが、奇行が目立つのが玉に瑕。うさぎ(のぬいぐるみ)のラウは最愛の友。普通に会話するが、ベレンは人形に魂を宿せない為、彼女の言葉は全て彼の腹話術である。
友達

😊七鳴・類

……ええ、だいじょうぶです。どうぞ、お構いなく。
冷たい海は都市の灯りを映す。北洋の曇り空に海鳥が鳴く。「ねえ、類。あなたのお父さんはね、」何度も聞いた母の言葉には、思えばいつも奇妙な恍惚が浮かんでいた。「吸血鬼なのよ。」吸血鬼。そのおぞましい性質は、思わぬ形でこの身に顕れた。考えられる?赤の他人の血を吸う気分。ぞっとする。そんなわけで、数少ない友人から血を貰う情けない生活を送っている次第です。つらい。
友達

😊レオナルド・ベッラヴィスタ

レオーネ、って呼ンでくれるとウレシイわ?
◆"単純明快に気の良いおネエさん"──その軽やかな振る舞いの多くに大抵の人間が《彼》をそう印象付ける事だろうが、あくまで《其れ》は多重人格の一つ。与えられた名を誇れる程の強さも無く、恐れる度に他の存在を手繰り寄せ、遂には自身の躰すらもを壁とした主人格に代わり、彼/彼女は今日も狂気を嬉々と引き受ける。自由気儘に歩く爪先に、《彼》が焦がれたある種の勇敢さ(或いは、無謀)を携えて。
応援したい

😊香散見・千夜之介

――ほんで、おいくら出さはるんです?
いつも上機嫌な色男。《親》を持たないことを信条に《問題解決》を生業とする。に、と目を細めて曰く、「賭けるもんがなぁ、腕しかあらへんの。せやから、一本持ってかれたんよ?」機械化した左腕を掲げてみせ、銃を引き抜くその瞬間も、男の目から笑みは絶えない。それは相手が人でも怪異でも変わらない。たとえ悪鬼と呼ばわれど、朗らかに、思うままに。よく撓る芯は手折られぬ枝の如く、男はしなやかに闇夜を渡る。
お得意様